フラッシュテクニックの治療効果について
―トラウマ治療の新しい心理技法―
―楽しい肯定的体験に基づいて、トラウマを克服―
―トラウマ治療の新しい心理技法―
―楽しい肯定的体験に基づいて、トラウマを克服―
昨年、12月、南和行先生が日本へ導入した、トラウマからの回復のための、フラッシュテクニックの研修を受けた。
早速、瑞穂CBT相談室でも、ならい心療内科でも、トラウマを抱えるクライエントに紹介し実践をしています。
治療効果は大きい。
特徴は、トラウマを抱えるクライエントの肯定的体験に気持ちを集中するという心理技法です。具体的に言うと、クライエントのリソースをもとに、トラウマを解消するということです。扱う問題として、過去のトラウマの体験を一言で言ってもらうだけです。詳しいことは触れてもらいません。ですから、 過去のトラウマ体験に没入することはありません。もっぱら、リソースのみ考えてもらいます。それだけです。
楽しく解決できるという特徴があります。これなら、スクールカウンセラ−として短時間でも取り組むことができます。
椎野智子先生(神戸親和大学教授・医学博士)と牧野有香里先生(心理学博士)も、フラッシュテクニックを推奨しています。
椎野智子先生は、愛知学院大学大学院の同窓生として、ご活躍を期待しております。
フラッシュテクニックは、リソースをもとにトラウマから回復をするが、リソースがなければどうするか。この場合、藤本昌樹先生のボディコネクト療法がある。つぼと眼球運動を使う。これも、開発されて、研修会が、東京と大阪で何回も行われいる。
さて、私のトラウマ治療法の研修経歴を述べさせていただきます。
私は、トラウマ治療のための心理技法として、まずは、EMDR療法の研修を受け、クライエントの数々のトラウマを解消してきました。
次に、小栗康平先生開発(のちに新谷宏伸先生が発展させた)のUSPT療法の研修を受けて、数々のクライエントのトラウマの解消に努めてきました。解離性障害のクライエントには有効です。
その後、トラウマからの解放の技法は、次々と開発され、ボディ・コネクト療法が、藤本昌樹先生によって開発されました。つぼと眼球運動によるもの。
開発過程の順序・日本への導入過程はともかく、嶺輝子先生のホログラフィ・トークもあります。森川綾女先生のTFTにも関心を持ちました。
日本で本当に、いくつか紹介・開発がされました。
クライエントにとって朗報です。心理士にとっても朗報です。
ここ数年のうちに、トラウマの心理療法は、大きく発展してきました。これからもきっと開発が続くと思いますし、クライエントのための新しい心理技法が出てくることを期待します。
EMDR療法は、べーシックトレーニングのテキストが、新しくなりました。杉山登志郎先生のTSプロトコルも好評のようです。