2018年02月09日

中日文化センターの講座のあと

エリオットの詩を読む」講座の後

2018年2月8日(木)
中日文化センター

「エリオットの詩を読む」
講師:岩崎宗治先生・名古屋大学名誉教授・文学博士

テキスト:T.S. Eliot, Selected Poems (Faber 80thAnniversaru Edition,2009)
T.S.エリオット 「荒地」 岩崎宗治訳 (岩波文庫)2016
開講日:第2・4木曜日

Preludes  前奏曲集
Rhapsody on a Windy Night  風の夜の狂想曲


岩崎先生は、「この詩は、難しい。」と言われる。
脚注とか、解説は、十分すぎるほど沢山つけられている。
良くもこれだけ文献、背景を解説されたと思う。


多分、誰しもそう思うだろう。
わたしのような素人、あまり、詩のことが分からない者にとって、有難い注釈だと思い、分かったつもりになってしまいそうだ。しかし、どれだけわかっているいるか疑わしい、

ワーズワース等のロマン派の詩は、抒情を述べる詩だ。
エリオットは、抒情詩ではない。
近寄りがたい。


私は、あまり深刻に考えない。
分かるところだけわかればいい。

講座の後、ある人が、「脚注ののまた脚注が必要ですね。」と発言した。どう解釈していいのか難しいのだ。
こんな詩をよくも翻訳したものだと感心する。

今日は、地下1階で、フナ味噌を買って帰ることが楽しみで来た。
予定通り、講座の前に購入した。


無事に終わるはずの1日が、めちゃくちゃになった。今日は、講座の後、大失敗をした。

講座の後、財布、手帳、新幹線の切符などの入った、ポシェットを座席に忘れて帰ってしまった。家について、ポシェットがないことに気づいた。

中日文化センター事務局に、すぐに電話したが、「ない」という。
手帖には、カウンセリングの4月までの予約予定表がぎっしり書き込んである。
大事なメモもある。

夕方、自分で、も一度教室に調べに行ったがない。

明日から、神奈川県三浦海岸で、2泊3日の認知行動療法コロキウムがある。
もうやめようかとも思った。
新幹線の切符を新瑞のイーオンで再度、購入した。
これで明日の準備は、ととのった。

結局、もう出てこないと諦めて、新たな手帳を購入した。
ある大学の食堂で、昼食をとっている所へ、中日文化センター事務局から、落し物が出てきたと、電話が入った。
ちょうど24時間後だ。
昨晩は、どれだけ苦しんだことか。


