2020年05月15日

強迫性障害について

強迫性障害について


強迫性障害は、「単独で発症する場合もある」が、「発達障害を持つ人が併発することも」
また、「他の病気をあわせ持つ人も多い」という特徴について、記述したいと思います。

「単独で発症する」という場合、医師が診断する場合、なかなか難しいという事情が、医師によって指摘されている。


強迫性障害単独で発症する場合


「・・・一方で診る側、つまり精神科医にとっても、診断がつけやすい病気であるといえます。ところが、多彩な症状を呈することもあり、精神科医が受診する約3割の人が、統合失調症の前駆症状などと誤診されています」と指摘されています。

「図解 やさしくわかる強迫性障害」原井宏明  岡嶋美代 ナツメ社  66頁


強迫性障害は決して珍しい障害ではない。人口の2〜3%くらいの有病率であるとされている。
職場の同僚や上司などにも、本人の自覚がないかもしれないが、強迫性障害と診断されてもおかしくない人は、それなりに見てきた。ありがたいことに、強迫性障害についてはすでに明確な治療法が確立されている。


「発達障害を持つ人が併発することも」


発達障害と併存症である場合については、「よくわかる 強迫性障害」
監修 上島国俊   著 有薗正俊  主婦の友社に、次のように記述されています。

「発達障害を持つ人が併発することも」の頁で、

「発達障害があると、他の人が当たり前にしていることがうまくできずに、とまどいや不安を感じやすくなります。そのため、年齢を重ねるにつれ、進学や就職など人生の転機で、困難を感じることが多くなります。


また、発達障害の特性の中には、強迫性障害の特性と似ているものがあり、そのため、強迫性障害になりやすい人がいます。後略」


強迫性障害と関連する主な発達障害として、次のように記述しています。
広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD),注意欠陥・多動性障害(ADHD)

「他の病気をあわせ持つ人も多い」
の頁では、

不安障害、気分障害、依存症を挙げています。


強迫性スペクトラム障害(OCSD)の頁では、

強迫症状を併発したり、強迫性、衝動性が強迫性障害と似ている精神疾患のグループをスペクトラムという連続体として考えた呼び名です。

次のような疾患を挙げています。

身体表現性障害、心気症、身体醜形障害、解離性障害、摂食障害、統合失調症、チック、衝動性制御の障害(強迫的買い物、病的賭博、自傷行為、抜毛癖)、神経学的な障害(発達障害、てんかん)、パーソナリティ障害。



この頁の記述については、

「よくわかる 強迫性障害」 監修 上島国俊、 
著 有薗正俊  主婦の友社
  が、

大変すばらしい記述内容であると思いました。


posted by 花井英男 at 12:15| 心理療法

2020年02月22日

オーストラリアからの電話 スカイプによるカウンセリング

オーストラリアからの電話

スカイプによるカウンセリングを始めます



2020年2月21日お昼頃、若い女性の声の電話があった。私のホームページ「瑞穂CBT相談室」を見て、相談の電話であった。無料電話相談で、「USPT療法というのはどういうものですか」という質問であった。

私は、「親の不適切な育て方とか辛い体験を持つ方に適用する心理療法です。膝の上に小さな毛布を置いて、その人から膝の上をタッピングする許可をいただいて、5秒から10秒くらい、『辛い体験を持つ太郎さん出てきてください』と声を掛けます。


そうすると、10歳のころの太郎さんの自我状態が出てきます。その太郎さんに、詳しいことを聞いて、いたわり、労いの言葉をかけて、話しかけます。


今になって、その時のことは、まあいいかと、思えることになっていたら、現在の自分の中に、融合します。できなかったら、そのままにします。」

その女性から、「1回で済みますか」という質問であった。1回のカウンセリングではなく何回か必要になる人もあります、と答えた。

「海外から電話しています。」と言われたので、「どこにお住まいですか」と聞いたら、オーストラリアと答えられました。そして「私は愛知県岡崎市出身です。岡崎に努めておられるんですね。」岡崎出身で、懐かしそうに話されました。

