2017年08月13日

いわさきちひろ展を見に行く

いわさきちひろ展
ピースあいち10周年特別企画
―世界中のこどもみんなに平和としあわせを―


2017年7月18日(火)〜8月31日(木)
博物館相当施設・戦争と平和の資料館 ピースあいち
2017年8月13日(日)


名古屋市名東区よもぎ台
地下鉄「一社」駅から北へ20分

日曜日の午前中に、ピースあいちのいわさきちひろ展を見に、家内と出かけた。
「ピースあいち」とはどんな所だろうという好奇心もあった。


まず、最初から行き方を間違えた。一社からは遠い。
上社から、バスで近くまで行けることに後で気づいた。


一社から坂道である。行けども、行けども見えてこない。
炎暑の中歩いた。
途中、道を尋ねながら歩いた。

ピースあいちの1・2階は、常設展示。
3階は、企画展会場。


1階で、「ピースあいち」の出来た経緯のビデオを見た。
1993年、愛知に戦争資料館をつくろうという運動を始めた。
戦争と平和の記念資料館を作る運動団体が、愛知県、名古屋市に作るように、働きかけたが実現しなかった。


名古屋市在住の、加藤たづさん(助産婦・看護婦)が、一生かけて作り上げた財産、90坪の土地と、1億円のお金を「ピースあいち」のために寄贈された。

加藤さんは、戦後、結婚されましたが、早くに夫と死別、その後も自立して働き続けました。自分は質素な暮らしをし、一生かけて蓄えた財産を世の中のために役立てたいと考えて、戦争資料館建設のために、寄付をされた。

私も、記念館建設カンパに協力した覚えがある。

ビデオでは、更に、常設展示は、どんな内容なのか、詳しく案内をした。
美術館とか、こういう施設で、ビデオ解説を見るのは大変役に立つと思う。


1階・2階の常設展示場を見た。ぎっしりと詰まった展示は、とても頭が一度に吸収できるわけではない。悲惨な戦争中の生活状態の展示、戦争被害による悲惨な状況の展示である。
「目をそむけないでください」という大きな文字が張り出してある。


自分が、もう受け付けないという感じがした。
圧倒する展示物に私の脳は、拒否状態だ。
もう駄目だという気がした。

詳しいデータ、写真が、これでもか、これでもかと張り出してある。

知らず知らずの間に、緊張状態になっていた。
私は、ビデオ解説で見たほうが、分かりやすいと思った。
先ほどの1階でのビデオ解説はよかった。


逃げるように、3階の、いわさきちひろ展の会場に移動した。
ここで、私の体は、正直だ。体の緊張がなくなった。ほっとした。

平和な雰囲気の中の、ちひろの子どもの絵は、すばらしい。宝だ。

絵本を椅子に座ってみている人、子ども。ここならのんびり出来そうだ。

しかし、腹が減った。
とにかく、昼食に外へ出ようということになった。
出口で、えはがき、絵本、一筆箋などを売っている。
一筆箋を買って外へ出た。


posted by 花井英男 at 15:42| 文学・芸術

2017年07月23日

対訳 「折々の歌」 大岡信 著 ジャニーン・バイチマン訳

対訳 「折々の歌」 大岡 信 著
ジャニーン・バイチマン 訳

Poems For All Seasons

An Anthology of Japanese Poetry From Ancient Times to the Present

Janine Beichman


日本の詩歌ベスト100
講談社  1500円

 


中日文化センター「ジョン・キーツを読む」の講座で
7月13日(木)に、岩崎宗治先生(名古屋大学名誉教授)から、この詩集が紹介された。


先生は、講義を始める前に、時の話題を取り上げたり、本の紹介をされる。


先生は、詩人、大岡信(おおおかまこと)と大岡信の中学時代の恩師とのエピソードを話された。


大岡信は、中学時代の恩師が亡くなった時に、詩の弔辞を送った。
その詩が素晴らしかったと述べた。

受講者に、この対訳詩集を回覧された。

他に、渡辺昇一(上智大)、ミルワード(上智大)との交友、蛇笏賞(だこつしょう)、
迢空賞(チョウクウショウ)のことを話していたようだ。

先生の話を全部聞き取るのが難しい。
こちらは、耳が遠くなったのと、先生の声が小さいのとで、聞き取れない。


早速、瑞穂図書館で借りて、読んだ。
目次をみると、春、夏、秋、冬と分類されている。
5000回を超える朝日新聞のコラム「折々のうた」の中から、不朽の100作品を選び抜いたもの。

