2015年05月08日

子育ての知恵を学ぶ

子育ての知恵を学ぶ
子どもの問題行動の対処の仕方、子どもの伸ばし方


2015年5月4日(月)NHK総合:8:15−9:00の番組、「奇跡のレッスン!世界最強のコーチと子どもたち サッカー・あの監督が1週間特別指導 親も涙」を見られた方はいるだろうか?
ついつい引き込まれるように見た。見る価値のある番組だ。

ここで保育園での母親と子どもの場面を紹介する。子どもの問題行動にどう対処するかを考える場面である。
私は、夕方、孫を保育園に迎えに行くことがある。孫の成長を見るのが楽しみで保育園へ行くのは好きだ。
あるとき、或いは、時々、孫は知らぬ間に友達と隠れてどこかへ行ってしまうことがある。私が慌てふためいて探すのが孫たちは面白いらしい。慌てふためいていると、近くにいる母親が私に、どこにいるかヒントをくれる。
見つけると、孫たちは「ああ、面白い!」と言ってはやし立てる。こちらはオタオタスルバカリダ。

しかし、こういう時ばかりではない。若いお母さんが、夕食の弁当を巡って、「箸をつけたから、これを食べなさい!」「いや!いやだ!」と駄々をこねて、子どもが言うことを聞かないので、かなきりこえをあげて、子どもを従わせようとしている場面に出会う。すべての親がこういう対処をしているとは限らない。1日の勤務を終えて、疲れて保育園に来て、言う通りにならない子どもを、力でねじ伏せようとしている。時間に追われて生活しているから、思う通りに行かないと、爆発するかもしれない。

私はここで、「叱らないしつけ」、「叱らない教育」を提案したい。

NHKの朝の番組に出演した、ミゲル・ロドリゴ監督(フットサル日本代表監督)は12−13歳の少年たちをまったく叱らなかった。決して叱らなかった。叱らないで、教育するコツを使っていた。
 これは学問上の言葉でいえば、「応用行動分析」の方法です。
 
 詳しくは、奥田健次先生のやさしい、「叱りゼロで自分からやる子に育てる本」、「子育てプリンシプル」に詳しい。

 1週間の教育成果は、他のチームとの試合に9対0で完勝した。
 母親たちが、監督に子どものしつけ、教育をどうしたらいいか?熱心に質問していた。

 監督はどんな言葉を発したか?
 @ 背中を押してあげれば、飛躍出来る子どもたちがいる。

 A リスクのないところから学べるものはないんです。失敗したらやり直せばいいんです。失敗したその場で試合をストップし、こういう風にしたらどうかと教える。
日本には、昔から、根性論や気合い論がある。よくビンタをはったり、怒鳴り声を発する体育教師・クラブ顧問がいる。体罰顧問は多い。
 
 B 一番鍛えるのものはこころです。「ミゲル監督の指導は、子どもたちが気づいていない強みを見つけて、ほめて伸ばし、生かしてあげる。」
ほめる教育である。自発的にいいプレイをしたら、そこで、試合をストップして、そのプレイを皆の前でほめる。ブラック企業の幹部にこのこつを見習ってほしい。また、欠点を見つけて、自分の思う方向に教師を教育したがる、教育委員会の指導主事、教頭、校長などに見習ってほしい。
 
 C 「どんな子供にも光るものはある。」
自信のない子には自信をつけるように、プレッシャーに打ち勝てるように、
「できたら、ほめる」「ウマい!!ウマイ!!」監督が何度も言っている。子どもはうれしい!

 
 D 名選手にたとえられた少年がいた。「君は新しいネイマールだ!」そう言われた子どもの笑顔がすごくうれしい!

 E 個人プレーで突破してばかりの子には、仲間との絆の大切さを教えるために、自分がゴール出来た時、アシストした子どもの名前を伝え、「○○がボールをくれたんだよ!!」と教え、ハイタッチさせる。

 F 自分の才能を周りの人のために使う喜び知ってほしい」と。

 G うまくできなかったら、監督自らプレーをした姿を見せ、子どもたちに尋ねる。「何が違った!?」答えを先に言わずに、あくまでも「選択肢を与えるだけ」自分で見つけた答えなら、一生忘れることはないから」と。

