2017年08月08日

EMDR学会に参加

日本EMDR学会第12回学術大会
2017年8月4日(金)

明治大学 中野キャンパス
JR中野駅



9:30−10:30
口頭発表
413教室

日本人のためのEMDRセラピー
ーマインドフルネネス編み込みの重要性―

演者
大河原美以(東京学芸大)9:30−10:30
鈴木弘子(すずきひろこ心理療法研究室)10:40−11:40

座長
幸田有史(京都府立洛南病院)

大河原先生の事例発表は、
早口の発表だ。子どものセラピー専門とする発表。大河原先生の発表は、
著書においても、脳科学の分野に言及する。
前頭前野(認知・良い子になりたい私)と皮質下構造(感情と身体感覚)との
繋がりを回復する。SUDを0にすることを目標にしない子もが必要なケースも多いという。


鈴木先生の発表は、ゆっくりとしたよく腑に落ちる発表。
丁寧に発表される感じ。
安全・安心の場のために、色彩を活用する試みは新鮮である。進化していると思う。

口頭発表
551ホール
11:50−12:20

複雑性PTSDの親子に対するパルサーを用いたEMDRの実際

演者:杉山登志郎(浜松医科大)
座長:本多正通(本田クリニック)

世代間連鎖の複雑性トラウマへの取り組み。
4セット法など杉山先生開発の手法は皆に知られているようだ。
ここでも進化しているという感じを持った。

総会
12:30−13:30
学会提供の弁当を食べながらの総会


シンポジューム
13:45−15:15
トラウマ反応の心理教育
シンポジスト
新井陽子(公益社団法人被害者支援都民センター)
福井義一(甲南大学)
紀平省伍(つくし医療・福祉センター)

指定討論
太田茂行(生活心理相談室ナヌーク)



基調講演

複雑性トラウマを抱えた子どもへのEMDR

演者
Ana Gomez MC. LPC

通訳
大澤智子(兵庫県こころのケアセンター)
菊池安希子(国立精神・神経医療センター)

司会
市井雅哉(兵庫教育大学)


初めに、市井先生から、アナ・ゴメス女史の紹介があった。南米・コロンビアの出身で、アメリカに来たときは、英語が話せなかったという。EMDRの実践者・科学者としてすばらしい実績を持ち、世界中で講演をしている実績を持つ。

私も、アナ・ゴメス女史から、署名をして頂いた。

今回、解離の問題にも結構触れる話をされた。これほど深く、解離について言及したことは
今までなかった。

350名位の参加者。講演の内容が大変すばらしいので、
拍手が鳴りやまない。すごい実践者であり、研究者である。
アナ・ゴメスの本が、今回、ちょうど出版された。

「私の中の虹色のパーツたち」
市井雅哉監訳
大塚美菜子訳
スぺクラム社
1800円


冷房の効いたホール。会場の内外で、懐かしい人と挨拶を交わした。
千葉県の」Fさんと挨拶を交わしただけだった。
同じ大学院で勉強した、Yさん、A君と挨拶を交わした。話はできなかった。


市井先生、福井先生とは挨拶をしただけだった。お元気で何よりだ。
USPT研究会参加者の山口県のTさんからお礼の言葉を頂いたりした。


東京のスクールカウンセラーをしている、M先生から、
「小野昌彦先生を紹介して頂いて有難う」、とお礼の言葉を頂いた。


東京では、小野先生の勤務校である、明治学院大学で、
不登校の再登校支援の研究会を、また、

スクールカウンセラーたちが、8月に開くということであった。
行動療法・応用行動分析に基づく再登校支援の研究が、東京のSCの間で始まったのは、素晴らしいと思う。
発展を祈ります。


私が東京に住んでいたら、参加するんですけど、と伝えた。
私は、金子書房から、小野先生監修の本に実践記録を出しましたと、伝えた。

久しぶりに会った、原田さんとは、旧交を温めた。大会運営で忙しい様子であった。東京EMDRで活躍されている。

吉川久史先生が、兵庫医科大学から、広島国際大学に転勤された。EMDRで博士号を取得された。久しぶりに会い、名刺を頂いた。大学の研究者が益々増えることを期待しております。首藤先生を同じ大学ですねと伝えたら、「知り合いですか」と言われた。



