「母性本能説」は間違い!!
子育ての能力は、学習して身に着けるもの。
子育ての能力は、学習して身に着けるもの。
3月3,4日に、広島県呉市において、8カ月の赤ちゃんをネグレクトで死なせた夫婦についてのTV報道がありました。更に、幼児虐待の事件報道がありました。
メーテレのニュースランキングのコメンテーター中野信子(脳科学者 医学博士 横浜市立大学客員准教授 東日本国際大学客員教授・現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている)の発言は、問題があります。
発言趣旨は、「女性は、赤ちゃんが生まれると、スィッチが入って子育てをするものなのに、この母親は、スィッチが入らなかった。」という発言。
これは「母性本能説」の発言です。
女性には、生まれつき、子どもを育てる能力が備わっているという考え方です。
本当にそうでしょうか?
広辞苑(岩波書店)でも、母性本能説を記述しています。次の通りです。
「母性愛」の定義として、「母親が持つ子に対する先天的・本能的愛情」とあります。
世の男性の中には、「子どもは母親が育てるものだ」という考え方を持っている人もおります。母性本能説の 影響を受けていると思います。
世の中のお母さんたちは、自分の母親から、育てられた体験から、学習して、どうあるべきかを習得しているのではないでしょうか?母性(子育て能力と言ってもいい)というのは学習して身に着けるものです。
友人の行動、TVでの番組、近所の人などから学習して、能力を獲得して、磨いていくものではないでしょうか。
「スィッチが入って自然に母親になるものではありません。」
本人の学習意欲、学習しようとする意志、自分の母親から学んだものが大きく影響すると思います。
赤ちゃんの時から、一貫して、男が子育てをする国もあると聞きます。それはそれでいいと思います。そういう文化環境の中で、男が学習して子育てをしているのでしょう。
母性の研究で博士号をとった心理学者・大日向雅美(恵泉女学園大学教授)を紹介します。
大日向 雅美(おおひなた まさみ、1950年 - )は、日本の発達心理学の学者。 母親ひとりが子育ての 責務を担う日本社会の母性観を”母性愛神話”として指摘し、社会の皆で子育てを支え、 親が喜びをもって子育てにあたれるよう子育て支援の必要性を訴えた草分けの一人。
大日向氏は、コインロッカーに赤ちゃんを捨てた事件などが、母性の研究の出発点だと言っていました。子育てのeTVの番組に良く出ています。
中学校、高校で、男女が一緒に、家庭科の科目で、保育について学習することになっています。これは画期的なことだと思います。子どもの養育について、心理学の分野の内容が入っています。