海外で私のホームページを見ていてくれる方がいることをうれしく思いました。今こういう時代になったのだと思いました。

「オーストラリアでUSPTは、受けられますか」と聞かれました。「まだ英語の文献に翻訳されておりません」と答えました。「スカイプによるカウンセリングは、やっておりません」と答えた。

「オーストラリアなら、EMDR療法なら受けられます」とお伝えしました。オーストラリアの学者が、日本へEMDRの研修で来て講演をされたのを聞いたことがあるので、きっとEMDRなら受けられると思いました。辛い体験を持つ方に、EMDR療法があることを伝えました。EMDR療法は、WHO(世界保健機関)が認めた心理療法であることも伝えました。


USPT療法を開発された小栗康平先生に、小栗康平先生の著書を英語に翻訳する必要がありますと、話したことがあります。今度(今春)出版する本なら翻訳してもよいと、答えられた。誰が翻訳するかである。

もうすぐ、星和書店からUSPT療法の本が出版されます。今度は、英語の翻訳です。

さて、遠方の方や、都合で相談室にこられない方のために、スカイプのカウンセリングを実施する時代になった、と思いました。

海外や、国内の遠方の方に対して、スカイプでカウンセリングをする時代になってきました。実際にスカイプでカウンセリングの実践をした例がもうすでに認知・行動療法学会の研修会でありました。

また、ブレインスポッティングの鈴木孝信先生が、スカイプでカウンセリングをされたことを聞きました。この電話の件をきっかけにして、スカイプによるカウンセリングを実施することを決めました。すでにスカイプは私のパソコンにあります。

私はすでに、コンサルテーションを受けるために、スカイプを使ってきました。

瑞穂CBT相談室のホームページの中に、スカイプによるカウンセリングの案内を、ちかぢか、掲載する予定です。





posted by 花井英男 at 07:47| 心理療法

2019年09月30日

BCTコアスキルトレーニング  大阪

BODY CONNECT THERAPY
Core skills training

BCT コアスキルトレーニング 大阪

ボディコネクトセラピー
とは、従来から効果的であった心理療法のエッセンスにまったく新しい概念を加えて考え出した身体から働きかける心理療法(ソマティックサイコセラピー)です。


様々な心理療法の中でも、一つ一つのトラウマ記憶の処理にかける時間が圧倒的に短いこと、活性化が出にくいこと、解離を起こしにくいように工夫されていること等が特徴として挙げられます。

日時:2019年9月28日(土)12〜17時半、
29日(日)10〜16時半

場所:大阪府立男女共同参画・青少年センター
(大阪ドーンセンター)

講師:藤本 昌樹先生(東京未来大学こども心理学部教授)

公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士・博士

トラウマケア専門カウンセリンぐルーム Seeding Resource代表


京阪・オオサカメトロ   「天満橋」駅



統合的身体志向心理療法 ボディ・コネクト・セラピー(略称BCT)は、藤本昌樹先生が創案者である。
すでにクリニック、病院、相談室などで実践され、トラウマに悩まされている方々に効果を上げているばかりでなく、医師、心理職などにも広がり始めている。
日本発の画期的な心理療法の一つである。

今回で、第5回目のトレーニングである。


大阪の会場では、8名のファシリテーター(心理職・医師)が、実践経験に基づき、すばらしい心理療法であると、参加者に述べた。
参加者は、80名以上であった。心理職、医師、大学教員などの参加であった。


参加者は、EMDR療法の参加者が、圧倒的に多かった。お互いに話が弾んで親睦を深めた。

私の実習の相手になった心理職の方とEMDRの件で、突っ込んだ話ができ交流を深めることが出来た。


実習の相手になって頂いた、福岡県の児童精神科医、埼玉県の精神科医、地元大阪の施設で勤務する心理職の方、奈良県から来られた方、大阪で開業している方と、楽しく実習が出来た。お互いに、BCTの効果に、不思議だなあと感嘆しあった。


