虐待被害者へのカウンセリング機関・医療機関の充実を
先日、私のブログを見た、虐待被害者から電話を頂いた。虐待ドットネットの関係者と名乗られた。一般に、虐待経験者は、幼児期・児童期・青年期逆境経験者であると考えられます。
医療機関にかかるまでに、いろいろな経過をたどられると思います。社会に出て、仕事をしておられた方もおられます。30代になって、PTSDを発症する方もおられます。医療機関にかかっておられ、快方に向かっておられる方もおられます。治療中の方もおられると思います。カウンセリングを受けたくてもうけられない方もおられると思います。
私はブログの中で、とりあえず、医療機関にかかり、精神障碍者手帳をとるとか、自立支援医療制度を使うなどの福祉制度を活用することを提案しました。
医療費の負担について
障害者自立支援法の「自立支援医療制度(精神通院)」により、収入に応じて医療費を軽減することができます。医療機関で、ドクターとか、事務の担当者に相談しましょう。
医師の診察を受け、精神療法を受け、処方箋を出してもらうことが大事だと思います。次に、その医療機関がカウンセリングを提供しているかどうかです。カウンセリングを提供している医療機関を探すことが大切だと思います。
私設の相談機関の中には、虐待被害者のカウンセリングをしているところがあるかもしれません。確かに、このようなクライエントを受け入れるところは、少ないというのが実態です。健康保険証が使えないというのが現実です。
カウンセラーの中には、全く無能で、「タダ沈黙だけで何の対応もしてくれなかった」と訴えられるクライエントがおられました。これが、日本のカウンセリング状況です。臨床心理士、公認心理師はこのような実態を把握し、カウンセリング技術能力を向上することが求められております。
私は、私の経験・研修の中からの成果を、関心を持つカウンセラーに、研修・訓練のサービスをする用意があります。関心のある方は、ご連絡ください。
カウンセラーが自分の臨床技術、心理療法が役に立っているのかどうか、自ら認識し、技術の開拓、あるいは向上のために、努力をすることが求められています。大学院で学んだことは、ほんのごく一部であり、大学院を出てからの、継続研修が、そのカウンセラーの力量が決まると言ってもいいと思います。積極的に先輩カウンセラーの技術を受け継ぐことが求められてています。
杉山登志朗先生(ウィキペヂア参照)が、かつて、「EMDR療法は、臨床心理士が皆、誰でもが習得すべき心理療法だ」と言われたことがあります。今、EMDRの講習を受けるのは、沢山の人が、待機中で、なかなか受講できないと聞いています。
ブレインスポッティングの資格取得については、BTI-Jー「ブレインスポッティング・トレイニング・インスチチュート・ジャパン」のサイトを見て、研修案内を見られることをお勧めします。トラウマ治療の心理療法として、大変便利で素晴らしいなものだと思います。
虐待被害者へのカウンセリングの方法には、どんなものがあるのか。
私が現在施術している主な方法は、USPT統合法、ブレインスポッティング療法(BSP)、EMDR療法 、ボディコネクト療法(BCT)、ホログラフィトークなどです。
全国治療者リストを持つ学会・団体は、USPT研究会治療施設リスト、EMDR学会治療者リスト、BCT治療者リストBody Connect Therapy トラウマケア心理療法です。
全国的に、治療者リストを持つ研究団体、学会などの団体については、上記に記載しました。残念なことに、ブレインスポッティングに関しては、全国的な治療者リストが出ていません。鈴木孝信先生に、「全国治療者リストを作成することをご検討下さい」とお願いしました。
カウンセラーは、クライエントを悪化させてしまうので、慎重に実施しないといけないという配慮から、研修とか、先輩カウンセラーの指導を受けてから実施しないといけません。それぞれの施術について、適用と限界があります。その人に合うかどうか実施してみないと分かりません。カウンセラーと相談してみましょう。
先日、電話をかけてこられた方の電話の趣旨は、「カウンセリングをする医療機関がない」、という趣旨であったように思います。医療機関・カウンセリング機関が、このような虐待被害者の存在を認識していただくことが、大切であると思います。
厚生労働省の関係者が、虐待被害者への本腰を入れた取り組みを始めていただきたい、と思います。カウンセリングを受けるための経済的支援が大切であると思います。
苦しんでいるクライエントの方々の存在を認識してほしいと思います。
苦しんでいるクライエントの方々の存在を認識してほしいと思います。