2020年07月03日

「USPT入門」出版おめでとうございます!

日本発心理療法  「USPT療法」
「USPT入門」出版おめでとうございます!
心理学関係の学術書の出版社、星和書店から6月に出版された。


USPT入門
解離性障害の新しい治療法

監修 USPT研究会
編著 新谷宏伸 十寺智子  小栗康平

星和書店   1800円

最近、日本発の心理療法が相次いで出てきた。その中で、古いほうが、USPT療法だ。小栗康平先生による、USPT療法。私は、これに関心を持ち、東京、高田馬場にある、早稲田通り心のクリニックの診察室まで、陪席をお願いし、見学をさせていただいた。


トラウマに悩む方々が、薬だけでは治らない。精神科医の薬では治らない。カウンセリングでしか治らない、トラウマがある。このUSPT療法でずいぶんたくさんの方々が、救われている。


小栗康平先生の並々ならぬ努力により、自我状態療法に関する先行研究についての研究の努力の成果として、新しい心理療法が開発された。ワトソン博士の自我状態療法を発展させたと思う。EMDR療法実施の中から生まれた。

今回、「USPT入門」の出版に至るまで、すでに小栗康平先生は、3冊ばかり出版されている。すでに、USPT研究会による研修会が、東京、名古屋、福岡など開催された。今年、11月に名古屋で、セミナーが開催されると聞いている。今度の研修会では、内容が、きっと、進化した状態で発表されることを期待しています。


心の傷、トラウマの治療には、EMDR療法、CBT療法もある、ブレインスポッティング療法もある、ボディ・コネクト・セラピーもある。ホログラフィトークもる。沢山あって大変良い。それぞれが使い道があって便利だ。


それぞれ適応と限界がある。それぞれの療法がますます発展していくように研究がなされなければいけないと思う。終点ではない、出発点だ。


心の傷、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、複雑性PTSD、解離性障害、解離性同一性障害などの治療に関して、杉山登志郎先生(精神科医・研究者)は、「臨床心理士は、EMDR療法をこれから必ず勉強してほしい」と述べている。この分野に、このような発言をしていることは、本当に素晴らしいと思います。


臨床心理士、公認心理師にとって必須分野である。EMDR療法ばかりでなく、ブレインスポッティング、ボディコネクトセラピー、USPT療法、ホログラフィートーク、CBT療法(行動療法)も必須であると思います。


精神科医は、心の傷に関して、一般的に関心を持たないことが多いと言われている。薬による治療に関心を持つことが多いと言われている。最近、精神科医は研修会には、沢山関心を持つ方が増え、参加者が増えた。素晴らしい。


小栗康平先生は、誰も関心を持っていなかった、こころの傷の分野に関心を持ち、先行研究に地道に取り組まれ、EMDR療法で取り組んでいた時に、患者の自我状態の発現に出会い、USPT療法を開発された。脳科学の分野の研究が進み、もっと進歩していくと思います。


最後になりましたが、小栗康平先生、献本ありがとうおございます!益々の発展を祈ります。








posted by 花井英男 at 20:52| 心理療法

2020年05月15日

強迫性障害について

強迫性障害について


強迫性障害は、「単独で発症する場合もある」が、「発達障害を持つ人が併発することも」
また、「他の病気をあわせ持つ人も多い」という特徴について、記述したいと思います。

「単独で発症する」という場合、医師が診断する場合、なかなか難しいという事情が、医師によって指摘されている。


強迫性障害単独で発症する場合


「・・・一方で診る側、つまり精神科医にとっても、診断がつけやすい病気であるといえます。ところが、多彩な症状を呈することもあり、精神科医が受診する約3割の人が、統合失調症の前駆症状などと誤診されています」と指摘されています。

「図解 やさしくわかる強迫性障害」原井宏明  岡嶋美代 ナツメ社  66頁


強迫性障害は決して珍しい障害ではない。人口の2〜3%くらいの有病率であるとされている。
職場の同僚や上司などにも、本人の自覚がないかもしれないが、強迫性障害と診断されてもおかしくない人は、それなりに見てきた。ありがたいことに、強迫性障害についてはすでに明確な治療法が確立されている。


「発達障害を持つ人が併発することも」


発達障害と併存症である場合については、「よくわかる 強迫性障害」
監修 上島国俊   著 有薗正俊  主婦の友社に、次のように記述されています。

「発達障害を持つ人が併発することも」の頁で、

「発達障害があると、他の人が当たり前にしていることがうまくできずに、とまどいや不安を感じやすくなります。そのため、年齢を重ねるにつれ、進学や就職など人生の転機で、困難を感じることが多くなります。


