2019年12月26日

英詩を読む

中日文化センター

英詩を読む

William Blake, Songs of Innocence and of Experience and Other Poems
イギリスロマン派詩人たちの先駆William Bake の神秘的ヴィジョンを彼の詩と版画の中に探りたいと思います。

講師:名古屋大学名誉教授 岩崎宗治先生

テキスト:「対訳ブレイク詩集」松島正一編 (岩波文庫)

会場  久屋中日ビル

地下鉄 栄駅


2019年12月26日(木)1時30分ー3時


9か月かけて、340頁あるブレイク詩集の200頁を読んだ。今日は、Review and Discussionの日だった。知らぬ間に、9か月がたった。

岩崎先生は90歳を超えている。
参加者も、80歳以上の人もいる75歳以上の人もいる。70代の人もいる。60代後半も前半の人もいるだろう。20名ばかりの参加者は熱心で、欠席者は少ない。

一人3分以内で感想を発表することになった。皆さん健康上の問題を抱えている人もいる。それでもこの回を楽しみに生きている。私もこの読書会を頼りにしている。

毎回、岩崎先生が、カラー刷りのハンドアウトを用意してくれた。岩崎先生の探求心は変わらない。今まで蓄積してきた才能、書籍をフル動員して資料を提供してくれる。

ほんの一言話すのにも、資料を読んできて話される。ある時、参加者が、彼は元大学教授、「それは、どういう根拠に基づいていますか」と突然質問した。そうしたら、先生は、即座に、テキスト7頁にある、資料の底本のテートギャラリーの文献を紹介し、6巻本の資料に書いてあるのだと紹介された。1冊1万円する本を購入されたとのことである。ハンドアウトを毎回2-3枚準備されることは大変なことだ。

参加者の意見発表はいろいろあって面白い。

ブレイクは、産業革命に時代に生きて、影の部分を書いたという考え。ちょうどフランス革命、アメリカの独立戦争も重なっている。彼は共鳴していた。

経験の詩では、ロンドンの人々の生活の苦しさ、苦悩は、出勤途上の人の顔は、T.S.エリオットの詩と共通性がある。

絵の立場の人、画家たちの中に、ブレイクが好きだという人がいる。彼の詩は、彼自身が作った版画作品の中にある。

319頁にある、「無垢の予兆」の詩には、ミルトンの挿絵が出ている。

無垢の予兆

一粒の砂にも世界を
一輪の野の花にも天国を見、
君の掌のうちに無限を
ひと時のうちに永遠を握る。


ブレイクは、デッサン力がある。絵と一緒に詩が読めるのはよい、と発言した人がいた。


「天国と地獄の結婚式」、「タイガー」の詩が良いと発言した人が数人いた。
「タイガー」の詩が理解できないという人もいた。

ブレイクの墓は、非国教徒の墓地にある。ダニエルデフォーも同じだ。


一人の詩人についてこれだけ読めたのはよかった。ここ数年、岩崎先生のご指導により、英詩を読んでいる。こういう機会でないと文学作品を読めない。貴重な機会であると思う。岩崎先生にいつまでもお元気で講義をして頂きたいと思う。

表現が個性的、独立心が強い、子どもへの視線がよい。やさしさがある。生活環境の中で生きてきた人だと、発言した人も。


無垢の歌では、
「羊飼い」、  羊飼いの楽しい身の上
「黒人少年」、    母さんは木の下で僕に教えてくれた
「煙突掃除の少年」、  父さんは僕を売った
「聖木曜日」    おお、なんと沢山の子どもたち、ロンドンの花よ!
「笑いの歌」  緑の森が喜びの声をあげて笑い


無垢の歌の作品では、純朴な世界、平安、穏やかさ、笑いなどがある。悲しさもある。のどかな世界もある。

しかし、経験の歌になるとこれが一変する。

「煙突掃除の少年」 悲しい声を張り上げて歩く少年
「小さな宿無し」   「母さん、教会は冷たいよ」と叫ぶ子供
「ロンドン」  特権階級の人と煙突掃除の少年
「小学生」  疲れ切った意地の悪い教師
「聖木曜日」   富んで実り豊かな国にいる惨めな幼子ら