日本EMDR学会ワークショップ(継続研修)

2017年8月5・6日(土・日)
9:00―5:00


明治大学駿河台キャンパス
JR御茶ノ水駅


アカデミーコモン
3階アカデミーホール



世代間トラウマ:
愛着理論に基づく親と子へのEMDR

演者:アナ・ゴメス MC,LPC

通訳:大澤智子   菊池安希子

司会:市井雅哉



講師は時間通りにきちっと休憩をとってくれた。
内容がすばらしいので、やはり拍手がなりやまない。
世界各国で講演して回っている素晴らしい実践者だ。
大学の教員ではないので、実践内容が豊かであり、一つの体系を作っている。

久しぶりにJR御茶ノ水駅を見た。東京医科歯科大学でのワークショップに通い、よく来たので、懐かしい。バリアフリー化の大がかりな工事が長年続いている。聖橋(ひじりばし)に覆いがかけられていた。

昼食時間は近くの食堂で、瀬戸のN君、静岡のWさんと親睦を兼ねて、
食堂で旧交を温めた。
静岡のW先生は、80歳になるという。
研修に行く先々で、Wさんと出会う。Wさんを見習いたい。


元静岡県立高校の校長をされた。
今でも、SCとして高校に勤務している。
静岡の観光地についてアドバイスを頂いた。
静岡に来るなら、僕が案内してあげるよと言っていただいた。
僕は、先生が高齢者だから、お断りしますと断った。

Wさんは、USPTにも関心を持っていただいた。是非勉強したいとのことであった。名古屋でUSPT研究会開催の時には出席していただけそうだ。

この6月に、名古屋の国際会議場で行われた、日本精神神経学会での、新谷宏伸先生、小栗康平先生らのシンポジュームに、200名以上のドクターが集まり、盛況であったという、USPT研究会メーリングリストでの記事を読んで、関心を一層深く持たれたとのことであった。

統合失調症の認知行動療法にも関心を持たれているので、
私の実践している参考書を紹介することになった。


学生街の食堂であるので、結構、若者向きである感じがした。


昼の休憩中は、アカデミーコモンのビル1階にある、明治大学・阿久悠記念館をのぞいた。明治大学から、日本歌謡史の中で、著名な人が6人出ていると紹介されていた。
阿久悠の作品の一覧表、明治大学とのつながりが深いことが紹介されていた。

宿泊した宿は、飯田橋の高層ビルの18階で、18階から見る、東京の夜景は、血管の中を血が流れるように、真夜中も車が高速道路や一般道を走り回っている。

すぐ近くに、東京ドームの白い屋根が見えた。水道橋に東京ドームがある。一度、東京ドームを近くで見たい。





posted by 花井英男 at 18:07| EMDR

2016年09月12日

東海EMDRセミナー

東海EMDRセミナー
日時:2016年9月11日(日)9:30―17:00
会場:名古屋市立大学 医学研究科医学部研究棟 11階 会議室


プログラム
午前  
講演 
「両側性刺激の役割についての最近の動向」
講師 市井雅哉先生
EMDRIA 認定コンサルタント
EMDR研究所シニアトレーナー
日本EMDR学会理事長
兵庫教育大学大学院教授


午後
2つの事例についてコンサルテーション
2人によるコンサルテーション

近藤千加子先生
ディーパ心理オフィス
日本EMDR学会認定コンサルタント
日本EMDR学会ファシリテーター
兵庫教育大学非常勤講師

市井雅哉先生
上記のとおり。



市井講演



市井先生の講演は、A4版16枚のパワーポイントのレジメによる
海外、国内の最新の研究の紹介。

第1部は否定的記憶について、10節の説明。第2部肯定的記憶。


適応的情報処理モデルの再確認。
リーズの理論、失敗する治療と成功する治療の紹介。
耐性の窓の紹介。

情報処理の脳科学。
吉川久史先生(浜松医科大)の博士論文、大河原美[2015]論文に言及しながら説明。
8段階の中、第2段階(準備)、第4段階(脱感作)がマインドフルネスだということ。

