2025年03月28日

2025年名古屋・尾東・知多地区 花見の会

愛高教退職者の会・名古屋・尾東・知多地区 2025年花見の会

日時:3月28日(金)11時集合 今池交差点 千種郵便局前

見学場所:すいどう道(今池〜高見小学校)桜並木の道 散策40分

 毎年、楽しみにしている花見の会。雨はやんだが、風が強い。千種郵便局の前に少しづつ皆さんが集まった。今年は、20名ばかりが集まった。顔見知りは、少なくなってきた。だけど、、どこから来ましたか?と聞いて、積極的に話しかけて、すいどう道を歩いた。

ここは、昔の例会で、さくら見学で歩いた道だ。今池から一本か2本北の道を、東の方向に、高見小学校の方向に歩いていく道だ。やっぱり、早く、歩ける人と、ゆっくりしか歩けない人があるので、ゆっくりの人に合わせて歩いた。

自己紹介をしながら、どこから来ましたか、と尋ねながら、自分なりに、よくも歩いたものだ。途中、桜の花がずいぶん咲いたなあと、思いながら歩いた。池下の交差点を超えた、すぐの小さな食堂に皆が入って、軽い食事をした。途中で、写真をとった。参加を期待していた人が来なかった。

私が、一番の年長者だということで、乾杯の音頭をとった。「皆さんの健康と再会をお祝いして、乾杯!」一人一人、短いスピーチをすることになった。驚いたことに、私は、スクールカウンセラーをしていた、春日井工業高校の先生をしていた方がいて、「昔、花井さんが春日井工業高校にスクールカウンセラーできていた。」と発言してくれる方がいた。覚えていてくれたことにお礼を言った。

それぞれが自分の境遇、現在の毎日の生活状況を細かく述べた。よろぎさん、村上さんなどがなくなって寂しいを言う発言が出た。コロナに2度もかかって、後遺症に困っているという発言も。私の隣には、千種ろう学校、安城養護学校に勤務した、女性が座った。

故森下先生の紹介で、県立高校・県立障害児学校の勤務者の退職者の会に加入したと。故森下先生は、私の初任校、守山区の緑が丘商業高校(現・緑が丘高校)の時の、先輩の先生。年金者組合の会合で、森下先生に出会ったとのこと。世間は狭い。偶然に出会った人が、森下先生と出会っていた。

隣にいた、元事務局長の高田さんが、「森下やすみち先生ですか?」と発言した。私も高田さんも懐かしさが出た。隣に座った女性は、千種ろう学校で、竹沢清先生とも同僚であったと。竹沢清さんは、障害児教育の実践記録を出版して、全国的に有名な人。私自身も、なごや養護学校に13年も勤務した。竹沢さんを尊敬している。

会報「あゆち」で、毎回、マスメディア報道を注視する会を、担当している3人のうちの一人、見崎さんが、毎回、原稿を1500字で書かなければいけないが、3000字になってしまう。本田さん、高田さんは、すぐ1500字で原稿が書けるが、困ってしまい、奥さんの優子さんに手伝ってもらい、2000字にするが、なかなか1500字にできない、とこぼしていた。

また、見崎さんは、補聴器なしで生活ができないとこぼしていた。私は、補聴器は面倒くさくてつけたくない、という気持ちで、余りつけないといった。そうしたら、見崎さんは、うらやましいと言っていた。












posted by 花井英男 at 17:01| 日記

2025年02月23日

「モンゴメリーの新婚旅行1911年〜『赤毛のアン』の英文学の土地へ」

中日文化センター講座  栄教室

「モンゴメリーの新婚旅行1911年〜『赤毛のアン』の英文学の土地へ」

講師:松本 侑子先生(作家・翻訳家/日本ペンクラブ理事)