読んでいて辛くなるような場面が沢山出てくる。


ブレイクの詩の世界を、皆さんと共有できた。

来年、1月からは、「英詩を読む」は

アメリカの国民詩人、ロバートフロストの詩を読む。

テキスト「対訳フロスト詩集」 川本皓嗣編 (岩波文庫)
講師:岩崎宗治 名古屋大学名誉教授

20世紀アメリカの国民詩人として多くの読者を持つRobert Frost。
モダニズムとは離れたところで、日常的な語彙でニュー・イングランドの農村の素朴な生活を語りながら、感傷に陥らず、人生と世界について深い洞察を示すFrostの詩を未読したいと思います。





posted by 花井英男 at 18:04| 文学・芸術

2019年12月20日

2つの美術展に行く 二科会とニシムラマホ個展

2つの美術展に行く
 二科 東海 展 と ニシムラマホ展

二科 東海 展   愛知県美術館

地下鉄 「栄」駅
2019年12月13日(木)


堀尾一郎先生から二科会展覧会の招待状をいただき、県美術館へ行った。
先生の作品は、「復活」。

いつもの通り、安らぎのある、宗教画の雰囲気だ。人生への希望を持つ雰囲気の自然や、花の絵、マリア母子像などたくさんの絵に囲まれた中に大きな母子像がある、大きな絵だ。
  
絵画の部、デザインの部、彫刻の部、写真の部を回った。絵を見るのは結構エネルギーがいる。今回は、足早に通り過ぎた。



ニシムラマホ個展 「星影の庭」    

会場: ギャラリーAPA

地下鉄「瑞穂区役所」駅

2019年12月20日(金)

ニシムラマホさんの絵は、好きだ。毎年、展覧会には出かけている。楽しみになっている。好きな絵がたくさんある。お元気で活躍されている。

やっぱり好きな絵は買いたい。今回は一つ買った。
ギャラリーAPAが、自宅から近いところだ。
生活の中に絵の作品を飾って楽しみたい。


ギャラーAPAの雰囲気が良い。静かな落ち着いたギャラリーだ。いろいろな作家の作品も展示している。
 
ニシムラマホさんの益々のご健勝を祈ります。










posted by 花井英男 at 13:57| 文学・芸術

2019年12月15日

第14回 EMDR 臨床セミナー@熱海 伊豆山温泉

第14回 EMDR 臨床セミナー@熱海 伊豆山温泉
 
   日時:
2019年12月14日(土)12:30〜12月15日(日)13:00

場所:熱海 伊豆山温泉  ハートピア熱海

JR 熱海駅


12月14日(土)  13:15〜17:45

教育講演   

「AIPに基づいた事例概念化の基本(講義)と事例」

菊地安希子先生

国立精神・神経医療研究センター
精神保健 地域・司法精神医療学研究部



討論

菊池安希子先生、市井雅哉先生、太田茂行先生、大塚美菜子先生、会場をまじえて


12月15日(日)  9:30〜13:00

教育講演

仁木 啓介 先生

理事長・院長 ニキハーティホスピタル

「災害における心理的な反応」

「臨床事例を通して解離を学ぶ」

修了式

解散


感想


会場につくと、東京のH先生から親しく挨拶をいただいた。長い間、行動療法学会とEMDR学会でのお付き合いをいただいている。

伊豆山温泉のホテルから見渡す海岸、海の風景、海岸線に続く階段状に続く森の中に立つ、民家やホテルの眺めは素晴らしい眺めだ。しばらく眺めていたら、東京のO先生が横に立たれ、「お元気で何よりです」と挨拶した。

