2021年06月14日

世界一番紀行 ボリビア・エルアルト

世界一番紀行 世界で一番標高の高い街〜ボリビア・エルアルト〜
NHK BSプレミアム 6月14日 午後3:50 ~ 午後5:19 (89分)


 仕事の一休みに、たまたま、BSの「世界一番紀行」を見た。南米のボリビアって、どこらへんだろうと、世界地図を開きながら、見た。日本人俳優の男性が、平凡な家庭で短期間滞在し、温かい交流の体験は感動的だった。

 帰るときになって、その俳優は、裁縫が得意なので、その家のミシンを使い、持っていた唐草模様の風呂敷で、娘に帽子を作って贈り物をした。自分のジーパンの腰の部分を切り取り、息子に、肩から掛けるカバンを作ってプレセントした。この俳優は、私が名前を知らない人だ。大高洋夫という俳優だ。

 俳優は、南米の平凡な家庭に滞在した。この家庭のお母さんは、娘時代に母親の泣くのを振り切って、15,6歳の頃に、街に出て、裕福な家で働き、独立を目指してコツコツと努力し、現在の夫をめぐりあい、現在、3人の子どもを育てた。この夫人は、頑張り屋で、ミシンで民族衣装を作る。現在のご主人は、奥さんがまじめだから結婚したと述べた。


 ボリビアの地図を見ると、高地の地方は、茶色になっている。日本の俳優が訪れたところは、庶民の住む標高の高いところである。なんと、標高4000メートル地帯だ。こんな高いところで普通に生活している。富裕層は、国の中でも、それよりも、700〜800メートル標高の低いところに住む。その地域は、道路に関門所があり、警備員が立っている。貧乏人など庶民は住めないし、入ることさえできない。

 俳優など取材陣がいくと、関門の所で、「あなたたちは入れない」という合図を警備員がする。俳優がお世話になった住宅地は標高の高いところだ。そんなに高いところだと、呼吸がしにくいはずだ。一日の温度差が30度だという。そこで、ジャガイモを乾燥させて保存し、小さくなったジャガイモをゆでて戻して食べる。チーズが一緒に食べるとおいしいという。

民族衣装は、原色に近いもので、カラフルだ。一日の温度差が大きく、マイナス15度にもなる。夜には、7〜8枚の分厚い布を重ねて寝る。その布はカラフルだ。楽しみもあり、街に出て、日本で言えば、相撲のような、レスリングのような競技を見て楽しむ。男同士の対戦ではなく、男と女のレスラーが対戦した。驚いた。

 以下は、番組の紹介文。
「南米・ボリビアの首都、ラパスに隣接した標高4150mの台地には、人口89万という大きな都市がある。酸素濃度が地表の約3分の2、一日の寒暖差が30度という環境の暮らしとは?体力自慢の俳優・大高洋夫が徹底取材。(初回放送:2009年)」
 
 以下は、番組の感想文。
「大高洋夫さんが、世界一寒いところと世界一暑いところに行かれた2回がとても心に残っています。それと、大高さんは優しいな、と思ったのが、特技の裁縫でお世話になった家族に贈り物を懸命に作るところでした。」












posted by 花井英男 at 21:55| 旅行

2020年09月13日

小さな旅ー大分県日田市ー

小さな旅  NHK
2020年9月13日

「滔々(とうとう)たる水郷(すいきょう)〜大分県 日田市〜」


番組紹介の記事。

「大分県日田市は、山々から幾筋もの川が注ぐ水の恵み豊かな町。古くから伏流水を生かし、みそ作りや鵜飼い、陶器が受け継がれてきました。伝統を大切に生きる人々の物語。」

この番組では、大分県日田市の、味噌の老舗の紹介、数百年続く伝統の鵜飼、これも古い伝統のある小鹿田焼(おんたやき)の窯元を紹介した。

 番組では、百年以上続く古い老舗の味噌づくりの店を紹介していた。味噌を作る過程を詳しく映像を紹介した。こんな味噌を飲んでみたいと思った。

 驚いたのは、鵜飼があることだった。数百年続く、伝統のある、鵜飼だと紹介していた。豊臣秀吉の部下が取り入れたものだと紹介していた。

 この鵜飼を受け継いでいる、鵜匠は現在59歳になるが、父が、がんで58歳で亡くなった。この鵜匠は、20歳のころ、親に反抗して荒れていた。
 親類の叔父から、「鵜飼を継ぐ気がなければ、他の人に受け継いでもらうがどうだ」、と聞かれた。「他の人に」という言葉にカチンときて、「オレが受け継ぐ」と言った。

ところが、やり始めて見ると、鵜がいうことを来てくれない。難しかった。親父が入院していた病院から出てきて、8か月間、手取り足取り教えてくれた。そして8か月後に亡くなった。鵜は一度叱るとなかなか信用してくれないという性質を持つ。

現在、日田市に来るお客さんたちは、船から鵜飼を楽しんでいる。この鵜匠が、お客の乗った船に鵜と一緒に近づいて、観光客に鵜の首をなぜてもらっていた。

 もう一つ、小鹿田焼(おんたやき)の窯元を紹介していた。陶土を作る古い水車の映像を映していた。古い、古い水車だった。陶土を水車で作るのだという。焼き物を作るまでの相当な過程があることを知った。若い40代の男性と父親が小鹿田焼を作る過程の映像を紹介した。私は、この焼き物の里を訪ねた時、買った、皿を今も使ている。