2025年2月23日1:30〜3:00 

講座の本:イギリス物語紀行 松本侑子 幻冬舎文庫


久しぶりに、中日文化センターの講座に出席した。その理由は、松本侑子著の「赤毛のアン論 八つの扉」文春新書を最近読了し、その内容のすばらしさに感動したから。私は有名な「赤毛のアン」は日本語でも、英文でも読んだことがない。仕方がない。私は、かつて、サマセット・モームの翻訳を文庫本でほとんどすべてというほど読んだつもりだ。

友人の英文学者の久田晴則君(愛知教育大学名誉教授・ディッケンズ学の権威)に、サマセット・モームは大衆文学だと言われ、がっかりしたことがある。人格を否定された感じだった。モームは、中野好夫など一流の英文学者が翻訳していた。今は、立ち直っている。大衆文学だろうが何だろうが構わない。モームは、世界的文豪だ。

さて、昔、「赤毛のアン」村岡花子訳は、読んだ人から感動した読後感を数多く聞いた。尊敬する英語教育の学者・研究者から、モームの作品、「赤毛のアン」「アンネの日記」「武器よさらば」「アンクルトムの小屋」などの名作を英文で読むことをよく勧められた記憶がある。惟信高校時代の国語科の女性教員が、赤毛のアンの読後感感想を聞いたのを覚えている。

  私は85才になって初めて、赤毛のアンを読む気になった。松本侑子先生の著書を読んで、その気になった。松本先生は、8つの観点から「赤毛のアン」を論じている。ほれぼれする文章で書いている。

一の扉―エピグラフと献辞、二の扉―英文学、

三の扉―スコットランド民族、四の扉―ケルトとアーサー王伝説、

五の扉―キリスト教、六の扉―プリンスエドワード島の歴史、

七の扉―カナダの政治、八の扉―翻訳とモンゴメリー学会

 この8つのアプローチは、すばらしい。きわめて、当たり前の基本的なアプローチだと思う。このようなアプロ―チをした人が今まであるだろうか?

 これらのどの章も面白い。一気に読んでしまった。とにかく、面白かった。

今日の講座は、オンラインで東京から、松本先生が、三〇名くらいのすべての参加者の名前を呼んであいさつされた。

本日は、第二回。その内容は、モンゴメリーが、新婚旅行を二か月かけて、イギリスを旅行した。その中のイングランド編だった。モンゴメリーが愛する文学者の地へ。詩人ワーズワース、作家ブロンテ、劇作家シェイクスピアの地へ旅行した、日記に基づく、現地を松本先生が訪れた記録だ。

 内容と写真がとにかく素晴らしい。興味のあるものばかりだった。次回も参加したい。
 モンゴメリー学の始まりだ。新しい文学研究の始まりだと思う。
 モンゴメリーの作品は、英文学の基礎を抜きにしては考えられない、ということだ。

次回は、カップとソーサーを持参するように、事務局から言われた。ハスの実の紅茶の御馳走になるようだ。
 松本先生、対面の講義が聞ける。





posted by 花井英男 at 17:49| 文学・芸術

2025年02月07日

道木一弘特別教授(どうきかずひろ)愛知教育大学(文学博士・広島大学) 外国語教育講座 最終講義

道木一弘特別教授(どうきかずひろ)愛知教育大学(文学博士・広島大学)
外国語教育講座 最終講義

「ジョイスに愛はあるのか?―Ulysses and Education of Love and Sex」
外国語教室:研究分野:イギリス・アイルランド文学、物語論

キーワード:イギリス・アイルランド文学、ナラトロジー、物語論、頭韻とアナグラム

2025年2月6日(木)午後3時―4時半
愛知教育大学 431教室(3階)


学芸大学時代のクラスメイト、成田君(元県立高校長)から、最終講義の案内を聞いた。恩師でもなく、知り合いでもない、道木先生の最終講義を聞きに行った。ジョイスの研究者の話を聞きたい。成田君は8年前、大学院で習って、知り合いである。私は、道木先生がジョイス文学の研究者だということと、著書は,難解な文章で読みにくいという印象をもっている。