中日文化センターへ取りに行き、中身を確認、全部ある。
この後、名古屋駅に再度購入した、切符の取り消しの手続に行った。

もっとしっかりしなきゃとも思う。
落し物でこんなに苦しんだのは初めてだ。
明日は、朝6時半に家を出る。

家族は、慰めてくれた。
友人のN君にも電話して、慰めてもらった。
posted by 花井英男 at 16:31| 文学・芸術

2018年01月23日

堀尾一郎のイコン 「インド・ベトナムの旅」展

堀尾一郎展
「インド・ベトナムの旅」展
2018年1月23日(火)〜1月28日(日)
AM10:00~PM18:00


ギャラリートークとコンサート
1月27日(土)14:00〜15:30

馬場駿吉 名古屋ボストン美術館 館長
堀尾一郎 画家・二科会評議員

石田薫 フルート・オカリナ


電気文化会館  5階 ギャラリー西
名古屋市中区



堀尾先生の展覧会に久しぶりに行った。何かお菓子でも手土産に持っていこうと思い立ち、伏見駅を出て、菓子屋を探しているうちに、道に迷ってしまった。

あの辺には、菓子屋はないのだ。
さんざん道に迷って、あきらめて、電気文化会館にたどりついた。

泣きべそをかいたような顔をして、「先生に道に迷ってしまいました。手ぶらで来てしまってすみません。」と告げた。


「インドはどうでした?仏教の国ですが」と聞いた。
馬鹿なことを聞いたものだ。


良く調べると、インドは、仏教発祥の地だが、弾圧を受け、壊滅状態だ。
最近、佐々木秀嶺師が復興したそうだ。


インドの宗教状況は、ゾロアスター教、キリスト教、シク教、イスラム教[13.4%の信者]、ヒンズー教[78%の信者]、ジャイナ教があるという。


堀尾先生は、「イスラム教が多い」と言われた。


堀尾先生の今回の絵画展は、
東北の復興がテーマであるようだ。先生の絵は、いつも宗教的な雰囲気がある。
中日新聞、朝日新聞で大きくとり上げられたようだ。


先生は、「ベトナムは元気な国だ。あれなら伸びるだろう」と言う趣旨だった。

足早に絵を見て、先生の著書の売り場を去ろうとしたら、先生が来られて、
堀尾一郎版画集、「聖書と鯛まつり」と「聖山アトスへの旅」の2冊を
プレゼントして下さった。


今回の絵は、ベトナムの、ダナン、ホイアン、の絵が目立ったように感じた。


恐縮して頂いた。
「ありがとうございました」
書斎で、額に入れて飾ろうと思います。



先生は72歳になる。
お互い元気に生きたいです。








posted by 花井英男 at 17:59| 文学・芸術

2018年01月21日

アンドリューワイエスの「クリスチーナの世界」

2018年1月21日(日)

NHKEテレ

【ゲスト】岐阜県現代陶芸美術館館長…高橋秀治,【ゲスト】五嶋龍,【司会】井浦新,高橋美鈴



アンドリュー・ワイエス(1917年7月12日 - 2009年1月16日)、20 世紀のアメリカの画家の作品を取り上げられた。



ワイエスのすばらしさを解説してくれた番組であった。

ワイエスの描く題材は、体の不自由な女性、黒人、名もない人々であった。

ワイエスの奥さんと親しい、クリスチーナという、足の不自由な女性が岡を張って自宅にあがっていく姿を、「クリスチーナの世界」[1948]として、ワイエスは描いた。
この絵は、一見、分かりにくい絵だ。何を描いているんだろうと思う。日常的な、何気ない風景だ。むしろ見たくもない、面白くない風景だ。

クリスチーナは、弟と二人で、その家に住んでいた。その家は、昔、船乗りの宿泊施設であった。
ワイエスは、誰も取り上げない、自分の身の回りの人びと、黒人、疲れ果てた顔の移民などを取り上げた。いわゆるモデルたちではない。

困難を抱えた人が、どう生き抜いていくのか、たどり着けない、絶望、アメリカの現実、力強さ、事実を与えるだけでなく、それ以外のことも、見る人にクリエイティビティ(想像力)を与える。

私は、思わず、涙が出た。


一方では、アメリカンドリームという言葉がある。そういうものが華々しく取り上げられる。

庶民の立場で絵を描いている。
この家、オルソン・ハウスは、200年の歴史を持つ。船乗りの宿であったという。この家のたどった歴史。人間の尊厳、アメリカの歴史を描いている。「クリスチーナの世界」は、20世紀のアメリカの代表的な作品だと言われている。アメリカ人のアイデンティティと言えるだろう。


今、アメリカでは、トランプ大統領が出て、アメリカとは何か、ナショナル・アイデンティティが問われている。アメリカは、移民の国である。名もなき人々が、移住してきた人たちが築いた国である。


ワイエスは、戦前から戦後にかけてのアメリカ中西部の田舎に生きる人々を、鉛筆、水彩などで描いた。作品中には体に障害を持つ女性や、黒人の中高年男性を描くなど、弱者に対する優しい目線が感じられる。

このような人たちがアメリカを作り上げてきたのだ。名もなき民衆が。

少年時代には人種差別が激しく、黒人街には白人が誰も近づかないような時代背景が存在したという。

「スノーヒル」という晩年の作品は、名もなき人たちが楽しく、踊っている風景である。

父親はワイエスが若いころに事故死している。父には、自由に描けと言われていたが、なかなか自由に描けなかったようだ。父親の死後、ワイエスの絵は、大きく変化したと言われている。

ワイエスは、アメリカの国民的画家の一人と言われているという。ワイエスは、アメリカ人に「アメリカとは何か」を示したかったと語っていたという。

父は挿絵画家、ニューウェル・コンヴァース・ ワイエス。(N.C.ワイエス)




posted by 花井英男 at 11:16| 文学・芸術