 父親のそばで、10代のかわいい息子が何かして遊んでいた。「僕も父の仕事を継ぐ」という発言をしていた。お父さんの穏やかな顔、子どもの尊敬の気持ちが感じられた。おじいちゃんと、子どもと父親が縁台に座ってスイカを食べていた。

 40代のころ、私は焼き物の関心を持った。同じ興味を持つ、職場の同僚の博多の実家に泊まり、福岡県から、車で大分県の小鹿田焼の窯元まで行った。奥深い山里だった。ここの、窯元を2,3軒回って、食器や皿を買って、送ってもらった。夢中で山の中の道を走った。帰りは友人と別れて、耶馬渓 を通って、レンタカーの一人旅だった。その時のコ−スは覚えていないが、多分、大分まで出て、JRで帰った。新幹線で帰ったことは覚えている。






posted by 花井英男 at 11:53| 旅行

2020年05月06日

ヨーロッパ・魅惑の島紀行

NHK/BS3   2020年5月6日
ヨーロッパ・魅惑の島紀行


旅慣れたヨーロッパの人々はバカンスシーズンになると、こぞって離島を目指すという。

ゴールデンウィークの最後の日、たまたまこの番組を見た。なかなかおもしろかった。


少しの時間、うっとりと見とれてしまった。


ヨーロッパの人々が注目する離島への船旅。島々に色濃く残るのは、大陸以上にヨーロッパらしいエッセンス。


最近まで封建制が続いた英王室属領サーク島の案内人は23代目領主。島の人たちと挨拶を交わしながら、島をめぐる。

サーク島
ウィキペディアによれば、
Sark (英語)、Sercq (フランス語)
サーク島(英語: Sark)は、ヨーロッパのイギリス海峡にあるチャンネル諸島に位置し、イギリスの王室属領である。
人口600名の島。領主がいる。領主と言ってもなにの権限もない。島の人たちの名前を全部知っていて、会うごとに皆さんと挨拶し、島民と挨拶を交わす。領主とともに島をめぐる。チャールズ皇太子も来たと紹介する。


自動車の使用が禁じられており、島民および観光客は馬車かトラクター、近年になって許可された自転車で移動する。そのため、バスや消防車、救急車もトラクターが牽引するものになっている。


舗装道路や街灯などは基本的には無く、観光名所となっている断崖絶壁の道だけ唯一コンクリートによって舗装されている。標識も目的地までの距離ではなく、目的地まで徒歩で何分かかるかで表示。

島には空港はなく、船によってのみ渡航可能となっている。

宿泊施設
宿泊施設は十分に整っている。
ホテル - 6
ゲストハウス - 10
自炊施設 - 18
野営地 - 2
移動手段
自転車を貸し出す業者が3箇所、馬車を貸し出してくれるところが2箇所あるので、それらを利用して島内を移動することができる。


バイキング時代の名残をとどめるデンマーク王国フェロー諸島は、島一番と評判の美少女と。この女性は、両親も認めるボーイフレンドがいる。島を出てデンマークに行くが、島に戻る気持ちを持つ。


フェロー諸島
デンマーク本国は1973年に欧州共同体(EC)に加盟したが、フェロー諸島は本国とは異なる独自の外交路線を歩んでおり、現在も欧州連合(EU)には加盟していない。

デンマークから船で30時間かかるというフェロー諸島。島の人達の生活は、魅力的ですばらしい。
フェロー諸島は北欧の沖、ノルウェー海と北大西洋の間、アイスランドとノルウェーの中間付近に浮かぶ。涼しい夏と温暖な冬がある。冬は曇天で、霧と強い風の日が多い。島は多少の起伏がある荒涼とした岩場で、海岸は崖が多い。


フェロー諸島は、18の島々からなっている。
中世から羊の放牧が行なわれ、諸島内には羊が9万頭いると言われる。ナイフで、羊の生ハムを切る場面が出た。おいしそうな生ハムに見えた。


フェロー諸島は、音楽や伝承の宝庫である。世界的なアーチストが出ているようだ。フェロー諸島の人々にとって祭りやクリスマスなど時季折々に欠かせないのが、チェーンダンスである。

人口は、48350名
ノルウェー西部からやってきたヴァイキング(ノルマン人)が島を支配、11世紀頃にはノルウェー領となりました。現在に至るまでデンマーク領となっています。


大都市のようにこれといった観光施設はないが、昼間はのんびりと小さな町の可愛らしい風景や島の大自然の絶景を目に焼き付け、夜には魚介類をはじめとした美味しい料理に舌鼓を打つ店がある。


大航海時代の要衝ポルトガルのアゾレス諸島は、先祖代々、島に暮らす青年と巡る。


アゾレス諸島
アフリカの左上に位置にあり、天気予報の説明の時に、「アゾレス諸島」という言葉が出てくるときがある。大西洋の中央部に位置するポルトガル領の群島。


捕鯨および遠洋漁業の基地としても使われたほか、現在は温暖な気候から保養地として人気がある。
ポルトガル沖約1000kmの大西洋上に浮かぶ島。






posted by 花井英男 at 11:39| 旅行