2018年01月14日

福島大学主催 スキーマ療法ワークショップ

福島大学 子どものメンタルヘルス支援事業推進室 主催

自閉症スペクトラム症を持つ児童思春期の

こどものためのスキーマ療法ワークショップ

日時:2018年1月13・14日(土・日)

10:00〜16:00

会場:コラッセふくしま  

JR福島駅西口

講師:大島 郁葉 臨床心理士 医学博士

千葉大学こどものこころの発達教育センター

趣旨


今回のワークショップでは、児童思春期の自閉症スぺクトラムの方に焦点を当てた形でのワークショップを行います。

スキーマ療法の素養を身に着けることで、児童思春期の自閉症スペクトラムの方への支援のヒントとなることを目的とします。



2泊3日で、福島へ行った。日本列島に寒波が押し寄せ、日本海側は、大変な気候になっているので、福島もひどいのではと思い、大雪を覚悟して、登山靴で行った。

全国から、定員40名を超える、45名の参加者。福島県立医大、会津大学などの大学教員、院生、医師、臨床心理士、小中学校の特別支援学級の教員、養護教諭、スクールカウンセラー等の参加があった。

大島先生は、スキーマ療法の国際学会から資格を取得しておられ、何度も学会に参加され、スーパーバイズもうけられていることを自己紹介された。言葉のていねいな方である。学者ぶらない、話し方をされる。

大島先生の修羅場を経験した、場数を踏んだ、実践力の素晴らしさを実感した。
スクールカウンセラー、教員などが学校で直面する発達障害の子どもや保護者への対応は、困難を極める時がある。

大島先生は、養護教員役、スクールカウンセラー役などをデモンストレーションをした。養護教諭は、保護者役 、子ども役をした。


日頃の保健室の状況が出て、笑いが出た。


養護教諭、学校の教員が抱える問題に、教員として、養護教員として、どう対応するかのデモンストレーションは、見事な展開であった。

スキーマ療法の適用の仕方も大変であるが、まずもって、保護者の気持ち、子どもの気持を尊重して、寄り添う接し方はすばらしい。

保護者と喧嘩をしないで、保護者の気持ちをどう受け止めるかの焦点を置いた接し方である。
百戦練磨の大島先生の言葉の使い方のすばらしさ。


そういう場合どのように接するか、手際よく、明解に接する大島先生の対応のデモストレーションは見事だった。


スキーマ慮法の用語が沢山出た。初心者は大変なようだ。
大島先生は2日間の膨大な資料を分かりやすく準備してくれた。

福島大学の数人の先生方が、大変親切に私たちに対応して頂いた。感謝します。

私は、出されたファイル(文房具)の使い方が分からなくて教えて頂いた。


私の横に座った女性は、埼玉県のスクールカウンセラーで、福島県のスクールカウンセラーもしているとのことだった。日頃使っている心理療法の交流などをした。大変熱心な方であった。


福島では、会津地方のように、「ならぬことはならぬ」のように、人柄の独特の個性があることが紹介された。
福島県の参加者が多いようだった。

コラッセふくしまの12階のスカイラウンジ(展望室)からの眺めは、すばらしかった。
福島は盆地の中にある感じがした。地上60メートルの屋上から見る山並みはすばらしい。


私が泊まった宿は、高湯温泉の近くのアトマというユースだ。
福島駅からバスで20分の山奥だ。バス代570円。それでも、福島市である。

雪の降った朝、宿の主人が、兎の足跡を見つけたと朝食の時に話してくれた。
猿や鹿が出るとも言われた。「兎食べるのですか」と聞いたら、「もちろん、おいしいよ」と言われた。


東京工業大学の学生、3人がセンター試験中の休暇を利用して、スキーに来ていた。いろいろ話をすることが出来た。

また、ここは、東京から1時間くらいで来られて、近いと言うことで、中年の男性が、スキーに来ていた。ここの宿のすばらしさ、建物の構造など、ユースとしては、考えられない位の部屋の作り、もてなし、サービスの良さを話してくれた。

私の部屋は、相部屋であった。3人部屋であるが、他に客はなく、一人部屋状態で、洋式であった。部屋からの眺めも素晴らしかった。ちょっと不便なところだが、リピーターになる気持ちはわかる。

ここは、また、サクランボなど果物がいろいろとれるところだ。


宿のリビングの窓越しに東の方角を見ると、遠くに山並みが連なり、手前に雑木林が並び、山里の雪景色も素晴らしかった。宿の主人からは、朝の出かけには、「転ばぬように、足元に気を付けてください」と言われた。幸い、雪は融けていて、凍り付いているところは少なかった。無事に歩くことが出来た。