5回のデモンストレーションを藤本先生が見せ、すべての参加者は役割交代をし、5回実習をして自ら、体験しその効果を確認した。その効果に驚き、新しい心理療法の誕生の実感を味わった。


藤本先生は、EMDR療法、ソマティック・エクスピーリエンス(SE)、思考場療法(TFT)、
ブレインスポッティング(BSP)、ホログラフィートーク(HT)、タッチスキルなど、トラウマを対象にした従来の心理療法を日本国内において黎明期から着目し、精通し、専門家に紹介、普及するなどに貢献し、EMDR、Brainspotting、TFTの全てに論文を書いている唯一の、臨床心理士、研究者である。

これらの国内外の心理療法を統合し、トラウマ記憶の処理を短時間で処理する新しい心理療法を工夫され、創案された。クライエントに負担の出ない身体志向的アプローチである、Body Connect Therapy(BCT)を普及させ、今までにすでに、公式に4回のトレーニング行ったという。。

しかも、難しい言葉を使わないで、シンプルに取り組めるという特徴である。テキストにはプロトコルの紹介している。トラブルシューティングもある。


藤本先生は、ブレインスポッティングを日本に導入された先駆者であり、かつて、数年前に、先生の勤務校でBSPの講習を受けた。

藤本先生は東京学芸大学大学院修士課程から、東京医科歯科大学大学院博士課程にて、愛着理論、トラウマに関する心理療法を研究された。海外留学もしている。

このような心理療法が創出されたと言うことは画期的なことで、虐待、いじめ、人間関係等で苦しみ人々にとって、朗報であると思う。心理療法提供者である心理職にとっても朗報である。

心理療法は、日進月歩だ。トラウマ関係の心理療法はつくづくそう思う。

最後に、ファシリテーターから、2つのワークショップの紹介がされた。

一つは、Neural integration Seminar in Kobe 発達トラウマセラピー(2020年1月18,19日、神戸市産業振興センター)と、

ポリヴェーガル理論の提唱者である世界的権威によるスキルアップのワークショップ(2020年3月27,28,29日・京都、と2020年4月3,4,5日東京)である。


藤本先生によるBCTは、私たち心理職にとって福音である。


ドーンセンター会場周辺について



大阪という場所は、私にとって、馴染みの少ない場所であり、苦手である。東京のワークショップは、よく行くので慣れている。意外と交通機関の便は、分かりやすく、快適であった。

ワークショップの帰りには、京阪の天満橋駅から、川べりに出て散歩した。
ここは、八軒家浜と紹介してあった。


その周辺は、旧淀(大)川河川敷地と書かれていた。
日本夜景遺産に指定されていた。「浪華三大橋のライトアップ」とあった。
難波橋、天神橋、天満橋。
右手の遠くに天満橋が見えた。はるか左手の遠くに、天神橋が見えた。


川べり沿いの、並木道の歩行者道路は、テーブルとイスが置いてあり、高校生たちが、参考書を並べたり、若いカプルが椅子に腰かけたり、サラリーマンが一服したり、のどかな、ゆったりできる風景だった。

河は、どぶ川だが、色とりどりの観光船などが見られ、風情のある風景だ。川のが流れそれ自体が見ているだけで、心が落ち着く。

天満橋は大阪の中心のようだ。近くには、大阪府庁、大阪城などがある。秀吉時代の遺跡が発掘され、ドーンセンターの塀として、石積みがあった。天満橋周辺を歩くと、江戸時代から明治時代にかけて町はこのような姿であったと往時をしのばせる紹介文が出ていた。今はその面影もない。

お昼の休憩時間に、大阪城まで散歩した。入口まで行った。ちょうど、城内を回る、おもちゃのような4つの連結車両のバスが観光客を乗せて、ゆっくりと目の前を通り過ぎた。
ゆっくりと一度、大阪城に来てみたい。





posted by 花井英男 at 19:39| 心理療法