2021年01月02日

シスター鈴木秀子の言葉を聞いて ―ラジオ深夜便―

シスター鈴木秀子の言葉を聞いて
―ラジオ深夜便―


年末に鈴木秀子の話を聞いて、素晴らしいと思った。自らのシスターとしての修業時代の経験を話した。聖心女子大学元教授(日本近世文学)。聖心女子大学卒。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス、イタリアに留学。ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとった人。

「人生の意味」を聴衆とともに考える講演会をしている。一言で言えば、「あきらめよう、あきらめよう」ということ。

鈴木秀子さんは、聖なるあきらめの大切さを説く。
「我が子が突然の病や事故で亡くなってしまったり、地震や水害などの天災によって家族や財産を失ったり、時には人間の力ではいかんともし難い出来事に遭遇することもあるでしょう。

そういう時、誰かにその責任を転嫁するのではなく、かといって自分自身を責めることもせずに、淡々と現実を受け入れる姿勢がとても大切になってきます。これを私は「聖なるあきらめ」と言っています。もちろん、すぐに気持ちを切り替えるのは無理かもしれません。

しかし、時にはもだえ苦しみながらも、何とか悲しみを受け入れていこうという心の姿勢を保ち続けるうちに、その心が澄んでくる瞬間が訪れます。その時、純化された悲しみがその人にとって一つの大きな力に変わっていくのです。」














posted by 花井英男 at 13:08| 日記

2021年01月01日

コヘレトヘの言葉  旧約聖書  伝道の書 第3章

コヘレトヘの言葉  旧約聖書  伝道の書 第3章


最近、NHKの「こころの時代〜宗教・人生〜」の中で、バイデン次期大統領が旧約聖書のコヘレトへの言葉から引用してスピーチをしている場面を見た。コヘレトへの言葉は、名言が多いという。コヘレトって何だ?というところから始まった。

バイデン大統領が引用したのは、伝道の書第3章。「天が下のすべてのことには季節があり、すべてのわざには時がある。以下省略。」だったと思う。トランプ大統領が潔く敗北を認めない姿勢を批判していると思った。

名言が多いことで知られる一方「一切は空」「死ぬ日は生まれる日にまさる」など一見虚無的な言葉が並ぶと伝えている。この書が現代に伝えるメッセージとは。30年以上の研究者・牧師の小友聡さんと批評家でクリスチャンの若松英輔さんと共に読み解くシリーズとして、こころの時代で、二人の対談があったという。

旧約聖書を読んでみようと思った。






posted by 花井英男 at 14:08| 文学・芸術