RDIが第2段階において広く使われている。感情制御、対処技術を高める。
RDIの重要性の再確認。
EMDRの基本をもう一度勉強しているという感じ。
ホログラフィートークの効用と活用。ホログラフィートークはリソースを持ってくる。
市井先生の淡々とした説明で午前はあっという間に過ぎた。

午後
若手の臨床心理士2人の2事例のコンサルテーション


近藤千加子先生のコンサルを受けての、県内の2人の若手の女性によるEMDR実践についてのコメント、指導が行われた。参加者にとって実のある内容であった。
2人はEMDR資格を取ったばかりの実践。
市井先生から、ビギナーとしてこれだけの実践は素晴らしい、と賞賛された。


RDIにおける、VORという用語がつかわれていること。これは、PCのVOCに相当するものということを知った。
愛着の問題を抱える場合に、AF-EMDR(Attachment Focused-EMDR)があるということ。これを使っての実践。
未来の刺激は3タイプあると紹介。

近藤千加子先生からEM実践上の工夫も紹介された。
施設の子どものへの実践は難しい。あきらめている人が多い。ストーリーテリング−による素晴らしい実践。こどものEMDR治療についての本、「スモールワンダー」に紹介されているとのこと。




今回の参加者は、県の内外、遠方からの参加者も。臨床心理士、医師70名以上の参加者だろうか。
久しぶりの再会で話した人もいる。


1月下旬にUSPTワークショップを、同じ会場で開催される予定なので、
名市大の井野先生から、当日は、手伝ってくださいと依頼された。「承知しました」とお伝えした。


11階の窓から、南の方角をみると、博物館が近くに見え、名古屋市内の景色がが見渡せ、良く見える。一方、北の方角を見ると、左手の方は、名古屋駅方面の高層ビルが見える。見晴らしが良い。まだ名古屋は東京ほど、高層ビルは多くない。

今回のセミナーの収益から10万円が熊本支援に寄付されたという報告があった。



posted by 花井英男 at 10:26| EMDR

2016年07月31日

クリストファー・リー博士によるEMDR特別セミナー

クリストファー・リー博士による特別セミナー
「EMDR:複雑性トラウマとパーソナリティ障碍への対応」
講師:クリストファー・リー博士
通訳:大澤 智子氏

2016年7月30日(土)10:00〜17:00

東京 西巣鴨 大正大学2号館
主催 東京EMDR開業者協会(TAPPE)



前日まで(7月下旬)横浜での国際心理学会の招待講演者として、来日した。
招待者は市井雅哉日本EMDR学会理事長。日本心理臨床学会の招待であった。

いつもながら、大澤さんの素晴らしい通訳だった。
オーストラリアの大学准教授として勤務し、開業心理士としての実践経験に基づく研究発表だった。ヨーロッパの実践的研究者と提携もしていた。


トラウマ記憶を7〜8つの円形の中のパイを作成することを目指す。複雑性PTSDのクライエントは、幼少年時代にトラウマを抱えることが多いと指摘する。

円の中に、3つのパイをクライエントからエピソードを聞いて、詳細に、@出来事&感覚、A個人的意味・信念・NC、B情動&行動反応を詳細に作っていく。


太田さん(東京EMDR開業者会)がクライエント役として、登場し、リー博士は、白板に詳細にパイを作成する実演をした。8つくらいの円にパイを作成した。その時、どんな情動だったか、どう思ったかなど詳細に聞いていた。

記憶マップの作成の手順
脱感作の前に、記憶マップ・円形パイの作成をする手順の説明がされた。
中核信念を変えるために、自己、他者、世界に関する中核信念、予測、否定的自己評価に関する陳述の例の提示。

7枚のパワポの資料と、17頁に渡る資料が出た。

行動療法のPEとEMDRによるトラウマ処理の違いが脳科学の立場から、明瞭に出ることが指摘された。

残りについては省略。

伝統のある大正大学の静かなキャンパスは、10階建ての高層ビル群のキャンパス。静かな庭のある落ち着いた雰囲気である。大学食堂での昼食が楽しみであったが、あいにく閉店だった。食堂は「じきどう」と読むと説明があった。仏教系4宗派合同の大学だという。仏教に関心を持つので興味深い。東京駅から近いので楽だった。大学内では、心理臨床研修が行われていた。






posted by 花井英男 at 21:32| EMDR