2015年12月12日

佐々木常夫さんのこと

佐々木常夫さんのこと


 ラジオ深夜便で佐々木常夫さんの話を聞いた。夜中にハッとして目を覚ましてしまった。
 私は名前を知らなかったが、身近な人に名前を話したら、知っていた。

 「働く君に贈る言葉」が感動のロングセラーになっているようだ。働くこと、生きることについて著者が語ることには、知恵が詰まっているようだ。

 生き方、働き方をシンプルに教えてくれる26の言葉があるという。
確かに分かりやすく話してくれる。

 何よりも私はすごいと思うのは、初めて課長に昇進した84年に、妻が肝臓病を患い、その後うつ病を併発し、40数回入退院を繰り返す。


 自閉症の長男を含む3人の子どももおり、全ての育児・家事・介護をこなすために、毎日定時に退社する必要に迫られる。

 「最短距離」で「最大の成果」を生み出す仕事術を極めるとともに部下をまとめ上げるマネジメント力を磨き上げた、という。

 会社での仕事でも赤字の事業や会社を黒字にするなど、多くの事業を成功に導いた、という実績を持つ。

 私的な面で、家族の病気、子どもの障害などで不確実な事柄に接するとき、不安・あせり、怒りなどが出る。方向性が出ない時には、日常の困りごと、症状について誰しも困ってしまう。そのようなときに、どう対処するか?

 本人、家族が困り切っている。それをサポートする組織があればよい。それをサポートする人が身近にあればよい。

 佐々木常夫さんは、どうそれを乗り切ってきたのか。もう少し知りたい。
posted by 花井英男 at 09:43| 教養

2015年09月12日

金田一秀穂講演

孝田町文化講演会

テーマ 心地よい日本語
金田一秀穂
杏林大学外国語学部 教授

2015年9月12日(日) 14:00〜15:30

幸田町民会館 さくらホール


 8月に幸田町民会館に日米親善「青い目の人形」展で幸田町民会館に来たのが縁で、今回の講演会に参加した。正直言ってあまり関心のない分野である。家内が参加意欲があった。私は、大学時代の同窓生・友人に会えて話が出来るのが楽しみだった。JRの列車の旅は短かったがうれしかった。たまには外に出たほうが良いと思った。
 
 こんなテーマに関心があるだろうかと内心思った。テレビ出演でかなり有名人らしい。岡崎が近いこともあり、町民会館の催しにはよく参加者があるという。結構参加者がいた。

 町長の挨拶があった。金田一氏はマイクを持つと、前に出てきて、原稿なしで、くだけた、ざっくばらんの気さくなおじさんの話しぶりで、ユーモアを混ぜて見事に聴衆を話しの中に連れ込んだ。

 テレビのクイズ番組に良く出ているという。「アボカド」が正しいか「アボガド」が正しいかとたずね、参加者の挙手の数を見る。大体半々である。アボカドが正しいという。

 聞いておきながら、彼はこんなことはどうでもいい、どっちでもいいのだと、言う。TVのアナウンサーは仕事上、正確な言葉を使う努力をしている。放送記者はそうでないと彼は言う。
 
 彼が述べたいことは、本日のテーマである、「心地よいことば」「心地よい日本語」「気持ちよいことば」である。

 彼は、「相手」、「立場」、「場面」(雰囲気・空気)を考えた、心の通じることばを使いたいと、お互いの気持ちが通じることばを使いたい、と述べる。
 
 例えば、「患者様」ということばを、診療所で使うが、「患者さん」でいいではないか、という。私はクリニックに勤めているので、「あ、そうか!」と思った。私自身、何の疑問も持たなかった。「患者様」なんて 馬鹿にした言葉だと、彼は指摘する。

 街にあふれる変な言葉を上げて馬鹿らしさを述べた。
 言葉を正確に使っていないと指摘する。なるほどと思った。

講演会後

 
 ロビーで友人の知り合いを紹介して頂いた。山口書店から、高校生向きの英文法の参考書・ベストセラーの著者、英文法の大家である、生田省三先生  海陽学園中等教育学校教諭と名刺交換をした。

 友人の家で、これまでの長い卒業後の人生の歩みをお茶を飲みながら、話し合った。丹精を込めた庭の話、ベランダでサツマイモを栽培している話しなど時間が足りないくらいであった。

 金田一秀穂の趣旨に沿って考えれば、安倍の言う、「積極的平和主義」という言葉も、おかしな言葉だと、こんなばかな言葉があるか、ということになった。
posted by 花井英男 at 20:55| 教養