2024年03月29日

お花見の会  御用水跡地街苑(名古屋市北区)

愛高教・退職者の会  名古屋・尾東地区
お花見の会  御用水跡地街苑(名古屋市北区) 

2023年3月29日

10時半  地下鉄 上飯田駅  集合

御用水跡 街苑 散策


小雨が朝降っていたが、散策を始めた頃、空が晴れた。久しぶりに北区の御用水に来た。上飯田駅の改札に
なつかしい顔が現れた。春の恒例の会合だ。 
初任校で一緒だった山本さん、幹事の吉田さん、など、挨拶を済ませ、地上に出た。どこを歩いて、宴会場まで行くか説明があった。惟信で同じであった、加藤さん、久田さん。

堀川の夫婦橋から猿投橋までの左岸、約1,6キロを歩く。寛文3年(1663年)名古屋城のお堀の水源として開削された、と掲示板に出ている。今では、地域の人やここを楽しむ人が春に訪れる。

川幅はあまりないが、桜並木につぼみが膨らんでいる。いろんな樹木が植えられており、川の土手には、つくし、たんぽぽ、草花、つつじなどいろいろある。めいめいが話しをしながら散策した。

高橋さんとは、韓国での「ほうせんか」上演で韓国の人に喜ばれたこと、コロナにかかって、大変だったこと、「やせたねえ」と言って歩いた。

英語教師だった、これまで面識のない、小林さんから、話しかけられ、早川勇さん(元愛大教授)の博士論文、明治初期の和英辞書の作成過程の研究の話になった。新しい友達ができた。

彼は、早川さんと同じ県立大学出身とのことで、私は、愛教大付属高校で、早川さんと同じ高校に勤務したことで、共通の「早川さん」のことを、思いかけずに話が弾んだ。新英研の安井さんのこともでた。

愛知県立高校入試の申し込みがオンラインになり、PCのない家庭の子、PCの扱い方が分からない外国籍の子など、PCの扱い方が分からない人は、「この程度のことができないなら、出願資格がない」と教育委員会事務局が言うなど、大変なことが起きているようだ。本田直子会長。

「不登校の子が増えている」ことで吉田さんが話していた。吉田さんは奥さんと参加。沖縄旅行にいったとのことなので、山口さんに会ったのと聞いた。会ったとのこと。

見崎さんとは、補聴器の話になり、23万円もする片方の補聴器を落としてしまったという。つけるのが面倒だけど、知らぬ間に落としてしまう。「もっといいのがないのか。困ったものだ」と話をした。夫婦で参加。

 桂野さんが、愛犬ボルゾイシュのレアを連れてきた。レア君は、犬と猫が大嫌いだという。人懐っこい犬だ。。散歩している犬を発見するとびかかていってしまう。桂野さんは、レア君を引っ張って、遠くにつれ行く。ネコや小さな犬を連れた人がいっぱい散歩していた。彼は、会合には出ずに帰った。

予約したお店で、みんなが席に着いた。一人一人の話に聞き入った。大いに笑い、老いたために、繰り返し同じことを言う話に大笑いした。久しぶりに皆さんと旧交を温めた。











posted by 花井英男 at 18:41| 日記

2024年03月26日

ドイツのEMDR 強迫性障害の治療 ドイツの学者の講演

研修報告
ワークショップ 
「強迫性障害におけるEMDR」
“EMDR in Obsessive-Compulsive Disorder”

2024年 3月 20日
20th of March in Kobe

カルステン ベーム 博士

ドイツEMDR学会議長
臨床心理学者



兵庫教育大学 神戸キャンパス 講義室

主催 関西EMDR研究会


 31枚のパワーポイントのレジメ(英文と和文の内容)と英文のEMDR-Working sheet for OCD と 英文&和文の解説、1枚の資料が、机の上に配られていた。参加者は、空いている座席に座りさえすればよかった。
  受付で、名前のチェックをした。おいしいチョコレートを一つもらった。

  中央の講師席にベーム先生が座っていた。市井雅哉先生・兵庫教育大学教授が、一番前の席で、オンライン参加者の質問担当者として座っていた。関西EMDR研究会の女性スタッフが2人、ベーム先生の近くに座っていた。パワーポイントの映像を映す画面が、一番前にあった。