 H やっぱりうまくいったら、一緒に大喜びする。答えを言わずに自分たちで考えさせ、出来たら、ほめる。





posted by 花井英男 at 17:18| 子育て

2013年10月30日

ネット依存の防止のために

 10月23日と30日に、NHKあさいちの番組で、ネット依存防止のための取り組みが紹介された。
 10年以上前、ネット依存という言葉はなかったと思う。その頃、保護者から、「パソコンを四六時中さわっているが、どうしたらいいか」、とか、オンラインゲームにはまって不登校になる事例があった。
 パソコンとか、ゲームにはまり込んで、睡眠をとっていないとか、通常の生活をしていないと生活のリズム狂わせてしまうことがある。
 23日のNHKあさいちの番組の中では、不登校になり、数年にわたる引きこもりになった事例が紹介された。
 学校のホームページでは、先生方が、パソコン・携帯・スマートフォンなどの使い方について、最初に、親と子が、契約書を取り交わすという方法を紹介している。電子端末の危険性とかリテラシーとかルール、モラルについては、いろいろ取組がなされている。
 30日のNHKのあさいちの番組では、どこの家庭でも取り組める方法が紹介された。それは次の通りである。この方法は、電子端末を子どもに与える前に取り組んでもよいし、ネット依存になってからも、取り組んでもいい方法だと思った。うまくいかない場合でも、いつも子供と話し合いをする方法がある。子どもだからということで、命令ではなく、対等平等の立場で、落ち着いた雰囲気で話し合いをすることが大事だと思う。
 最初に、@電子端末についての親の考え(ルールを作ることなど)を子どもに話す。
  次に、Aそれについての子どもの気持を聞く。
 最後に、B両者が納得のいく着地点を見つける。
一気に物事を解決するのでのではなく、できることから取り組んでいくことになると思う。

  大切なことは、親が子どもを叱りつけたり、暴力を使ったり、脅したりしてはいけない。そういう方法で解決できるわけではない。大海原を航海するとき、平穏な時も、嵐のときも、船の舵取りをするのは、保護者であることを忘れてはいけない。子どもではない。冷静に子どもと向き合うことが大切であると思う。
 
posted by 花井英男 at 10:28| 子育て

2013年05月07日

爪かみ、指しゃぶりなどの癖をなおすには

yun_1572.jpg 2013年4月3日に、NHKの「あさイチ」の番組で、上記の習癖、くせを治す方法を放送しておりました。爪かみと指しゃぶりについて、行動分析学(心理学の一分野)の研究者が、改善の方法を提案しました。クチャクチャ食べは、歯医者に相談して改善する方法が示されました。
 番組では、始めから終わりまで、専門家のゲストとして島宗理先生(法政大学文学部心理学科教授)が出演されました。行動分析学の専門家が正しいクセのつきあい方を教えました。行動分析の専門家として、他に、杉山尚子先生(星槎大学大学院)と奥田健次先生(教育カウンセラー・桜花学園大学大学院)が出演されました。
 クセがどのようにつくのかは分かっていません。子どもの問題が出ると、すぐに、「親の愛情」が不足しているという発言が出て、親を攻撃することがありますが、親の愛情は無関係です。これらのクセは周囲の人に不快感を与えてしまうことがあります。これらのクセを改善するための親の接し方とはどうしたらいいでしょうか。
 ストレスのため、クセが出やすくなっていることは分かっていますがストレスを減らすことは簡単ではないと言っていました。番組では人の心を変えるのではなく、<環境を変えることで行動を変える>学問・行動分析学の見地からクセを治すことが提案されました。
 <爪かみをどうやってなおすのか>
 行動分析の専門家のアドバイスは、まずメモを取ること。一日のうちで爪をかんだ回数と時間、場所を記録すること。これが対策を立てるヒントになります。ある人が、メモ作戦を始めると、リビングや車の運転をしている時であることが分かりました。こうした場所では爪かみの意識が高まったため、指を口に入れた瞬間に気づくようになり、回数が減りました。
 <さらに対策を行うには>
 爪をかみそうになった時や、かんでしまった後に、拮抗行動(きっこうこうどう)(爪をかむ動作と同時に出来ない別の行動)を行うことです。数秒では効果がないので、1分位は続けます。
 この拮抗行動を続けるには、動機づけが大切です。つまり、ほめてもらうことです。1日、爪をかまなかったら、何かごほうびがあれば効果的です。
 記録・拮抗行動・動機づけというクセ直しは、「習慣逆転法」として、杉山尚子先生が、著書「行動分析学入門」(産業図書)(分厚い専門書)を紹介されました。
 <指しゃぶりをどうやってなおすか>
 奥田健次先生は家族がどのように接するかをアドバイスしました。
 指しゃぶりを見ると、家族は、きつい言葉をかけたり、叱ったり、強引に口から手を引き抜いたりすることがあります。奥田先生は、叱ってもよくならないと指摘します。叱っても本人から反発が出るだけです。人格を否定することにもなります。険悪な雰囲気になることもあります。
「短く笛を吹くこと」で、気づかせてあげるようアドバイスしました。言葉で指摘すると、つい強い調子になってしまうからです。「ピー」ではなく、「ピッ」と短めに吹くことがポイント。ある子どもは、こまめにこの作戦を続けて指しゃぶりは減少しました。
 この子どもさんは、鼻をほじるクセもありました。奥田先生のアドバイスで改善しました。奥田先生の提案したのは、鼻の周りをタオルで押しつける作戦です。新しいクセをやってもらうことで恥ずかしいクセを減らしていこうという作戦です。行動分析では代替行動といいます。
 <子どものクセを治すのに大事なこと>
 *本人に直したいという気持ちを持たせること。
 *クセと人格を結びつけないこと。
行動分析の学者・研究者がテレビ番組「あさイチ」の番組に出て、一歩身近に感じられるようになりました。
posted by 花井英男 at 17:43| 子育て