2018年07月17日

CBT Case Camp 2018 in 滋賀

CBT Case Camp 2018 in 滋賀

2018年7月15日(日)10:00am〜16日(祝)5:45pm
会場:ピアザ 淡海(おおみ)
207会議室

滋賀県大津市におの浜1−1−20
京阪線 石場駅

主催 日本CBTスキルアップ研究会

共催 一般社団法人CBTを学ぶ会

後援:CBTセンター・認知行動療法勉強会・三重CBT研究会


内容

教育 講演

様々な困りごとへのエクスポージャー療法の実際
岡嶋美代先生

効果的なセラピストになるためのポスト・ソリューションの臨床パラダイム
白木 幸二先生


模擬面接&ロールプレイ
西川 公平先生


ケース発表

発表者とコメンテーター 略

ケース1  「汚れ恐怖で外出困難な方へのエクスポージャーを用いた関わり」


ケース2  家族の自死に直面したことから様々な不都合を呈した男性へのCBT


ケース3  確認強迫が約20年続いている40歳代男性に対する看護師の認知行動療法

ケース4  四六時中仕事のことが頭から離れない中間管理職男性への認知行動療法
〜目標設定かと認知行動療法の導入〜

ケース5 会話中の相手の仕草が気になって話せなくなる口臭症患者への対応




CBT CaseCamp は今回で7回目だという。

私は始めての参加。ケース研究があるということで期待を持って参加した。
名古屋から近いということで便利だった。
名古屋―京都間は、新幹線で35分、京都―膳所間はJRで10数分。京阪膳所から石場駅まで10分。

教育講演について。
強迫性障害(OCD)に関して、国内で実践において、指導者的な存在の一人である、岡嶋先生の講演を聞けるのはうれいしい。
岡嶋先生は、九州の国立菊池病院において、長年、原井宏明先生と実践をされた。そののち、昨年までなごやメンタルクリニックにおいて、原井先生と10年間、活躍された。日本国内から、飛行機などで、なごやメンタルクリニックに患者さんがきたという。フランスなど海外からも患者さんが名古屋へ来られると原井先生は話されたことがあった。

強迫性障害(OCD)治療は、日本では、医師は、薬物療法のみをする人が多く、改善が望めないことが多い。行動療法による改善が望まれるが、実践できる医師、心理士が少ない状況である。


岡嶋先生は、最近、名古屋の御園座の近くに、BTCセンターなごや、東京にもBTCセンター東京を開設された。若手の心理士と活躍されている。次世代の心理士が養成されている。すばらしい。


私は、原井先生と岡嶋先生の著書と翻訳書、3冊を勉強している。最近は、合わせて飯倉康郎先生の「精神科臨床における行動療法」(岩崎学術出版)などを合わせて読んでいる。


この学術書は、2010年に書かれたものであり、もう古いという面もある。
一方、翻訳本・「強迫性障害を自宅で治そう!」[2001]は行動専門医による本で、
それなりに参考になる。


今回の岡嶋先生の講演での内容は、up-to-dateの内容で、先生の実践的研究の最前線の見解であった。大変参考になった。

先生に、休憩時間に質問をして親切に答えて頂いた。

今回の発表の内容は、10月の認知・行動療法学会年次大会のワークショップの内容であると言われた。この講演を聞けて、大変、得をした気持ちである。


名古屋で活躍されている、白木幸二先生の講演は、臨床心理士など心理臨床にたずさわる者の実力・スキルアップ・能力・スーパーバイズ・教育分析など・実践力・治せるかどうか等について、厳しい反省・自戒を促す指摘である。

ユニークな活躍をされている。時々、ブラックユーモアを交えて話された。時々、爆笑が起こった。
こんな活躍をしている人が名古屋にいるのかと、思った。名刺を頂いた。


西川公平先生の「模擬面接・ロールプレイ」は、基本的な面接での実践を、全ての参加者がするものであり、厳しい内容である。いい勉強になった。
合わせて、西川先生のケース2の実践発表も素晴らしいものであった。


参加者がすべて討論に参加し、発表しなければいけない仕組みになっている。
参加者は全部で、80名位であった。心理士が一番多く、医師の参加も多かった。医師が積極的に参加しているのが印象に残る。作業療法士、看護師、PSW、障害者施設の幹部(社会福祉士)なども参加した。

9つのグループに分かれて討議に参加し、各グループが意見をまとめて発表した。


参加者は、北は北海道から、東京、東海地方からも、近畿地方が多いようだ。群馬県、島根県からの参加者とも話をした。認知・行動療法に対する熱意・期待が強く感じられる。今まで築き上げられた、認知・行動療法の財産の継承がなされているように思える。