朝も、夕方も山里の風景に見とれた。宿の主人もじっと風景を見ておられた。
福島駅の付近のホテルに泊まったらとてもこの風景は見られない。

更にすばらしいのは、朝食、夕食のメニューがすばらしい。温かい鍋物、鮎の塩焼き等が出た。心のこもった料理だ。デザートが良かった。野菜が必ず出た。ご主人、奥さんは寡黙で特にしゃべらない。ちゃんと気遣いをして頂いた。
一言二言話す程度だ。

すばらしい研修旅行だった。無事に名古屋の帰ることが出来た。

スキーマ療法という治療体系が、1回や2回の講習でマスターできるものだはない。来年もまた開催してもらえるということなので、参加したい。










posted by 花井英男 at 22:50| 研修

2017年12月25日

ブレインスポッティング公式トレーニングPhase2

【ブレインスポッティング】公式トレーニングPhese2

主催:ブレインスポッティング・トレーニング・インスティチュート日本 (BTI-J)

2017年12月23・24日(土・日)
10:00−16:30

会場:レインボービル(東京・飯田橋)

講師:鈴木孝信(国際BSPトレーナー・BTI-J代表・
日本BSP協会理事・東京多摩ネット心理相談室代表・赤坂クリニック心理士)




北海道から九州まで、全国から65名の精神科医、臨床心理士が集まった。
EMDR関係者が多い。USPTの関係者も多い。顔見知りが多い。
旧知の方と挨拶する。



ブレインスポッティングのPhese1の習得者が長く待ちかねた研修会であった。
鈴木孝信先生のデモンストレーションは、かたずをのんで見守る。
その後、感想、質疑応答が熱心に行われた。
一言も聞き漏らすまいと熱心である。

実習では、お互いがもつ辛い体験をissue(イシュー・問題)として取り扱う。
ここでも素晴らしい体験をする人が多いようだ。私も同じだ。


昼食時を一緒にして久しぶりにゆっくり話をして、友好を深めた。
初日、懇親会が会場の近くで行われた。狭い会場のカフェだった。
ぎゅうぎゅうづめの満員電車の中で、食事をする雰囲気で、熱気があふれて、盛り上がった。
幹事の太田先生のユーモアのある司会で一層和やかになった。


「こんな小さな会場で」と思うが、「まあいいや」。
熱心に近くにいる人と交流がはじまった。


私は、近くにいた若い臨床心理士から沢山のことを学んだ。
大きな収穫であった。
懇親会に参加してよかった。


出てきた食事で今晩の夕食の足しにしなくてはと思い、一生懸命食べたつもりだ。しかし、話はしなくてはいけないし、食わなくてはいけないし。
食った気がしなかった。
これで、今晩のめしは終わりだ。

宿に帰って、風呂に入り、明日のために早く寝た。
私は、夜、トイレに何度も起きる。
18階の窓から見える、深夜の東京の高速道路と道路を頻繁に行きかう車が見えた。
真夜中でも、ひっきりなしに車が走っている。
大変な労働者もいるなあ。


朝食は、2回とも、鹿児島から来た紳士とゆっくり話をした。こんなに話をできたことはない。
お互いが、話したいという気持ちと、どんな人生を歩いてきたのか、話したい、聞きたいという気持ちが入り組んでいた。人生を振り返り、お互いが話をした。充実感があった。
お互いが、共感しながら。






posted by 花井英男 at 11:52| 研修

2017年10月08日

愛知県精神科心理ネットワーク研究会

第1回 愛知県精神科心理ネットワーク研究会

日時:平成29年10月8日(日)13:30〜17:00

場所:カネジュービル 6階 会議室

名古屋駅新幹線口


会費:1500円

プログラム

司会  古村健先生(研究会代表)

13:30 開会の挨拶と参加者の自己紹介

14:00 <伝達講習1>自殺念慮のアセスメントと対応方法
古村健先生(東尾張病院)

  15:00  休憩

15:20 <伝達講習2>うつ病の行動活性化
山内 恵理子先生(京ケ峰岡田病院>

16:00事例検討(行動活性化を用いた事例)
西村 勇人先生(上林記念病院)


17:00 終了

懇親会




今年の愛知県臨床心理士会の愛知県精神科心理ネットワーク分科会
から生まれた研究グループの活動が始まった。東尾張病院の古村健先生の呼びかけで始まった。


名古屋駅の新幹線口には、桜通り口側の超高層ビル群ほどではないが、高層ビルが立ち並び、私の大学生時代(50数年前)のころには考えられなかったビル街になってしまった。


