2022年01月23日

2021年を振り返って

2021年を振り返って

  花井英男 


82歳になりました。お陰様で元気に新年を迎えることができました。

2021年は、膝関節を患い、ひどい医師(高額な治療費を取る。学会では認められていない治療)に引っかかり、友人の息子さん(名古屋整形外科のドクター)の助言をもらい、断ることができた。

保険診療による、整形外科学会で認められている治療をうけ、健康を回復しました。糖尿病の治療に関しては、餅は餅屋で、糖尿病専門の医師に転院し、おかげで、体調が良い。

健康面では、心身共に健康であることは、気持ちがいいので心がけています。
お盆と彼岸には、お寺にお参りをした。夏に写経に参加。

臨床心理士として、週一回、心療内科にて、カウンセリング勤務。
自宅の瑞穂CBT相談室にて、来談者の対面カウンセリング、スカイプ、ズームによる遠隔支援によるカウンセリングをしています。

瑞穂CBT相談室のホームページにブログを時々書いています。「瑞穂CBT」で検索。
パソコン指導の村井百合江先生のお陰で、Windows10を使っています。ホームページを公開しています。

カウンセラーとして20年目になる。現在、公認心理師、臨床心理士のス−パビジョンもしています。
今年も学会研修参加は、コロナのため、WEB開催となりました。参加学会は次の通り。
日本認知・行動療法学会、日本EMDR学会、日本ブレインスポッティング研究大会、ACT・Japan

文化面での参加は、次の通り。

電気文化会館での堀尾一郎展、瀬戸市美術館での堀尾一郎展、前進座公演、杉原千畝展に友人と観覧、青い目の人形あいちの会講演会、中日文化センター・ノーベル賞作家カズオ・イシグロを読む・代表作「日の名残り」を中心に。続いて、「日の名残り」精読編に参加。

日曜美術館を見ること、今西英雄さんや、堀尾一郎さん、小島東洋治さんの絵を部屋に飾っています。
著書、金子書房、「発達障害のある子/ない子の学校適応・不登校対応」、分担執筆、第10章スクール・カウンセラ−との連携による断続型不登校高校生の再登校支援

あゆち俳壇・短歌欄への投稿。やさしい俳句、短歌に親しもうと思う。あゆち俳壇・短歌欄での鈴木仁さんのご指導に感謝します。毎月のあゆちの記事を読むのが楽しみ。「あゆち」に支えられています。年金者組合の新聞を読むのが楽しみ。中日俳壇、中日歌壇を読むのが楽しみ。夏井いつきの番組や本を楽しんでいます。

献本「金沢幽邃」旅の詩集 百 奥入瀬 爽 を読む。有難うございました。
上村総子さんの卒論・玉稿(藤沢周平が描く「負のロマン」―『蝉しぐれ』の女たちを読む。有難うございました。

東山荘、大高緑地、瑞穂公園、相生山緑地などの散歩。








posted by 花井英男 at 10:22| 日記

2022年01月20日

堀尾一郎のイコン「地球の箱舟」展

堀尾一郎のイコン「地球の箱舟」展

令和4年1月18日(火)〜1月23日(日)

電気文化会館   5階   西ギャラリー

地下鉄  伏見駅


毎年、堀尾一郎先生は、個展を1月に電気文化会館で開催される。

エネルギッシュに活動されています。「これだけ、1年間で作成しました」と言われた。
「見ていると明るくなってきます。気分が良くなてきます。」と先生に伝えました。要件を述べたら、僕のアトリエに来ていただくといいということでした。ご親切な先生の配慮に有難うございますと申し上げました。


次から、次へと来られる、観覧者、知り合いの方々と挨拶、話し合いをするのが忙しい様子でした。

私は、大きな部屋の中、西ギャラリーを一周して、ゆっくり見せていただきました。私のような、絵の知識のないものが見ていて、楽しい、明るくなる、希望が持てる、包容力のある、生きる希望の持てる、絵だと思います。