菊池先生の事例概念化という、EMDR療法でのケース・フォーミュレーションについての考え方を提示するものであった。

EMDR療法を実施するものにとって、やらなければいけないことだ。
このようなことは、私の時代では、Part1とPart2の研修で受けた。
今では、Weekend1&Weekend2と言っているようだ。

私は研修を受けたのは、2007年ころだった。もう10年以上たった。テキストは2度も変わった。最近のテキストは、がらりと内容が変わった。分かりやすくなった。

改めて、基本を勉強した。ベテランの菊池先生の講義はすばらしかった。

さらに、そのケース・フォーミュレーションの基づく、実践例を提示していただいた。素晴らしい内容であった。このような内容の研修は、久しぶりだ。

今年71歳で亡くなった、Francine Shapiro博士への追悼セレモニーがあった。

シャピロは英文学の研究者として、博士号を取る寸前に、乳がんの宣告を受けた。自分の健康を気遣って、最初に、EMDの考え方を提出し、袋たたきに会い、続いて、EMDR療法を確立した。EMDR Instituteを設立し、研究者を養成した。世界に多くの治療者を養成した。シャピロ亡き後もEMDR療法は発展していく。市井雅哉先生が日本へ導入した。

市井先生からシャピロの紹介があった。

市井雅哉先生から、2020年度の日本EDMR学会の招待講演に、ドロレス・モスケーラ先生(スペイン)と解離の学者、岡野憲一郎先生(京都大学大学院教授)を招いて対談をしていただく計画が発表された。
神戸にて、2020年5月15,16,17日開催される。


2日目の二木啓介先生の解離の講義は、名古屋での講演の続編の内容であった。名古屋の講演を聞いた人は、続編を聞きたいという気持ちで多くの人が参加した。私もその一人だ。

「この内容は、2時間くらいで、終える内容ではない。たっぷり2日が必要だ」と市井先生が指摘した。素晴らしい内容であった。このような解離の話は、今までEMDRの学会で取り上げられてこなかったと思う。日本のEMDR学会もとうとうこのような内容に直面しなければいけない状況になった。

とにかく素晴らしい内容であった。ここで発表された内容に到達するには、大変な努力が必要だ。


懇親会で仁木先生に質問できた。明快な回答をいただいた。しかし私の頭の中では、整理するのに時間が必要です。仁木先生、アドバイス有難うございました!!!
勉強します!!!


宿泊の部屋割りでは、ドクターのI先生と大学教員のKさんと同室だった。催眠学会の大御所的存在のI先生と話ができたのはよかった。

今回の冬のEMDR臨床セミナーは、東京のEMDR関係者の実行委員会の大変な準備で開催された。H先生はじめ東京のEMDR関係者の皆さんの準備に感謝します。

来年は、関西のEMDR関係者によって開催されることになり、もうすでに、準備が始められている様子だった。ご苦労様です。期待しております。

熱海駅の前にある「機関車」の展示について


熱海駅には初めて行った。熱海駅を出て、右手に行くと、お土産の店、食堂などの店が並び、観光客がぎっしりと集まっていた。商店街の入り口のところに、小さな、おもちゃのような機関車が置いてあった。
現在、普通に見かける、あの大きな機関車ではない。小型軽自動車くらいの大きさだ。

よく見ると、熱海市が設置した。「熱海軽便鉄道7機関車」
明治40年ー大正12年、熱海ー小田原間、25キロメートルを160分かけて走った。
関東大震災で廃止された。この距離を、東海道本線では、25分で走っている。新幹線では10分で走っている。
という掲示があった。
時代の移り変わりを感じた。

熱海に、初めて来たので、お土産の店をぶらついた。
魚の乾物、饅頭など菓子類を売っていた。練り物を温めて湯気の立つ店があった。1本400円くらいの値段の温かいはんぺんのようなものを、道路の真ん中においてある椅子に座って食べていた。私も1本買ってのんびり食べた。













posted by 花井英男 at 21:00| EMDR