2021年09月26日

雨の徳川園へ

雨の徳川園へ


 徳川園の水琴窟を見たいということで、徳川園へ出かけた。昔、冬の牡丹を見に出かけた。三角形の形のわらに覆われた牡丹を見た。徳川園に出かけた記憶はあまりない。

 O先生が、行動療法学会で名古屋へ来られた時に、徳川美術館に案内した。歴史に関心を持たれているので、展示物に興味を持たれた。その時、駐車場は無料だった。今は、有料になった。

  在職中だったかと思うが、徳川美術館へ同僚数人と見学に訪れた。もう記憶が定かでないが、陶磁器の展示物を見た記憶がある。

 黒門口から入ってすぐのところに、水琴窟があった。竹が置いてあり。竹に耳を近づけるとかすかに水の音が聞こえた。水琴窟のそばに、東屋の休憩所があり、面白い形の東屋だ。席の数が多く、四方八方を見ることができる構造だ。

 今回、改めて、いいなあと感激したのは、雨の中の庭園散歩で、景色の素晴らしさでした。名古屋では、白鳥庭園がきれいです。白鳥庭園に晴れた日に、5月ごろに訪れた。ちょうど、コンサートをやっていた。たまたまコンサートに出会った。運よくそこで家内とコンサートを聞いた。白鳥庭園は、近所の高いビルがそびえて立っているのが見える。

 徳川園は、ビルがそびえて見えるということがない。森の中にいるという感じだ。

  今日は、徳川園のすばらしさに気づいた。徳川園の庭園をゆっくり見たのは、これが初めてかもしれない。龍仙湖が庭園の中心的存在。 植えてある園芸植物、樹木がよく手入れがしてあった。中国の景勝地をモデルに庭園が設計しているとのことである。大規模な牡丹園があることに気づいた。

 菖蒲園と、水連の花も見た。鯉の餌やり場では、人が近づくと、鯉がえさをくれと要求して、バンバンとはねた。一袋100円で餌を売っていた。

 龍門の滝は結構大きくて、見る価値があった。徳川園は、園内の解説書をくれる。徳川園は、尾張藩第2代藩主が隠居所として大曾根屋敷を作ったのを起源としているとのこと。

 家内は、徳川園は「私の庭」だといった。建中寺幼稚園に勤めていた時は、園児を連れて、徳川園の中で、一日遊んたという。今では、園内に入るのに、高齢者は100円、一般は300円。木陰や東屋がいくつかあり、休憩できるのがいい。

 園内には、徳川園名所、名称が7つある。徳川園に所縁深い、光友、義親に二人の縁にちなんで名づける。


龍仙湖(海に見立てた池泉回遊式庭園)、
      西湖提(白楽天など古くから文化人のあこがれの景勝地である、西湖の堤防)、


      瑞龍亭(二代藩主光友から名づけられた茶室)、
      虎の尾(深山渓谷の山水画を思わせる渓谷美を表現した、虎の尾の形をした、
          林から流れ出た    水が龍仙湖へと注ぐ川の流れ)、
      虎仙橋(虎の尾にかかるヒノキ造りの大橋)、


      大曾根の滝(虎の尾を登りきると到達する落差6mの三段の滝、
            大曾根は古くからこのあたりの地名でした。)、
      四睡庵(梅や桃の木に囲まれた休み処)、
観仙楼(龍仙湖に面する二層の建物で、眺望抜群のレストラン、ホールなど)

      牡丹
      春には、徳川園一帯に、約1000株の牡丹が咲き誇る。見ごろは4月中、下旬。

      花菖蒲
      江戸時代に改良された今も親しまれている江戸系など中心に約1700株の花菖蒲を楽しむことができる。見ごろは5月下旬から6月初旬。










posted by 花井英男 at 17:36| 自然

2021年09月11日

虐待被害者へのカウンセリング機関・医療機関の充実を

虐待被害者へのカウンセリング機関・医療機関の充実を


 先日、私のブログを見た、虐待被害者から電話を頂いた。虐待ドットネットの関係者と名乗られた。一般に、虐待経験者は、幼児期・児童期・青年期逆境経験者であると考えられます。

