東京。台東区、蔵前のかやのき会館にて、藤本正昌樹先生(東京未来大学教授・ボディ・コネクト・セラピー(BCT)開発者)の上級コースの研修会があった。。
この研修会は、長い間、待ち焦がれていた。ようや く参加できた。参加して、得たものは大きかった。やはり、すばらしいものだ。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とか、うつ病の方、保護者の不仲を体験した方、不適切な養育環境にあった方、幼児期逆境体験者、フラッシュバック、トラウマを抱える方、DVの被害者、精神障害を持つ方への心理療法として、EMDR療法、ブレイン・スポッティング療法(BSP)、ボディ:コネクト:セラピー(BCT)、ボディタッチ療法、USPT統合療法、行動療法のエクスポージャー療法、認知再構成法があります。
これらは、どれも貴重な心理療法で、活用しております。それぞれの心理療法には、適用と限界があります。どれなら、大丈夫とは言えないと思います。もちろん、来談者の希望を尊重しております。セラピストとして、これをやってみようと、提案して、同意を得て実施しております。
第一次解離、第2次解離、第3次解離などいろいろな段階のクライエントがあります。心理検査をしたり、本人の状態を見たりして、どうアプローチするかが、セラピストとして、問題になります。見極めることが大切になります。病院臨床にしても、私設相談室の臨床にしても、問題は同じです。
クライエントの症状に合わせてどういう技法を選択するかが、セラピストとして、大切な問題です。技法の幅が広ければ広いほど、アプローチがしやすいと思います。今回の研修は、そういう意味で大事なものでした。
ただ、東京の研修会場にいくということが、これだけ、たいへんだったということは、今までありませんでした。いきさつを少し、報告します。6月3日(土)12時から始まる研修には間に合わなかった。今まで経験したことがないことが起きた。
台風のため、新幹線が名古屋―東京間が、6月3日(研修会初日)不通になった。朝、8時ころのひかり号で、東京に行く予定だった。直接、正午頃に、会場の藏前のかやのき会館に到着予定だった。
名古屋駅に朝8時ころに到着したら、不通だとわかった。いったん、家に帰り、12時ころ開通するかも知れないと思い、家に帰った。藤本先生に、時間通りに、会場に行けませんと、メールを打った。
そうしたら、藤本先生から、遅れてくる人には、補講をしますという、メールが来た。名古屋駅に向かった。駅の新幹線の構内は、時間がたつうちに、人、人、人で、いっぱいになった。
状況報告のアナウンスはなかった。皆、沈黙の中で、黙って待つより仕方がないと思っていた。改札口を通れる人は、時間指定の予約券を持っている人のみだ。この時、すでに、ダイヤは、2時間遅れの状態であった。プラットホームに、はいれる人は、指定席券を持っている人を優先した。
大阪・京都方面に行く人は、現在から入れます、というアナウンスがあったので、近くにいた女性の外国人旅行者2人に伝えてあげた。
改札口の前の、名古屋駅の構内は、超満員の状態になった。警察官がたくさん出て、駅の構内の通行の整理が始まった。新幹線のプラットホームに入れる人を整理して、入れ始めた。プラットホームにあまりたくさんの人を入れると危険なので、入場制限をしていると報告があった。
ようやくプラットホームに入れたのは、正確に覚えていないが、3時半ころだった。新幹線に乗り東京についたのは、6時過ぎだった。SNSで、藤本先生に、かやのき会館の会場には、今日中、3日には行けませんと、報告した。「了解しました」、という返事を頂いた。
4日に補講をするという返事も来た。宿の、国立青少年センターに7時過ぎについた。夕食を新宿の地下街で買った。夜疲れが出た。足がつるような痛みだった。名古屋駅と、新幹線の中での、たちぱなっしだったので、足が痛かった。3日の夜は、宿のベッドの上で、痛みに苦しんだ。
4日の朝、会場で朝、補講をするから、9時に会場に来るように、メールを頂いた。ありがとうございます、とお礼を伝えた。セラピーの補講の時に、先生に、足の痛みを訴えた。カーム・ボディ・セラピーで、藤本先生にやっていただいた。痛みが消えた。うれしかった。藤本先生に直接直してもらうという幸運に恵まれた。
補講を受けたのは、2名だけであった。私と浜松からの参加者。おかげで、藤本先生から、直接、セラピーを受ける、という幸運に恵まれた。いろいろ、ご指導を受けた。幸運だった。落ち着いて、にこやかに接していただいた。ほっととした。
30名くらいの参加者だったと思う。4日の研修は、気持ちよく修了した。終了後、さらに、補講をしていただいた。4日の実習の時の相手は、二人とも医師であった。東京からの女性医師と、高知からの男性医師だった。共に、気持ちよく、対応していただいた。
素晴らしい相手でした。藤本昌樹先生が開発した(東京未来大学教授)のボディコネクトセラピーは進化している。すぐに、臨床の場で、使える。とくにすばらしいのは、第3次解離のクライエントに効果があるということだ、と思う。台風で、名古屋駅構内で、大変な目にあったが、とにかく無事に研修は終わった。
研修会参加中に、仁木啓介先生(熊本県のニキハーティホスピタル)から、「花井先生、仁木です」と声をかけていただいた。「先生、失礼しました」と挨拶をした。
EMDR学会がコロナで開催されなくて、ここ2,3年、EMDR学会が対面で開催されていない。仁木先生(日本EMDR学会副理事長)のお顔を拝見しても、気づかなくて、挨拶もしないので、仁木先生から声をかけていただいた。大変失礼をしました。今度、7月に神戸でEMDR学会でお会いしたら、ちゃんと挨拶しようと思う。