強迫性障害の患者が専門の医師・カウンセラーに出会うのに、7−8年かかるといわれるのは、日本でも、ドイツも同じようだ。
ドイツ人の講師が、英語で話し、その通訳をいつも学会で担当する女性が、スムーズに翻訳してくれた。いつも通りの素晴らしい通訳だった。大澤智子先生(博士)。

兵庫教育大学の神戸キャンパスは久しぶりに行った。JR神戸駅から歩いて行ける。久しぶりに行くので、タクシーに乗って行った。やっぱり歩いていくべきだった。

今回の研修案内が、EMDR学会の関西研究会から、急に出された。このような内容は、普通、毎年の定例の学会で行われるのが普通だ。たまたま、日本旅行中のベーム博士に講演してもらうことになったという。

この研修案内は、EMDRで、OCDの治療ができるという感じで受け取ってしまった。素晴らしいと思った。しかし、実際は、そうでなかった。行動療法とEMDRを活用して、OCDを治療するという内容であった。

私は、認知・行動療法学会で、強迫性障害(OCD)の治療については、学会の毎年、冬に行われるコロキウムという研修会で、原井宏明先生、岡嶋美代先生の実践研究発表と著書で勉強して、実践している。
だから、従来の実践をさらに充実させる内容となった

 東京から、原田憲明先生(EMDR学会、認知・行動療法学会での友人)が来ていて、挨拶できた。久しぶりでうれしかった。70名の参加と、オンライン参加、90名、両方であった。

 今回の内容は、OCD患者の治療抵抗例は、少なくともトラウマを一つは抱えているということであった。EMDRは少なくともこれらの問題への解決策となる。EMDRは希望、資源強化、勇気を与える、心地よく体験されるという。

 OCDは、遺伝が30パーセントという。また、学習歴がOCD発症に大きく影響を与えているという見解だ。詳しくは述べない。

強迫性障害のタイプ分類が、日本で言われるものと若干違っていた。
強迫観念では、日常習慣の侵入思考、攻撃的思考、宗教的思考。
強迫行為は、洗浄、コントロール(これがドイツ独特)(これは日本で扱う、窓、鍵、スイッチなどの確認行為、と思われる)、ためこみ、カウンティング、繰りかえす、整頓、再保証、祈る、回避。

EMDRの治療段階・治療計画が8段階というのは、日本も、アメリカも、ドイツも同じだということは
 心強い。8段階を中心に話が進んでいくというのは快適だ。

堂々巡り、ルーピングした場合の脱出の仕方の実習があった。

行動療法では、現実暴露・エクスポージャー(E・RP)を使うが、ERPを使われないという発表だった。
 ERPを使うことが、行動療法の治療法の主なところである。行動療法の中心である。ここをEMDRで行うと
 いうのが根本に違う。エクスポージャーが苦痛だ、出来ないという考え方は、従来、治療者として持て
 なかったと思う。これしかないと思っていたと思う。

 不安階層表を使うところは、行動療法だが、不安階層表の中の30点―50点くらいのところから、
 扱う。EMDRアセスメントをして、EMDRで脱感作をしていく、という段取りである。こうすれば、
 クライエントは脱落することなく、治療が進められるという考えである。

ベーム博士の著書が紹介された。英語版。日本では、EMDRの本が続々と、翻訳されている。これもいずれ
 誰かが、翻訳されるだろう。
 日本EMDR学会の理事長、市井雅哉先生による、ベーム先生の紹介に、ベーム先生はにっこり笑って
 おられた。今まで、ドイツからの研究者の講演はなかった。もっと聞きたいという気持ちだ。

 カルステン・ブーム博士は、強迫症治療の専門家である。EMDRドイツのチェアマンであり、ドイツ国内の
 強迫症治療のガイドライン作成にも携わっています。この講演は、これからの日本のOCD治療に大きな
 変化をもたらすことになりそうだ。

東京のEMDR治療の関係者が、ベーム先生が3か月、日本旅行をされるということで、講演をさらに東京で
 開催することになった。素晴らしいことである。














posted by 花井英男 at 20:49| EMDR