昔は、「駅裏」と言っていた。危険地帯だった。「駅西」になり、「新幹線口」となったと思う。今、「駅裏」という言葉を使うことはできない。


県内の病院、心療内科、メンタルクリニック、区役所などに勤務する若手の臨床心理士ばかりが集まった。私だけ例外だ。しかし、私も、ヤング・アットハートだ。


始めと終わりは、参加者全員が自由に発言し、発表中も自由に発言でき、質問もできる雰囲気は、魅力的である。
お互いの発言を尊重する雰囲気は素晴らしい。代表の古村健さんの気配りがあってのこと。
古村先生は、新潟の認知・行動療法学会のワークショップでお世話になった。話をしていると、幅広く勉強されている。、

伝達講習というユニークな発表。
学会の発表者(大学の研究者)の内容を忠実に伝えるのは大変な仕事だ。古村さんの発表内容は膨大だ。忠実に、内容の充実した伝達講習だった。ただ感謝のみ。学会発表の大切なものを皆さんと共有しようというもの。

古村さんは、自殺関連のことに関心を持っていたのかと思った。こういうものばかりに集中しての伝達講習だ。
「自殺念慮のアセスメントと対応方法」は18枚のパワーポイント。
簡潔にして要領を得た、内容。自殺関連のことは、町内の保健環境委員会でも話題になる。

厚生労働省の「ゲートキーパー手帳」の紹介も貴重だ。膨大な量の資料を準備していただいた。
素人でもできる支援に重きを置いた内容。


大学の研究者の作成した、

”10エッセンシャルズ
ーメンタルヘルス支援と自殺予防のための教育プログラムー
2014年版


は、よく考えられた内容。これもたくさんの資料だ。
貴重な資料だ。


この資料の中で、「症例の概念化」の中の、「気質的脆弱性因子」(きしつてき ぜいじゃくせい いんし)という用語を使っている。「脆弱性」という言葉について考えたい。
「こういう用語で片付けられない」と私は思う。「ぜいじゃくせい」という言葉は、、人間は強そうで、弱い、弱そうで強いという言葉で使われる。

私は、人間誰でも『脆弱な部分」を持つのではないかと思う。お互いの弱い部分を知るのは、難しいかもしれない。分からなくて、理解できなくて、腹を立てるかもしれない。理解しようとする場合があるかもしれない。

これは、「もろくて弱い性質または性格」という意味だが、誰も小さい時から、恵まれた環境で育つとは限らない。恵まれた環境に育っているなあと思う、立派な人だと思う人もいる。

一方、学歴があっても、学識があっても、性格的に、人間的にゆがんだ人がいる。「歪みがあるなあ」と思っても、口に出しては言えない。私自身もゆがんだところを持つ。人に迷惑をかけたと思う。

犯罪を犯す人、何かの過ちを犯してしまう人、大なり、小なり、欠点を持つ人。人にはわからないが、生きづらさを抱えている人。人に危害を加えても、人に迷惑を与えても、自分の欠点を自覚していない人。


10才までに体験した事柄によって、その人の記憶、認知、感情、、行動、対人関係、身体感覚の形成に影響を与えるという観点、(スキーマ療法の観点)から、クライエントにアプローチすることが可能になったと思う。

勿論、10歳以降からの体験に基づく、その人の記憶、感情、認知、行動、対人関係、身体感覚の形成に影響を与えた事柄にも配慮する観点も必要だと思う。

その場、その場で頭に浮かぶ、様々な考えやイメージのことを「自動思考」と呼ぶが、すでに頭の中にある、自分や世界や他者に対する深い思いや価値観のこと」を「スキーマ」と呼ぶ。

日本で、認知・行動療法の開拓者の一人である、伊藤絵美先生は、スキーマ療法は、もっと深いレベルの認知であると言う。まずは自動思考から取り組むことを勧める。

まずは、自動思考について認知・行動療法をし、さらに深めるためにスキーマ療法に進む必要がある。

さて、「脆弱性」(ぜいじゃくせい)という言葉の説明とどうアプローチしていくかということから、本日の研究会の内容と離れてしまった。本日の研究会に戻る。

参加してよかった。うつ病の「行動活性化」についての伝達講習も、分かりやすく、見やすい内容にパワーポイントを作成してくれた。発表までに、大変なことだったと思う。ご苦労様と労いたいと思う。


行動活性化を適用したクライエントの成功した症例発表もすばらしかった。
行動活性化の本は何冊も出ている。どう実践するかが問題だ。


シンプルに、本人の意思を尊重して、実践を積み上げて、復職に成功した。
臨床心理士がどのように実践するかが問題だ。
9枚のパワーポイントに見事にまとめた。


この研修グループだが発展することを期待しております。




츄㾆
posted by 花井英男 at 20:03| 研修