臨床心理士になって、数年という人の発表が目立つ。何よりも、実行委員のメンバー達の元気さ、陽気さ、関西風の笑いを大切にする雰囲気である。滋賀、福井、京都、大阪近辺の心理臨床に携わる若手が牽引力になっている。


このCase Campに新しい参加者も目立つ。若い臨床心理士、1年目とか、数年とかの人が、認知・行動療法、ここでは、行動療法系の認知・行動療法に対する期待が大きくなっている。
障害者施設に勤務する指導的な存在の人との出会いもあった。臨床心理士以外の参加も大切である。


私が2日目に参加したグループの中には、東京大大学院の若手の研究者・臨床心理士(博士号取得)とか、企業に就職した臨床心理士(博士号取得)、いくつかの学校を担当するSCであり、病院臨床もしている若い臨床心理士(EMDRに関心を持つ)、大阪の医師とか、障害者施設の理事長がいた。若手も、古い人も参加したグループであった。


泊まった旅館と琵琶湖疏水について



参加者は、3つ旅館、ホテルに分宿した。
旅館は、3階建ての花村旅館。京阪「三井寺」駅の近く。冷房の効いた、清潔な旅館。

この旅館は、高校生、大学生の合宿などで大変よく利用されていて、宿泊者の女将への手紙・礼状・新聞記事・写真が館内に沢山、張り出されていた。リピーターも多いようだ。


宿の女将さんが素晴らしい方で、琵琶湖疏水(そすい)の説明、疏水沿岸の桜並み木のすばらしいこと、京阪電車のすばらしさ、三井寺がすぐ近くにあるから行って見なさいと言ってくれたこと、近辺のことなどを朝食後にゆっくり話してくれた。

朝早く起きて、旅館の近辺を散歩した。朝早くから、釣りをしている人たちがいた。声をかけたら、岐阜から来た青年は愛想よく答えてくれた。ニコッと笑って、なかなか釣れないと言っていた。

私は、琵琶湖疏水について、もう少し知りたいと思っていた。思わぬところで、琵琶湖疏水に出会った。旅館の近くは、まさに、琵琶湖疏水の取り入れ口である。

公園には、明治時代から状況を書き記した掲示が出ていた。肥船が来て、野菜を置いていったと記述してあった。琵琶湖疏水について歴史を書いた掲示が疏水の橋に出ていた。


琵琶湖疏水は、若い技師の指導のもとにおこなわれた。明治初期の20年間の、国家的事業だった。その後、第2期の工事があり、明治後期に20年間位かけて完成したという。京都までの長い距離の工事が完成した。京都の人たちは琵琶湖の恩恵を被っている。三井寺の山の下を疎水は通っているという。
滋賀県は下水道の工事が他府県に比べて遅れたという。

路面電車が走っていることに驚いた。2両編成のかわいい電車である。京阪電車の沿線には、学校が沢山あるので、通勤・通学電車でなくてはならない存在になっているとのこと。


旅館の女将は、数年前の知事選に女性知事の当選について話してくれた。新幹線の駅を作る必要もないのに、無理やりつくろうとしたり、琵琶湖に空港を作ろうとした立候補者がいて、反対運動をして、女性知事が当選した。

滋賀県は、災害の少ない、生活の出来るすばらしいところだということを誇りにしているとのこと。

三井寺がすぐ近くだから、是非行ってくるようにと言われ、汗だくだくになって行ってきた。入口の門前まで行って引き返した。研修会の時間の都合で、中へ入れなかった。いつかゆっくり行きたい。

2日目は、研修会の会場へは、三井寺駅から、石場駅まで、涼しい冷房の効いた、京阪電車で行った。

会場のピアザ淡海は、石場駅から近い。NHK津放送局など大きな建物などを通り抜けると湖畔に出る。会場は、琵琶湖湖畔にあり、湖畔の周囲は、緑地帯があり、ベンチがおいてあり、雰囲気の良いところである。魚釣りをしている人がいた。

今回の研修会を世話されたスタッフの皆さんの献身的な奉仕に心から感謝申し上げます。益々、研修会の発展を期待しております。




















posted by 花井英男 at 12:09| 研修

2018年05月28日

平成30年度愛知県臨床心理士会総会及び1日研修会

平成30年度愛知県臨床心理士会総会及び一日研修会

日時:平成30年5月27日(日)午前9時20分〜午後4時30分
場所:ウィンクあいち 名古屋駅前

午前;9階、10階及び11階の会議室、小ホール1,2に分かれて分科会
午後;大ホールおよび小ホールに別れて総会および全体会




分科会k (会員企画)A
* 現場で行われている認知・行動療法

企画:児玉和志 (上林記念病院)

