2018年01月21日

アンドリューワイエスの「クリスチーナの世界」

2018年1月21日(日)

NHKEテレ

【ゲスト】岐阜県現代陶芸美術館館長…高橋秀治,【ゲスト】五嶋龍,【司会】井浦新,高橋美鈴



アンドリュー・ワイエス(1917年7月12日 - 2009年1月16日)、20 世紀のアメリカの画家の作品を取り上げられた。



ワイエスのすばらしさを解説してくれた番組であった。

ワイエスの描く題材は、体の不自由な女性、黒人、名もない人々であった。

ワイエスの奥さんと親しい、クリスチーナという、足の不自由な女性が岡を張って自宅にあがっていく姿を、「クリスチーナの世界」[1948]として、ワイエスは描いた。
この絵は、一見、分かりにくい絵だ。何を描いているんだろうと思う。日常的な、何気ない風景だ。むしろ見たくもない、面白くない風景だ。

クリスチーナは、弟と二人で、その家に住んでいた。その家は、昔、船乗りの宿泊施設であった。
ワイエスは、誰も取り上げない、自分の身の回りの人びと、黒人、疲れ果てた顔の移民などを取り上げた。いわゆるモデルたちではない。

困難を抱えた人が、どう生き抜いていくのか、たどり着けない、絶望、アメリカの現実、力強さ、事実を与えるだけでなく、それ以外のことも、見る人にクリエイティビティ(想像力)を与える。

私は、思わず、涙が出た。


一方では、アメリカンドリームという言葉がある。そういうものが華々しく取り上げられる。

庶民の立場で絵を描いている。
この家、オルソン・ハウスは、200年の歴史を持つ。船乗りの宿であったという。この家のたどった歴史。人間の尊厳、アメリカの歴史を描いている。「クリスチーナの世界」は、20世紀のアメリカの代表的な作品だと言われている。アメリカ人のアイデンティティと言えるだろう。


今、アメリカでは、トランプ大統領が出て、アメリカとは何か、ナショナル・アイデンティティが問われている。アメリカは、移民の国である。名もなき人々が、移住してきた人たちが築いた国である。


ワイエスは、戦前から戦後にかけてのアメリカ中西部の田舎に生きる人々を、鉛筆、水彩などで描いた。作品中には体に障害を持つ女性や、黒人の中高年男性を描くなど、弱者に対する優しい目線が感じられる。

このような人たちがアメリカを作り上げてきたのだ。名もなき民衆が。

少年時代には人種差別が激しく、黒人街には白人が誰も近づかないような時代背景が存在したという。

「スノーヒル」という晩年の作品は、名もなき人たちが楽しく、踊っている風景である。

父親はワイエスが若いころに事故死している。父には、自由に描けと言われていたが、なかなか自由に描けなかったようだ。父親の死後、ワイエスの絵は、大きく変化したと言われている。

ワイエスは、アメリカの国民的画家の一人と言われているという。ワイエスは、アメリカ人に「アメリカとは何か」を示したかったと語っていたという。

父は挿絵画家、ニューウェル・コンヴァース・ ワイエス。(N.C.ワイエス)




posted by 花井英男 at 11:16| 文学・芸術

2018年01月14日

福島大学主催 スキーマ療法ワークショップ

福島大学 子どものメンタルヘルス支援事業推進室 主催

自閉症スペクトラム症を持つ児童思春期の

こどものためのスキーマ療法ワークショップ

日時:2018年1月13・14日(土・日)

10:00〜16:00

会場:コラッセふくしま  

JR福島駅西口

講師:大島 郁葉 臨床心理士 医学博士

千葉大学こどものこころの発達教育センター

趣旨


今回のワークショップでは、児童思春期の自閉症スぺクトラムの方に焦点を当てた形でのワークショップを行います。

スキーマ療法の素養を身に着けることで、児童思春期の自閉症スペクトラムの方への支援のヒントとなることを目的とします。



2泊3日で、福島へ行った。日本列島に寒波が押し寄せ、日本海側は、大変な気候になっているので、福島もひどいのではと思い、大雪を覚悟して、登山靴で行った。

全国から、定員40名を超える、45名の参加者。福島県立医大、会津大学などの大学教員、院生、医師、臨床心理士、小中学校の特別支援学級の教員、養護教諭、スクールカウンセラー等の参加があった。

大島先生は、スキーマ療法の国際学会から資格を取得しておられ、何度も学会に参加され、スーパーバイズもうけられていることを自己紹介された。言葉のていねいな方である。学者ぶらない、話し方をされる。

大島先生の修羅場を経験した、場数を踏んだ、実践力の素晴らしさを実感した。
スクールカウンセラー、教員などが学校で直面する発達障害の子どもや保護者への対応は、困難を極める時がある。