 医療機関にかかるまでに、いろいろな経過をたどられると思います。社会に出て、仕事をしておられた方もおられます。30代になって、PTSDを発症する方もおられます。医療機関にかかっておられ、快方に向かっておられる方もおられます。治療中の方もおられると思います。カウンセリングを受けたくてもうけられない方もおられると思います。

 私はブログの中で、とりあえず、医療機関にかかり、精神障碍者手帳をとるとか、自立支援医療制度を使うなどの福祉制度を活用することを提案しました。

医療費の負担について


障害者自立支援法の「自立支援医療制度(精神通院)」により、収入に応じて医療費を軽減することができます。医療機関で、ドクターとか、事務の担当者に相談しましょう。



 医師の診察を受け、精神療法を受け、処方箋を出してもらうことが大事だと思います。次に、その医療機関がカウンセリングを提供しているかどうかです。カウンセリングを提供している医療機関を探すことが大切だと思います。

 私設の相談機関の中には、虐待被害者のカウンセリングをしているところがあるかもしれません。確かに、このようなクライエントを受け入れるところは、少ないというのが実態です。健康保険証が使えないというのが現実です。


 カウンセラーの中には、全く無能で、「タダ沈黙だけで何の対応もしてくれなかった」と訴えられるクライエントがおられました。これが、日本のカウンセリング状況です。臨床心理士、公認心理師はこのような実態を把握し、カウンセリング技術能力を向上することが求められております。

私は、私の経験・研修の中からの成果を、関心を持つカウンセラーに、研修・訓練のサービスをする用意があります。関心のある方は、ご連絡ください。

 カウンセラーが自分の臨床技術、心理療法が役に立っているのかどうか、自ら認識し、技術の開拓、あるいは向上のために、努力をすることが求められています。大学院で学んだことは、ほんのごく一部であり、大学院を出てからの、継続研修が、そのカウンセラーの力量が決まると言ってもいいと思います。積極的に先輩カウンセラーの技術を受け継ぐことが求められてています。


 杉山登志朗先生(ウィキペヂア参照)が、かつて、「EMDR療法は、臨床心理士が皆、誰でもが習得すべき心理療法だ」と言われたことがあります。今、EMDRの講習を受けるのは、沢山の人が、待機中で、なかなか受講できないと聞いています。

 ブレインスポッティングの資格取得については、BTI-Jー「ブレインスポッティング・トレイニング・インスチチュート・ジャパン」のサイトを見て、研修案内を見られることをお勧めします。トラウマ治療の心理療法として、大変便利で素晴らしいなものだと思います。

 虐待被害者へのカウンセリングの方法には、どんなものがあるのか。
 私が現在施術している主な方法は、USPT統合法、ブレインスポッティング療法(BSP)、EMDR療法 、ボディコネクト療法(BCT)、ホログラフィトークなどです。

全国治療者リストを持つ学会・団体は、USPT研究会治療施設リスト、EMDR学会治療者リスト、BCT治療者リストBody Connect Therapy トラウマケア心理療法です。

 全国的に、治療者リストを持つ研究団体、学会などの団体については、上記に記載しました。残念なことに、ブレインスポッティングに関しては、全国的な治療者リストが出ていません。鈴木孝信先生に、「全国治療者リストを作成することをご検討下さい」とお願いしました。

 カウンセラーは、クライエントを悪化させてしまうので、慎重に実施しないといけないという配慮から、研修とか、先輩カウンセラーの指導を受けてから実施しないといけません。それぞれの施術について、適用と限界があります。その人に合うかどうか実施してみないと分かりません。カウンセラーと相談してみましょう。

 先日、電話をかけてこられた方の電話の趣旨は、「カウンセリングをする医療機関がない」、という趣旨であったように思います。医療機関・カウンセリング機関が、このような虐待被害者の存在を認識していただくことが、大切であると思います。

 
厚生労働省の関係者が、虐待被害者への本腰を入れた取り組みを始めていただきたい、と思います。カウンセリングを受けるための経済的支援が大切であると思います。
 
 苦しんでいるクライエントの方々の存在を認識してほしいと思います。












posted by 花井英男 at 10:14| 心理療法