事例提供:

服部正嗣 (西知多こころのクリニック/ならい心療内科/とわたり内科・小児科)
平田裕也 (BTCなごや)
小林正人 (愛知県心身障害者コロニー療育支援課)




参加者107名という盛況であった。企画した方々も驚いたと伝えていた。
最初に、児玉先生から、趣旨説明、企画趣旨概要の説明があった。


認知・行動療法の定義については、応用行動分析・行動療法・認知行動療法の内容であると説明した。つまり認知療法系の認知行動療法ではないこと。


中京大大学院出身の4人で始めて企画した。経験年数の7〜8年という若手ばかりだ。4人の皆さん素晴らしい実践報告をした。皆さん全部、臨床行動分析研究会のメンバー。

事例提供


朝の吐気を訴える症例
服部正嗣先生



何度も休職を繰り返していたが、主訴が当人の現状であるとは限らない。本人の行動面について、標的行動の選定し、介入は、アサーショントレーニングと、エクスポージャ。
結果は、LSAS-JとBDIの数値が正常値になった。

職場復帰し、勤務が継続している。


強迫観念の症例
平田裕也先生



平田先生専門であるOCDの実践例。YBOCS  20。今、厚生労働省からOCDのマニュアルが出ていると紹介した。
しかし、彼は、厚労省のマニュアルではなく、オーダーメイドのアプローチをしたと述べた。


彼のオーダーメイドの方法は、マインドフルネス型であるというところだと思われる。
強迫観念が出てきた時に、「確認とか避けることをしないで、五感で意識し、他の行動をすること」

標的行動は、見えるもの、聞こえるもの、感じるものが出てきたら、○。
マインドフルネスの仕方は、熊野先生(早稲田大院)のやり方。
彼は、典型的な行動療法によるアプローチも紹介した。


他にも、参考になるアプローチを紹介した。
OCDの障害有病率は、1〜2%と厚労省は発表している。

行動分析による、ABC分析も紹介した。


コロニーに施設入所している、知的障害・自閉症の子ども「ろう便」・「便食」の改善
小林先生



今回の発表の中で、一番、感激して聞いた事例である。よくもこんなに素晴らしい実践が出来たものだと感心した。


10才前後で常時、おむつをしている子。言葉が通じない。トイレットトレーニングはできない子。


施設の奥の方の押し入れで、こっそり、排便し、それをこねたり、食べたりしていた。私設の職員が発見し、取り組んだ。
要求の仕方も、手を叩くという方法のみ。表現方法もない子。
要求の仕方も知らない。

排便に20日、排尿に14日かかり、ろう便、便食をなくし、おむつをはずし、排便,排尿も出来るようになった。画期的な実践であると思う。
これも行動分析に基づくアプローチである。


全体会
代議員企画  2階 大ホール・小ホール(ライブ中継)
テーマ:臨床心理士としての学びと研鑚



司会:
永田 雅子(名古屋大学/愛知県臨床心理士会 副会長)
   松本真理子(名古屋大学/愛知県臨床心理士会 副会長)


【シンポジューム】「臨床心理士の学びと研鑚」

話題提供:

スーパービジョン 大津直樹 (吉田クリニック/ならい心療内科)
大学院のリカレント教育 加藤大樹 (金城学院大学)
個別の研修会 高橋蔵人 (人間環境大学)
各職域の研修 石黒直生 (刈谷病院/医療保健部会)
県士会の研修 鈴木健一 (名古屋大学/研修部会)

指定討論  川瀬 正裕  (金城学院大学  愛知県臨床心理士会会長)


愛知県の県士会のメンバーが、2005名になった。毎年100名増えていく。大所帯になった。

初心者、中堅、ベテランなど各層の研修が課題になる。

臨床心理士にしても、公認心理師にしても、生涯を通じて研修を重ねていくことが求められている。

それぞれの立場からの発言であった。県士会の会長から、指定討論がなされた。これだけのメンバーを抱えてレベルアップに勤めて行かなければいけないのは大変だろうと思う。


何よりも、それぞれが学会などに所属して、ワークショップなどの参加して力量的にも、人間的にも成長していくことが義務であると思う。







posted by 花井英男 at 10:39| 研修

2018年04月21日

公認心理師現任者講習会受講

公認心理師現任者講習会

主催:日本心理研修センター

日時:2018年4月17日(火)〜20日(金)
9:00〜18:00

場所: 東京 大田区産業プラザ・大展示場




大田区の産業プラザは、USPT研究会の研修会場としてきたことのあるなじみの所である。近くに羽田空港がある。一度羽田空港を見に行きたいと思っている。
私は、蒲田の商店街の雰囲気が好きだ。京急蒲田駅からJR蒲田駅までの商店街の雰囲気が、好きだ。独特の雰囲気がある。