大島先生は、養護教員役、スクールカウンセラー役などをデモンストレーションをした。養護教諭は、保護者役 、子ども役をした。


日頃の保健室の状況が出て、笑いが出た。


養護教諭、学校の教員が抱える問題に、教員として、養護教員として、どう対応するかのデモンストレーションは、見事な展開であった。

スキーマ療法の適用の仕方も大変であるが、まずもって、保護者の気持ち、子どもの気持を尊重して、寄り添う接し方はすばらしい。

保護者と喧嘩をしないで、保護者の気持ちをどう受け止めるかの焦点を置いた接し方である。
百戦練磨の大島先生の言葉の使い方のすばらしさ。


そういう場合どのように接するか、手際よく、明解に接する大島先生の対応のデモストレーションは見事だった。


スキーマ慮法の用語が沢山出た。初心者は大変なようだ。
大島先生は2日間の膨大な資料を分かりやすく準備してくれた。

福島大学の数人の先生方が、大変親切に私たちに対応して頂いた。感謝します。

私は、出されたファイル(文房具)の使い方が分からなくて教えて頂いた。


私の横に座った女性は、埼玉県のスクールカウンセラーで、福島県のスクールカウンセラーもしているとのことだった。日頃使っている心理療法の交流などをした。大変熱心な方であった。


福島では、会津地方のように、「ならぬことはならぬ」のように、人柄の独特の個性があることが紹介された。
福島県の参加者が多いようだった。

コラッセふくしまの12階のスカイラウンジ(展望室)からの眺めは、すばらしかった。
福島は盆地の中にある感じがした。地上60メートルの屋上から見る山並みはすばらしい。


私が泊まった宿は、高湯温泉の近くのアトマというユースだ。
福島駅からバスで20分の山奥だ。バス代570円。それでも、福島市である。

雪の降った朝、宿の主人が、兎の足跡を見つけたと朝食の時に話してくれた。
猿や鹿が出るとも言われた。「兎食べるのですか」と聞いたら、「もちろん、おいしいよ」と言われた。


東京工業大学の学生、3人がセンター試験中の休暇を利用して、スキーに来ていた。いろいろ話をすることが出来た。

また、ここは、東京から1時間くらいで来られて、近いと言うことで、中年の男性が、スキーに来ていた。ここの宿のすばらしさ、建物の構造など、ユースとしては、考えられない位の部屋の作り、もてなし、サービスの良さを話してくれた。

私の部屋は、相部屋であった。3人部屋であるが、他に客はなく、一人部屋状態で、洋式であった。部屋からの眺めも素晴らしかった。ちょっと不便なところだが、リピーターになる気持ちはわかる。

ここは、また、サクランボなど果物がいろいろとれるところだ。


宿のリビングの窓越しに東の方角を見ると、遠くに山並みが連なり、手前に雑木林が並び、山里の雪景色も素晴らしかった。宿の主人からは、朝の出かけには、「転ばぬように、足元に気を付けてください」と言われた。幸い、雪は融けていて、凍り付いているところは少なかった。無事に歩くことが出来た。

朝も、夕方も山里の風景に見とれた。宿の主人もじっと風景を見ておられた。
福島駅の付近のホテルに泊まったらとてもこの風景は見られない。

更にすばらしいのは、朝食、夕食のメニューがすばらしい。温かい鍋物、鮎の塩焼き等が出た。心のこもった料理だ。デザートが良かった。野菜が必ず出た。ご主人、奥さんは寡黙で特にしゃべらない。ちゃんと気遣いをして頂いた。
一言二言話す程度だ。

すばらしい研修旅行だった。無事に名古屋の帰ることが出来た。

スキーマ療法という治療体系が、1回や2回の講習でマスターできるものだはない。来年もまた開催してもらえるということなので、参加したい。










posted by 花井英男 at 22:50| 研修

2018年01月11日

T.S.エリオットの詩の講義 中日文化センター

中日文化センター

T.S.エリオットの詩を読む
―20世紀モダニズム研究―



20世紀前半のイギリス文学は、「T.S.エリオットの時代」と呼ばれます。第 一次大戦後のヨーロッパにおける新しい芸術運動―その一つはシュールリアリズムですがーの中で革新的な役割を果たしたエリオットの詩を検討してみたいと思います。



2017年1月12日(木)

講師:名古屋大学名誉教授 岩崎宗治
開講日:第2・4木曜日13:30〜15:30
テキスト:T.S.Eliot, Selected Poems
(Faber 80th Anniversary Edition 2009)
T.S. エリオット『荒地』岩崎宗治訳 岩波文庫



本日の詩は、
The Love song of J.Alfred Prufrock


今日から、いよいよT.S.エリオットの詩の講義が始まった。
エリオットは、1948年、 「今日(こんにち)の詩文学への
卓越した貢献に対して」ノーベル文学賞を受賞した。

岩崎先生訳の岩波文庫を使っての授業だ。
20余名の出席者は全部出席だ。
エリオットの詩なんて、とても一人では読めっこない。

予習をして、一言も聞き漏らさないようにと思って、聞こうとするが、悲しいかな私は耳が遠くなってしまって聞き取れない。

先生が冗談を言って皆さんが大声で笑っていても分からない。難しい詩が何とか分かったつもりだ。




posted by 花井英男 at 22:20| 文学・芸術