憲法施行 77周年記念 市民の集い
憲法とつむぐ未来
第1部 講談 神田香織
日本演芸家連合加盟、
講談協会 理事
「はだしのゲン」
第2部 講演
斎藤 幸平
東京大学大学院 総合文化研究科 准教授
「奪い合いの経済から分かち合う未来へ」
2024年5月3日 (祝)「憲法記念日」
名古屋市公会堂
13:00〜16:00
主催 愛知憲法会議
WEB視聴
憲法とつむぐ未来
第1部 講談 神田香織
日本演芸家連合加盟、
講談協会 理事
「はだしのゲン」
第2部 講演
斎藤 幸平
東京大学大学院 総合文化研究科 准教授
「奪い合いの経済から分かち合う未来へ」
2024年5月3日 (祝)「憲法記念日」
名古屋市公会堂
13:00〜16:00
主催 愛知憲法会議
WEB視聴
憲法施行77周年!!! 77年間、戦争がなかった。平和な世界で生活できた。平凡なことだ。何よりも、平和憲法のおかげだ。明治以降、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争と戦争が続いてきた。生活は苦しいが、なんとか、平和な世の中に、住んでおられる。
戦前のような、物騒な世の中に、戻りつつあるという状況が報道されている。
神田香織さんの講談、「講談 はだしのゲン」は、1986年、公演で、日本雑学大賞受賞。家内と自宅で、パソコンを見ながら、WEB視聴をした。名古屋市公会堂へ、出かけないで、自宅で鑑賞をした。家内が、60才くらいだね、と言っていた。久しぶりに、はだしのゲンの話を聞いた。
こんな古典は、皆さんにもっと聞いてほしい、と思った。ゲン一家の戦前の思想統制の時期の状況から、ゲンの母が、赤ちゃんを産むまでの話の内容であった。赤ちゃんの誕生が、終戦後の希望を象徴するかのような感じであった。隣の韓国人の家族とのほのぼのとした交流がなされた。原爆投下の悲惨な姿も話された。はだしのゲンの内容を、コンパクトにまとめた内容であった。
講談の前に、神田香織さんは、憲法9条をわかりやすく、解説をされた。国と国が話し合いで、外交で問題を解決すことが大事である、と分かりやすく話した。当たり前の話を聞いてほっとする。
斎藤幸平さんの話は、分かりやすいことばで、歯切れのよい講演であった。今、アメリカ各地の大学で、紛争が起きていることに触れた。アメリカ現地に行ってきたばかりだった。アメリカの大学の授業料は、900万円位だという。きいてびっくりした。その収めた学費が、イスラエルの軍事費として、使われていることに抗議しているのだという説明であった。
授業料900万円というのは聞いて驚いた。斎藤幸平氏の話は、独特のところがある。題名から考えて、庶民の味方という感じがする。詳しくは、著書をいつか読んでみたい。デモにも先頭に立って参加している研究者だ。
著書は、「ゼロからの資本論」NHK新書、「僕はウーパーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた」KADOKAWA、
「人新世の資本論」集英社新書―新書大賞2021受賞、
専門は、経済思想、社会思想。ドイッチャー記念賞を日本人初、歴代最年少で受賞。
憲法記念日で、参考にしたいことは、中日新聞の5月3日の、社説です。警告を発してい入る。
暴政を見ている10年間だと、言っている。安倍、菅、岸田と続く政権は暴政だと、判定している。
こういう暴政を見ていると、これが当たりまえの世界になり、これが真実の世界と思い込んでしまう、と、警告している。
この政治に、疑問を持たず、これでよいと思い込んでしまうという恐ろしさだ。内閣は、閣議決定で、思い通りの政策を推し進めている。憲法を無視して、国会など存在しないかのように、安倍、菅、岸田政権は動いてきた。
学術会議の件、高検検事総長の定年延長、老朽原発の運転延長などを国会の議論をほとんど経ずに、閣議だけで決めた。
憲法が想定する三権分立を無視して、閣議決定で、憲法を踏みにじっている。本来、内閣は、憲法の解釈の枠を踏みはずしてはいけない。政府は、憲法を守る立場にある、身勝手な解釈・変更はしてはいけない立場にある。国民は、このことを忘れている。
最近の世論の反応が鈍くなっていると、社説は警告している。ここ15年の安全保障関連法の成立は、「憲法違反だ」と、多くの国民が怒った。このことを忘れてはいけない。考えることは、闘うことだ。名ばかりの民主政治のごまかされてはいけない。
アメリカでは、大学生が、大学の構内で、政府に対して抗議活動ををしている。彼らの主張は、収めている授業料が、イスラエルの支援の軍備費に使われていることに抗議しているのだという。アメリカ政府は、ユダヤ系の団体とのつながりが強い。そのため、イスラエルへの軍事費を注ぎ込んでいる。それに対する抗議であるというのだ。
日本の政府も、アメリカ政府追随である。