公認心理師法に基づく文部科学大臣及び厚生労働大臣指定講習会である。
約600数十名の参加だと思われる。

参加者は主に、東京・千葉・埼玉・神奈川の方々であろう。プラス、各地から来た補講を受ける人たちである。各方面で活躍する臨床心理士だと思う。90分近い講義があり、その後、グループ討議があり、事例について各自が検討した結果を持ちより、お互いが実践に基づき話し合い、その後、全体で交流する仕組みになっている。お互いの発表を聞きあい、サポーティブな雰囲気でディスカッションする雰囲気でしましょうということになっている。



私の参加したグループは、3人グループで4日間、同じグループで、お互いがどんな仕事をしているか分かり、お互いがサポーティブに話し合い、親睦を深めた。なごやかで、学ぶことも多く、実りも多いものだった。
若い方たちで大変お世話になり、しっかりした実践経験を持つ方たちであった。老体の私に気を使ってくれてありがたい。

講師を務めた方々は、大学教員、東京の病院臨床に長らく携わる医師たちであった。
堅い、内容であるが、ユーモラスな話の仕方をされる講師陣であった。
講師自身も公認心理師を受験する方々である。



5年以上の実務経験を持つ人(臨床心理士)が、文部科学大臣及び厚生労働大臣が指定した講習会を受講することで受験資格が付与される。


テキストは、金剛出版の公認心理師現任者講習会テキスト2018年版
一般社団法人日本心理研修センター監修



心理療法が約400もある中で、治療効果のある、エビデンスのある心理療法は限られている。公認心理師として、取得すべき知識及び技能は何か。


「公認心理師の職責」、「主な分野に関する制度」、「主な分野に関する課題と事例検討」、「精神医学を含む医学に関する知識」、「心理アセスメント」、
「心理支援」、および「評価・振り返り」の科目合計30時間学ぶ。


主な分野とは、保健医療分野、福祉、教育、司法、犯罪、産業,労働の分野である。


「主な分野の制度」に関しては、それぞれの分野の法律についての理解・周知が必要になる。今迄、臨床心理士の場合、法律関係はほとんどの場合、関係しない人が多かったと思う。


4日間、9時から6時までのハードな日程をよくこなしたと思う。じっくり復習をして、9月の試験に備えたい。私は、臨床心理士として16年目に入る。今迄、学会で長い時間の研修を受けてきた。久しぶりに系統的な研修を受け、重視したい所、新たに勉強しなければいけないところなどが見つかった。

4泊5日の宿泊所は、飯田橋のセントラルプラザ・18,19階であった。北海道の中学生が空路で羽田まで来て、60〜70名が滞在したり、オーストラリアの中学生が多数滞在した。風呂で彼らと一緒になった。外国人の滞在者が多い。

最後の晩は、同室の中国の北京から来た青年と英語で話をした。こちらの英語が通じなくて、青年は、スマホで大阪城の写真を見せてくれて、スマホで話をした。清潔で、きれいな宿泊所だ。朝食は、バイキング方式で、質素であるが満足できる食べ物であった。

飯田橋のセントラルプラザは、1階に衣料品、食べ物を売る店があり、そこで夕食は買った。カット野菜に40円のドレシングをかけて食べた。40円のドレッシングは気に入った。名古屋に帰宅して、近所のスーパーで探したが、カット野菜はあるが、40円くらいの何種類かのドレッシングは見つけられなかった。

東京で一番困ったのは、地下鉄の乗継だ。朝、飯田橋から、東西線に乗り、日本橋で、京急線に乗り換えるとき、複雑な地下道を長い間歩かなくてはいけない。京急蒲田で降りると、どちらの改札口から出るのか迷ってしまう。3日間これでかなりまいった。

3日目の帰りは、JR蒲田駅まで歩き、JRで宿まで帰った。最後の日の朝は、JRで蒲田まで来た。この方がストレスが少ないことに気が付いた。京急蒲田駅から、JRの蒲田駅までの15分くらい歩く商店街は、昭和の雰囲気があると思った。

3日目夕食は、JR蒲田駅の近くで、餃子と天津飯を食べた。最後の夕食もJR蒲田駅で食べ、新幹線で帰途についた。JR蒲田駅付近は、京急のバスが走っている。田舎のバスという感じだ。東京という都会の中に、古い昭和の雰囲気があるように思う。












posted by 花井英男 at 13:15| 研修