成田君に会えることもあり、時間より早く到着した。キャンパス、生協書店、図書館などを回って時間つぶしをした。学内の建物、キャンパス内の樹木は、なごみの持てる、いい雰囲気だった。学生たちの姿を見るのも楽しみだ。美術科の学生の作品の彫刻、キリンなどが学内の環状線の周りに配置されていた。愛教大は、学内に環状線の道路が走っており、その中と外に建物、専攻別に講義棟、事務局本部、学生向きの事務局、研究棟、宿泊施設、馬場、グランド、付属高校、植物園、保健センター、講堂、生協食堂、書店等がある。

図書館の入口では、美術科の井戸正真伸先生の数点の作品が、狭い空間の中で展示されていた。数少ない作品だが圧倒的で、印象的で、すばらしい。さらに、図書館の中に入ると、美術科の学生、院生の卒業・修了展の小さな展示場があった。学内の施設のピクトグラムの作品が面白かった。

生協書店では、幾冊か買いたくなるような題名の本に出合った。久しぶりに生協書店。付属高校に勤務したころ、よく利用した。学生向きに書籍の並べ方の工夫をしている。尾崎俊介先生(外国語教室)の「アメリカは自己啓発本でできている」平凡社を買った。中日新聞での紹介記事がおいてあった。糸井重里の推薦文が載っていた。本日の自分への褒美として買った。

3階の講義室は、大教室で、すでに学生、院生、外国語教室の先生、卒業生でにぎやかな雰囲気だった。250名位だろうか。成田君の姿を見つけ、挨拶してそばに座った。受付でA3の講義内容・3枚を受け取った。前の方の席に、外国語教室の先生たち(国立大学では文部教官)、卒業生、院生。後ろの方の席は、学生たち200名以上がぎっしり座っていた。

 成田君と私は学生たちの中に座った。外国語教室の先生の顔で分かるのは、尾崎俊介先生しかいない。最終講義のあと、卒業生の出席者が、質問で立った。県立高校に勤務しているという青年とか、卒業生で、福岡の大学に勤務している人が、長いスピーチをした。在校生から、花束の贈呈、院生から花束の贈呈、卒業生から花束の贈呈、写真撮影を学生たちがしていた。国立大学の教官の給与は、国家公務員の賃金は上がるが、上がらないという話を成田君はした。

司会の先生から、道木先生の紹介。道木先生の講義が始まった。講義が始まると、学生たちに質問をして、学生が答えると、爆笑が起きた。また、時々、学生たちから爆笑が起きた。ユーモアのある話をする方だ。著書とは全く違う。広島大学で、ジェームズ・ジョイスで博士号を取ったいきさつを述べた。どうせやるなら、難しい分野でやりたかったのでと。

 愛教大には、外国語教室には、昔、文学関係の教官が少なかった経緯を述べた。ようやく、ミルトン学の原田純先生(文学博士・名古屋大学)、ディッケンズ学の久田晴則先生(同級・友人)(広島大学・博士課程)がいたことに触れた。愛教大に、文学関係の教員が根付くようになった。私が在学した頃には、大橋勇先生、伊藤先生(チョーサー研究)、若いころの岩崎宗次先生(私たちの在学中は、リチャーズの翻訳・文芸批評理論の翻訳・新進の学者)(シェイクピアの研究者)(文学博士・名古屋大学)が、文学関係の先生としていたのかなあと思う。

A3、1枚の中にシンプルにまとめた内容が記してあった。同じ内容をパワーポイントで写した。
難解なジョイス文学のユリシーズのことが聞けるのはうれしい。意識の流れのまとめ。ユリシーズの構成。ジョイス文学における愛のかたち。など。成田君と春に温かくなってから、会おうということで、知立駅で別れた。バスの中で近況のことをお互いに話した。道木先生の講義内容のおさらいをしたい。











posted by 花井英男 at 12:31| 文学・芸術