私の趣味―地方の国立大学のキャンパスをみること
2022年4月5日
東京の茗荷谷(みょうがだに)にどうしても行かなくては、ならなくなった。新幹線に乗ると、富士山を見るのが楽しみで、行は、左側の席に座る。今日の富士山は、きれいだった。雲が少しかかっていたが、ほとんど裾の全部がきれいにみえた。写真に撮ろうと、スマホを取り出そうとしたら、あいにくすぎてしまった。
帰りもみようとしたが、あいにく、雲っていた。富士山のすそ野の広がりを全部見るというのは、ほんとに幸せだ。
さて、茗荷谷といえば、奈良教育大学大学院時代の恩師、小野昌彦先生が、現在、筑波大学文京キャンパスの心理相談室に勤務されているとので、ついでに寄っていこうと思いついた。居ないかもしれないが、まあいいやと思い、昼食を、大学のそばの、公園でゆっくり昼食をとった。
元筑波大学(東京教育大学)のキャンパスだった、敷地が、文京区に寄付され、広い公園になった。すごく立派な公園だ。若い人たちが、シートを広げ座っていた。若いお母さんたちが、電動自転車に子どもを乗せてきて、三々五々と会話していた。子どもたちは自由に周りで遊びまわっていた。
トイレもあるし、電話ボックスもある。彫刻もある。天気もいいし、のんびりできる。公園を全部見て回りたい気持ちだった。昼飯をおいしく食べて、機嫌よく、5階建ての筑波大学の中に入って行った。運よく、会えればいいし、会えなくてもいいと思った。
守衛がおりお辞儀をして、丁寧に、用件を伝えた。402号だと告げられた。エレベーターで上がった。静かで誰もいなかった。402号室をノックして、「名古屋の花井です」と自己紹介して、「小野先生おみえですか」告げた。中年の女性が愛想よく応対してくれた。中から、「名古屋の花井先生ですか」と言って出てきてくれた。
「中京大学の認知・行動療法学会の時に会った、Sです」と言って、青年が出てきた。「今、筑波大のK先生のもとでやっております」と挨拶してくれた。「先生は、今日は明治学院のほうです」、・・・・「お元気そうで何よりです」と私。Sさんは、大学院生の時、緘黙・不登校の小学生を小野先生となおし、その児童は小学校に復帰し、元気に活躍した。
その成長ぶりは、小野昌彦先生からも聞いた。緘黙の児童をなおすことは、難しい。すごいことをやってのけた。その実践研究のポスター発表を、中京大学でされた方だ。小野昌彦先生の後継者だと思う。私は彼から発表を聞くことができた。その時以来の再会であった。なつかしさが出てきた。・・・「先生によろしくお伝え下さい」と言って帰った。
小野昌彦先生は、日本の屈指の不登校研究の研究者、実践者で、母校・筑波大茗荷谷の 心理・発達教育相談室相談員 大学等非常勤研究員も務める。
私が、今あるのは、小野昌彦先生の指導のお陰です。不登校の子どもたちの教室復帰を実現してきた。
現在、スクールカウンセラーが学校に配置されたが、不登校の問題が未解決のままになっている。膨大な予算が組まれているが、その費用の効果が出ていないのが実情だ。スクールカウンセラーの質の向上が求められている。