また、発達障害の特性の中には、強迫性障害の特性と似ているものがあり、そのため、強迫性障害になりやすい人がいます。後略」


強迫性障害と関連する主な発達障害として、次のように記述しています。
広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD),注意欠陥・多動性障害(ADHD)

「他の病気をあわせ持つ人も多い」
の頁では、

不安障害、気分障害、依存症を挙げています。


強迫性スペクトラム障害(OCSD)の頁では、

強迫症状を併発したり、強迫性、衝動性が強迫性障害と似ている精神疾患のグループをスペクトラムという連続体として考えた呼び名です。

次のような疾患を挙げています。

身体表現性障害、心気症、身体醜形障害、解離性障害、摂食障害、統合失調症、チック、衝動性制御の障害(強迫的買い物、病的賭博、自傷行為、抜毛癖)、神経学的な障害(発達障害、てんかん)、パーソナリティ障害。



この頁の記述については、

「よくわかる 強迫性障害」 監修 上島国俊、 
著 有薗正俊  主婦の友社
  が、

大変すばらしい記述内容であると思いました。


posted by 花井英男 at 12:15| 心理療法

2020年02月22日

オーストラリアからの電話 スカイプによるカウンセリング

オーストラリアからの電話

スカイプによるカウンセリングを始めます



2020年2月21日お昼頃、若い女性の声の電話があった。私のホームページ「瑞穂CBT相談室」を見て、相談の電話であった。無料電話相談で、「USPT療法というのはどういうものですか」という質問であった。

私は、「親の不適切な育て方とか辛い体験を持つ方に適用する心理療法です。膝の上に小さな毛布を置いて、その人から膝の上をタッピングする許可をいただいて、5秒から10秒くらい、『辛い体験を持つ太郎さん出てきてください』と声を掛けます。


そうすると、10歳のころの太郎さんの自我状態が出てきます。その太郎さんに、詳しいことを聞いて、いたわり、労いの言葉をかけて、話しかけます。


今になって、その時のことは、まあいいかと、思えることになっていたら、現在の自分の中に、融合します。できなかったら、そのままにします。」

その女性から、「1回で済みますか」という質問であった。1回のカウンセリングではなく何回か必要になる人もあります、と答えた。

「海外から電話しています。」と言われたので、「どこにお住まいですか」と聞いたら、オーストラリアと答えられました。そして「私は愛知県岡崎市出身です。岡崎に努めておられるんですね。」岡崎出身で、懐かしそうに話されました。

海外で私のホームページを見ていてくれる方がいることをうれしく思いました。今こういう時代になったのだと思いました。

「オーストラリアでUSPTは、受けられますか」と聞かれました。「まだ英語の文献に翻訳されておりません」と答えました。「スカイプによるカウンセリングは、やっておりません」と答えた。

「オーストラリアなら、EMDR療法なら受けられます」とお伝えしました。オーストラリアの学者が、日本へEMDRの研修で来て講演をされたのを聞いたことがあるので、きっとEMDRなら受けられると思いました。辛い体験を持つ方に、EMDR療法があることを伝えました。EMDR療法は、WHO(世界保健機関)が認めた心理療法であることも伝えました。


USPT療法を開発された小栗康平先生に、小栗康平先生の著書を英語に翻訳する必要がありますと、話したことがあります。今度(今春)出版する本なら翻訳してもよいと、答えられた。誰が翻訳するかである。

もうすぐ、星和書店からUSPT療法の本が出版されます。今度は、英語の翻訳です。

さて、遠方の方や、都合で相談室にこられない方のために、スカイプのカウンセリングを実施する時代になった、と思いました。

海外や、国内の遠方の方に対して、スカイプでカウンセリングをする時代になってきました。実際にスカイプでカウンセリングの実践をした例がもうすでに認知・行動療法学会の研修会でありました。

また、ブレインスポッティングの鈴木孝信先生が、スカイプでカウンセリングをされたことを聞きました。この電話の件をきっかけにして、スカイプによるカウンセリングを実施することを決めました。すでにスカイプは私のパソコンにあります。

私はすでに、コンサルテーションを受けるために、スカイプを使ってきました。

瑞穂CBT相談室のホームページの中に、スカイプによるカウンセリングの案内を、ちかぢか、掲載する予定です。





posted by 花井英男 at 07:47| 心理療法