2018年05月26日

89歳の恩師の講義ーT.S.エリオットの「荒地」

T.S.エリオットの詩を読む
20世紀モダニズム研究

講師:名古屋大学名誉教授 岩崎宗治先生 文学博士
開講日:第2・4土曜日 13:30〜15:00

テキスト:T.S.Eliot Selected Poems
Faber 80th
Anniversary Edition,2009


T.S.エリオット 『荒地』岩崎宗治訳 岩波文庫2010,2016

2018年5月24日(木)


主催 中日文化センター

岩崎先生は、5月10日(木)、体調が悪く休講になった。5月24日は講義があった。お元気な様子であった。この日、私は、楽しみにしていた、T.S.エリオット「四つの四重奏」岩崎宗治訳 国文社2009を先生から購入した。


エリオットの「荒地」の詩の講義の後、エリオットの「四つの四重奏」の詩を読むことになっている。
「先生、もう大丈夫ですか」と声をかけた。ニコッと笑っておられた。


講義が終わってから、帰りに参加者と立ち話をしてエレベーターを待っている時、私は「84歳で元気だね」と言った。「何、言ってるの。89歳だよ」と訂正された。
「え!!」「89歳か!」驚きである。


愛知学芸大学3,4年の時、先生のリチャーズの”Sience and Poetry”の購読の授業を受けた。

大学を卒業して就職して6、7年後に、友人、久田君と岡崎市の能見町の自宅に訪問したことがある。

ケンブリッジの大学院を修了されて、帰国後に、愛教大のシェイクスピアの集中講義に友人達と参加した。


シェークスピア研究や、エリオットの詩の翻訳、研究論文、著書を沢山出している。
岩波文庫の詩「荒地」の翻訳、注釈の精密さはすごいと思う。

毎回、資料のハンドアウトを2枚準備される。
今回の詩は、“U. A Game of Chess” は難しい。難解なりに何とか理解しようとして参加している。誰でもそうだろうと思う。

資料は、chess、とDolphinについての世界各地のシンボルの意味。「世界シンボル辞典」から引用。
16世紀頃のイギリスの天蓋つき、ねじれ支柱つきのベッドの写真。
死と植物の神々・オシリス神話についての「図説 金枝篇」からの引用などである。

 
20数名の参加者の欠席はほとんどない。正直言って、詩は難解である。

貴重な研究者である先生の講義を耳を澄まして聞いている。



posted by 花井英男 at 11:15| 文学・芸術