入り口で、参加者名簿に署名した。絵の一覧表、印刷したものを頂いた。60作と書いてあったように思います。今回目立ったのは、大きな作品、3つの作品がワンセットになったものが目立ちました。

作品を通して、先生が語りかけようとしているものが、伝わってくるような気がします。私のような絵について知識のないものが見ても、ほのぼのと伝わってくるような気がします。

ほんの小さな作品もあれば、中かげんの大きさのものから、全く大きな作品に至るまで、あります。

それぞれの作品には、値段がついている。

先生の印刷物から、紹介します。

ガラス絵大作

油絵

水彩・スケッチ

ガラス絵

ガラス絵小品

花のガラス絵

ガラス絵  風景小品

ガラス絵小品

木口版画




 
中日新聞1月19日に個展の開催記事が、大きく報道された。以下、記事を紹介します。

 洋画家・堀尾一郎さんガラス絵大作

 絵筆に込めたコロナ禍終息

 栄で個展開催


 二科会 評議員の洋画家 堀尾一郎さん(76)=一宮市=が「地球の箱舟」と題した縦1.8メートル、横3.5メートルある大作3点を完成させた。
 
 三曲一双のびょうぶ型のガラス絵作品で、描かれた箱舟には人や動植物に加え、世界各国の文化遺産が乗る。

  中略
 日本、フランス、ギリシャ、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、エジプト、インド。9か国の箱舟の景色を画面ごとに表した。

 船倉には、魚が泳ぎ、船上には各国の特徴的な植物や動物、人々を満載。屋根の上には富士山、モン・サンミシェル、パルテノン神殿といった世界遺産をガラス裏面から赤、青、黄、緑といった原色の油絵の具でさわやかに描いた。

 地球上のすべての者が、コロナ禍の中では運命井共同体だと知らされた」と堀尾さん。人間も自然の一部だと考える生命観を土台にした。
 
 堀尾さんは日大芸術学部で学んでいた20歳で初めて訪欧。以来、毎年海外へ取材に出かけ、ヨーロッパ、中東を中心に五十五か国を訪れた。

 ここ2年間は国内から出られず、約五千枚のスケッチから、これまでの旅を反すうするかのように毎日、絵筆を執ったという。風神・雷神を箱舟とともに描いた5点と合わせ、箱舟の大作はすべてこの1年間で一気に描きあげた。

 イコン(聖像画)をライフワークとし、「コロナ後の再訪を願いながら、まだ描いていない国の箱舟も今後描いていきたい」と話した。

 会場には、風景のガラス絵と神話や動物をモチーフにした木口版画を含め約七十点を展示した。23日まで。


















posted by 花井英男 at 16:22| 文学・芸術

2022年01月14日

あさいちの「松山ケンイチ」を見て

あさいちの「松山ケンイチ」を見て

 久しぶりに朝のんびりとして、NHKのあさいちを見た。松山ケンイチが出演していた。

 松山ケンイチ主演舞台「hana-1970、コザが燃えた日」(2022年1月9日(日)東京芸術劇場プレイハウスにて。

 舞台『hana-1970、コザが燃えた日-』のエピソードを話していた。

 松山は、沖縄のコザに実際に行って、コザのバーに行って、主人に当時の様子を、いろいろ聞いた。その勉強ぶりに感心した。

 そのバーの主人は、言った。「ベトナム戦線にいつ出撃するか分からないアメリカ兵たちは、荒れていた。」

 この言葉を聞いて、ベトナム戦争の時期に一気に戻った。1970年ころ。
 私は、30歳の頃だ。30歳の頃、名演に参加して、毎月演劇を見るのが楽しみだった。

 コザ騒動はこのころ起きた事件。ウィキペディアによれば次の通り。

 「コザ暴動(コザぼうどう、英語: Koza Riot)は、1970年(昭和45年)12月20日未明、アメリカ施政権下の沖縄のコザ市(現在の沖縄県沖縄市)で発生したアメリカ軍車両および施設に対する焼き討ち事件である。

