2017年07月23日

対訳 「折々の歌」 大岡信 著 ジャニーン・バイチマン訳

対訳 「折々の歌」 大岡 信 著
ジャニーン・バイチマン 訳

Poems For All Seasons

An Anthology of Japanese Poetry From Ancient Times to the Present

Janine Beichman


日本の詩歌ベスト100
講談社  1500円

 


中日文化センター「ジョン・キーツを読む」の講座で
7月13日(木)に、岩崎宗治先生(名古屋大学名誉教授)から、この詩集が紹介された。


先生は、講義を始める前に、時の話題を取り上げたり、本の紹介をされる。


先生は、詩人、大岡信(おおおかまこと)と大岡信の中学時代の恩師とのエピソードを話された。


大岡信は、中学時代の恩師が亡くなった時に、詩の弔辞を送った。
その詩が素晴らしかったと述べた。

受講者に、この対訳詩集を回覧された。

他に、渡辺昇一(上智大)、ミルワード(上智大)との交友、蛇笏賞(だこつしょう)、
迢空賞(チョウクウショウ)のことを話していたようだ。

先生の話を全部聞き取るのが難しい。
こちらは、耳が遠くなったのと、先生の声が小さいのとで、聞き取れない。


早速、瑞穂図書館で借りて、読んだ。
目次をみると、春、夏、秋、冬と分類されている。
5000回を超える朝日新聞のコラム「折々のうた」の中から、不朽の100作品を選び抜いたもの。

古事記、古今和歌集、万葉の名歌、そして啄木、白秋、夢二による愛唱歌などがある。

勿論、芭蕉、や蕪村、子規の代表作もある。万葉集など古典が身近に感じられる。

私がうれしいと思うのは、英訳である。微妙な表現をどう訳すのか。

シンプルな訳だ。


私はこの本が出ているということは知らなかった。

気楽に、読めるのが良い。短時間で1作ずつ読み切れる。
左のページに、短い日本の詩、右のぺージに英訳である。
短いコメントが良い。

岩崎先生は、大学時代から、詩ばかり読んでいたと、いつか言われた。

著書が多い学者なので、論文も多いので、英文学者という意識であった。

詩が専門であることを最近になって知った。

岩波文庫を始め、出版社から、翻訳詩集を沢山出している。
私が、高校教員在職中、県立高校の英語教員の研修会に招かれて、先生の好きな詩を紹介された。
素晴らしい詩だったと覚えている。それも今から、何の詩だったか覚えていない。

高校や中学校の教科書に、英詩の載っていない本はつまらないことだと、先生が、講義で述べたことがある。
同感である。高校の教科書の表紙の裏とか、教科書の中に、英詩が出ていることは素晴らしいことだと思う。


リーダーの文学教材(詩、小説、伝記、映画の名作、日記、童話など)は、歴史背景、作品の内容は、十分に準備して下調べして、生徒に授業で伝えることは、英語教師の大切な仕事であるし、私にとって、一番の楽しみであった。愛知教育大学附属高校在職中は、研究紀要に、教材研究の成果を発表した。また、雑誌「新英語教育」にも、連載で発表させてもらった。

在職時代の研修会での、岩崎先生の講演は、私たち英語教員の要望にこたえるものであった。大学の英語教育の担当者には、このような観点を見失ってもらいたくない。大学の英語教育担当者あるいは、英米文学研究者に、このような観点を重視してもらいたいと思う。

私が在職中の頃、羽鳥博愛先生(東京学芸大学名誉教授)がいた。





posted by 花井英男 at 14:20| 文学・芸術