古事記、古今和歌集、万葉の名歌、そして啄木、白秋、夢二による愛唱歌などがある。

勿論、芭蕉、や蕪村、子規の代表作もある。万葉集など古典が身近に感じられる。

私がうれしいと思うのは、英訳である。微妙な表現をどう訳すのか。

シンプルな訳だ。


私はこの本が出ているということは知らなかった。

気楽に、読めるのが良い。短時間で1作ずつ読み切れる。
左のページに、短い日本の詩、右のぺージに英訳である。
短いコメントが良い。

岩崎先生は、大学時代から、詩ばかり読んでいたと、いつか言われた。

著書が多い学者なので、論文も多いので、英文学者という意識であった。

詩が専門であることを最近になって知った。

岩波文庫を始め、出版社から、翻訳詩集を沢山出している。
私が、高校教員在職中、県立高校の英語教員の研修会に招かれて、先生の好きな詩を紹介された。
素晴らしい詩だったと覚えている。それも今から、何の詩だったか覚えていない。

高校や中学校の教科書に、英詩の載っていない本はつまらないことだと、先生が、講義で述べたことがある。
同感である。高校の教科書の表紙の裏とか、教科書の中に、英詩が出ていることは素晴らしいことだと思う。


リーダーの文学教材(詩、小説、伝記、映画の名作、日記、童話など)は、歴史背景、作品の内容は、十分に準備して下調べして、生徒に授業で伝えることは、英語教師の大切な仕事であるし、私にとって、一番の楽しみであった。愛知教育大学附属高校在職中は、研究紀要に、教材研究の成果を発表した。また、雑誌「新英語教育」にも、連載で発表させてもらった。

在職時代の研修会での、岩崎先生の講演は、私たち英語教員の要望にこたえるものであった。大学の英語教育の担当者には、このような観点を見失ってもらいたくない。大学の英語教育担当者あるいは、英米文学研究者に、このような観点を重視してもらいたいと思う。

私が在職中の頃、羽鳥博愛先生(東京学芸大学名誉教授)がいた。





posted by 花井英男 at 14:20| 文学・芸術

2017年06月18日

入江一子シルクロード記念館

101才の画家、入江一子

NHK 日曜美術館
2017年6月18日



毎週、日曜日の朝は、日曜美術館が楽しみになっている。
今日は、入江一子の作品と、生涯を取り上げた。
現在、101才の入江一子。


描いては、眠り、目が覚めたら絵を描きの毎日を送っている。
小さい時から絵が好きで、校庭で、朝から夕方まで絵を描いたこともあった。


絵に対する執念。絵の特徴は、光を絵から感じると言われている。
シルクロードの取材旅行で、入江は、地面からエネルギーをもらう、という。

放送では、アトリエでの制作風景を映す。
自宅のアトリエの中を、歩行器を押しながら歩く。

ニューヨークでの個展での本人の言葉は、次の通り。

「私は1969年から30ヵ月国余りのシルクロードの国々を訪れ、時に標高5000メートルの高地で酸素ボンベを背負い、時に馬に乗って移動しテントに寝泊まりしながら、大陸的な風物や辺境に生きる人々を描き続けてきました。


その中には、2001年に破壊されてしまったバーミヤンの巨大石仏も含まれます。
シルクロードは鮮烈な色彩のパワーにあふれており、大地・自然の恵みやバザーの賑わいは私に生きるエネルギーと情熱を与えてくれました。



ニューヨークの方々にも、現地で私が得たのと同じ感動を共有していただき、同時に、シルクロードの悠久の歴史を体感し、山岳地帯や砂漠に暮らす人々の平和についても思いを寄せていただければ、これ以上の幸せはありません。

入江一子」




入江一子の絵は本当に大きい。大きなキャンバスだ。私は生きる力をもらう。
これが何よりもうれしい。


「入江一子シルクロード記念館」のウェブサイトも、見て楽しい。
ニューヨークでの個展の風景を、細かく、報告している。
作品を沢山見られるのがいい。


記念館は、杉並区阿佐ヶ谷にある。
JR「阿佐ヶ谷」駅から6分。
東京に学会で出かけたら、訪れたい。


入江一子は、歩行器を押しながら、自宅の周辺の公園を散歩する。
散歩の途中で見つけた水仙の花のスケッチをする。
「未知の所に画材がある」と。


シルクロードの旅の中での人を沢山描く。
入江一子は言う。「純情な人が幸せになってほしい」


今は、戦禍の中にある、シリアにも旅した。
シリア古代遺跡の中を羊飼いと羊たちが歩いている場面の絵。



作品の中で、日常の穏やかな風景。
世界中の旅をして絵を描いた。
世界中の訪れた町の名前と作品名が、記念館のマップに出ている。


76才の時、ヤクに乗って、画材・テントなどをヤクにのせて4000mの山へ、青いけしの花を見るために旅をした。

最近の国会の、安倍自公政権の国会を私物化した横暴ぶりには、怒りを感じる。


終わり

posted by 花井英男 at 11:56| 文学・芸術