 直接の契機はアメリカ軍人が沖縄人をひいた交通事故だが、背景に米施政下での圧制、人権侵害に対する沖縄人の不満があった。

 地元の沖縄では、「暴動」ではなくコザ騒動(コザそうどう)、コザ事件(コザじけん)、コザ騒乱(コザそうらん)と呼ばれる。」

 ここで私が感じたのは、戦争に出る兵士の気持ちである。沖縄の人たちが見てきたのは、米兵のすさんだ気持ちである。戦争というのは、人間をこういう状態にするのだ。人は何のために生まれてきたのか。人を殺すために生まれてきたのか。

 ベトナム戦争から帰還した米兵たちは、戦争神経症になった。戦争神経症については、

 兵士の戦争神経症・PTSDはベトナム戦争での米兵の30%〜50%が戦争体験のPTSDにより社会復帰できないということをきっかけに知られるようになり、イランイラク戦争、アフガン戦争でも戦争によるアメリカ社会の後遺症として社会問題になっている。

 ウィキペディアによれば、「戦闘ストレス反応」は、次の通り。

 「1980年代にかけてベトナム戦争からのベトナム帰還兵が、社会復帰後に深刻な心理的障害を示すことがアメリカ精神医学会で研究されるようになり、これは心的外傷後ストレス障害 (post traumatic stress disorder, PTSD) と命名された。」

 政治家に知ってほしいことは、また、私たち国民が、知っていなければいけないことは、
 戦争のもたらす、このような悲しい産物だ。

戦争ばかりでなく、日常生活の中でPTSDで苦しんでいる方が沢山いることを知っていただきたい。


 
私は、臨床心理士として、PTSDのクライエントを相手にしている。


 親、兄弟、姉妹、会社の上司、同僚、学校、大学などの教員、同級生、上級生による、不適切な養育、教育、虐待、暴言、暴力、処遇、接し方による、PTSD・心的外傷後ストレス障害、解離症、多重人格障害の人たちが、人知れず沢山いるということ。


  憲法9条をもう一度、読み返したいと思います。

 日本国憲法第9条は、第1項で「 戦争 の放棄」、第2項で「戦 力 の不保持」と「交戦権の否認」を定めている。

 
[1] 日本国 民は、 正義 と秩序を基調とする 国 際 平和 を 誠 実に希 求 し、 国 権の発動たる 戦争 と、武 力 による威嚇又は武 力 の行使は、 国 際紛争を解決する手段としては、 永久 にこれを放棄する。


 関係国とは、あくまでも、話し合いにより、解決をすること。

 戦争という手段によって、問題を解決しないことが大切だ。

 戦争で解決するだろうか?

「松山ケンイチ主演舞台「hana-1970、コザが燃えた日」の内容は、次の通り。


 常に時代と向き合い演劇の力を信じて力強い作品を送り出している演出家・栗山民也が長年見つめてきた沖縄を題材に、同志のようと信頼する作家・畑澤聖悟に書き下ろしを託し、その演技力を舞台の上で観たいと待ち望まれ、ついに会話劇初主演となる松山ケンイチと初タッグを組む。
タイトルは『hana-1970、コザが燃えた日-』沖縄返還50年目の2022年。返還直前の沖縄に生きる人々を描く意欲作!

                                                                            
 「血のつながりは、ない。でも彼らは、家族だった―――

 返還直前の沖縄に生きる人々の様々な想いが爆発した、歴史的にも意義の大きなコザ騒動を背景に、沖縄、本土、アメリカ――戦後沖縄の縮図のようなバーでの一夜を描く物語。 

 母親の愛情、そして妹への想いをめぐって分断してしまった二人の血のつながらない兄弟。コザ騒動の夜、それとは全く関係なく、家の中で起きた事件により、ばらばらになりかけた家族に変化が起きる―――

 いびつな「偽の家族」が、心からぶつかり合いわだかまりを溶かしていく様子を通して、沖縄という土地が背負わされているもの、現在も変わらぬその業と見つめるべき未来を浮かび上がらせていく。」            














posted by 花井英男 at 10:23| 戦争・平和