
私は、2013年4月現在で、スクールカウンセラーとして11年目になります。主に中学校のスクールカウンセラーとして10年間勤務して、小学生、中学生の不登校の子どもの教室登校支援に、岐阜県と愛知県で携わりました、9年間、愛知県の私立高校、県立高校に勤務して、教室登校支援に携わりました。この10年間に、小学生・中学生。高校生を合計40名以上教室登校支援に成功しました。学会とか学校臨床心理士全国研修会、愛知県学校臨床心理士研修会において、実践研究を発表しました。
学校の先生方は、不登校は治るものだという感覚をほとんど持っていないのではないかと思います。勿論、小学校、中学校、高校の先生方の中には、不登校の生徒に対して、支援をして教室復帰に成功している方がおられることは知っております。
私自身、県立高校の教員として、教育相談の仕事をしているとき、不登校の生徒が出ると、精神科とか心療内科クリニックに生徒を紹介しても、回復する生徒はおりませんでした。学校の教員にも保護者にもクリニックに行けば何とかなると思う人はいまだにおります。クリニックに臨床心理士がおりますが、行動療法による支援方法をしている方はほとんどいないかもしれません。
高校のスクールカウンセラーの中で、「高校は、小中学校と違って、単位認定の教務規則があるから不登校の生徒の支援がし難い」というぼやきが出ますが、これは、間違っています。自分の心理療法の未熟さを棚に上げているだけです。まちがった方法で、いくら熱心に情熱をもってやっても効果は出ません。
スクールカウンセラー・臨床心理士の中に、行動療法はクリニックで行うもので、学校では実践するものではないと、研修会で堂々と、間違った、発言する人がおります。愛知県の臨床心理士の中には、まだこんな人もおります。また、中学校の教育講演で、「不登校になったら終わりです。治りません」という発言をする元スクールカウンセラーがおります。とんでもない発言です。
精神科や心療内科のドクターと、学会とか研修会で知り合いになり、不登校の支援のことを腹を割って話し合うと、ドクターは、不登校を治すという感覚は持っていないと、正直に言います。
不登校の支援をするのは、心理士の仕事であると思います。私は、大学院在学中、不登校の支援の事例を聞くとき、真剣に聞きました。しかし、体系的に支援方法の実績を持っている学者はいないといっても過言ではないと思います。
幸い、大学院在学中に、私は、不登校を百発百中治している学者がいると聞き、大学院修了後、当時、奈良教育大学大学院に小野昌彦先生(現宮崎大学大学院)の講義を1年間受けました。現在、私は不登校の子どもへの支援に実績と自信を持っているのは、小野先生のお蔭であると思います。
日本における、行動療法による不登校の子どもへの支援の実績の歴史は次のようなものだと思います。
園田順一先生(鹿児島大学・博士)1971年
小林重雄先生(筑波大学・博士)1980年
河合伊六先生(広島大学・博士)1988年
小野昌彦先生(現宮崎大学・博士)(現在)
行動療法の学者の研究の実績の積み上げが蓄積され、現在の、小野昌彦先生の体系的な実践方法ができているのだと思いますし、何よりも、小野昌彦先生の数多くの不登校の子どもへの支援の積み上げが現在、紹介されている、体系的な実践方法のもとになっていると思います。
行動療法の方法というのは、誰でもその方法に基づいて実践すれば、成功につながるというものであると思います。確かな筋道と理論を指し示していると思います。
行動療法の学者・研究者が、臨床心理士養成大学院で求められているとも思いますが、圧倒的に少ないのが現状です。臨床心理士養成大学院にはほとんどいないのが現状であると思います。
本を読んでも、いざ実践しようとしても難しいと思います。私の10年間の実践に基づいて、不登校のアセスメントの仕方、支援方法の仕方、行動療法の技法、実践例を出しながら、解説していきたいと思います。
不登校問題は、日本の克服すべ重要な国民的課題です。不登校抜きでスクールカウンセラーは務まりません。
私は、不登校の子どもの支援のセミナーを、毎月、第1火曜日から第4火曜日まで、夜9時から10時までスカイプで4人の方と実践したいと思います。料金は、5千円とします。毎月、25日で募集を締め切りたいと思います。ぜひご参加ください。
いつか、小野昌彦先生を名古屋に招いて会合を開きたいという夢をもています。