2019年09月30日

BCTコアスキルトレーニング  大阪

BODY CONNECT THERAPY
Core skills training

BCT コアスキルトレーニング 大阪

ボディコネクトセラピー
とは、従来から効果的であった心理療法のエッセンスにまったく新しい概念を加えて考え出した身体から働きかける心理療法(ソマティックサイコセラピー)です。


様々な心理療法の中でも、一つ一つのトラウマ記憶の処理にかける時間が圧倒的に短いこと、活性化が出にくいこと、解離を起こしにくいように工夫されていること等が特徴として挙げられます。

日時:2019年9月28日(土)12〜17時半、
29日(日)10〜16時半

場所:大阪府立男女共同参画・青少年センター
(大阪ドーンセンター)

講師:藤本 昌樹先生(東京未来大学こども心理学部教授)

公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士・博士

トラウマケア専門カウンセリンぐルーム Seeding Resource代表


京阪・オオサカメトロ   「天満橋」駅



統合的身体志向心理療法 ボディ・コネクト・セラピー(略称BCT)は、藤本昌樹先生が創案者である。
すでにクリニック、病院、相談室などで実践され、トラウマに悩まされている方々に効果を上げているばかりでなく、医師、心理職などにも広がり始めている。
日本発の画期的な心理療法の一つである。

今回で、第5回目のトレーニングである。


大阪の会場では、8名のファシリテーター(心理職・医師)が、実践経験に基づき、すばらしい心理療法であると、参加者に述べた。
参加者は、80名以上であった。心理職、医師、大学教員などの参加であった。


参加者は、EMDR療法の参加者が、圧倒的に多かった。お互いに話が弾んで親睦を深めた。

私の実習の相手になった心理職の方とEMDRの件で、突っ込んだ話ができ交流を深めることが出来た。


実習の相手になって頂いた、福岡県の児童精神科医、埼玉県の精神科医、地元大阪の施設で勤務する心理職の方、奈良県から来られた方、大阪で開業している方と、楽しく実習が出来た。お互いに、BCTの効果に、不思議だなあと感嘆しあった。


5回のデモンストレーションを藤本先生が見せ、すべての参加者は役割交代をし、5回実習をして自ら、体験しその効果を確認した。その効果に驚き、新しい心理療法の誕生の実感を味わった。


藤本先生は、EMDR療法、ソマティック・エクスピーリエンス(SE)、思考場療法(TFT)、
ブレインスポッティング(BSP)、ホログラフィートーク(HT)、タッチスキルなど、トラウマを対象にした従来の心理療法を日本国内において黎明期から着目し、精通し、専門家に紹介、普及するなどに貢献し、EMDR、Brainspotting、TFTの全てに論文を書いている唯一の、臨床心理士、研究者である。

これらの国内外の心理療法を統合し、トラウマ記憶の処理を短時間で処理する新しい心理療法を工夫され、創案された。クライエントに負担の出ない身体志向的アプローチである、Body Connect Therapy(BCT)を普及させ、今までにすでに、公式に4回のトレーニング行ったという。。

しかも、難しい言葉を使わないで、シンプルに取り組めるという特徴である。テキストにはプロトコルの紹介している。トラブルシューティングもある。


藤本先生は、ブレインスポッティングを日本に導入された先駆者であり、かつて、数年前に、先生の勤務校でBSPの講習を受けた。

藤本先生は東京学芸大学大学院修士課程から、東京医科歯科大学大学院博士課程にて、愛着理論、トラウマに関する心理療法を研究された。海外留学もしている。

このような心理療法が創出されたと言うことは画期的なことで、虐待、いじめ、人間関係等で苦しみ人々にとって、朗報であると思う。心理療法提供者である心理職にとっても朗報である。

心理療法は、日進月歩だ。トラウマ関係の心理療法はつくづくそう思う。

最後に、ファシリテーターから、2つのワークショップの紹介がされた。

一つは、Neural integration Seminar in Kobe 発達トラウマセラピー(2020年1月18,19日、神戸市産業振興センター)と、

ポリヴェーガル理論の提唱者である世界的権威によるスキルアップのワークショップ(2020年3月27,28,29日・京都、と2020年4月3,4,5日東京)である。


藤本先生によるBCTは、私たち心理職にとって福音である。


ドーンセンター会場周辺について



大阪という場所は、私にとって、馴染みの少ない場所であり、苦手である。東京のワークショップは、よく行くので慣れている。意外と交通機関の便は、分かりやすく、快適であった。

ワークショップの帰りには、京阪の天満橋駅から、川べりに出て散歩した。
ここは、八軒家浜と紹介してあった。


その周辺は、旧淀(大)川河川敷地と書かれていた。
日本夜景遺産に指定されていた。「浪華三大橋のライトアップ」とあった。
難波橋、天神橋、天満橋。
右手の遠くに天満橋が見えた。はるか左手の遠くに、天神橋が見えた。


川べり沿いの、並木道の歩行者道路は、テーブルとイスが置いてあり、高校生たちが、参考書を並べたり、若いカプルが椅子に腰かけたり、サラリーマンが一服したり、のどかな、ゆったりできる風景だった。

河は、どぶ川だが、色とりどりの観光船などが見られ、風情のある風景だ。川のが流れそれ自体が見ているだけで、心が落ち着く。

天満橋は大阪の中心のようだ。近くには、大阪府庁、大阪城などがある。秀吉時代の遺跡が発掘され、ドーンセンターの塀として、石積みがあった。天満橋周辺を歩くと、江戸時代から明治時代にかけて町はこのような姿であったと往時をしのばせる紹介文が出ていた。今はその面影もない。

お昼の休憩時間に、大阪城まで散歩した。入口まで行った。ちょうど、城内を回る、おもちゃのような4つの連結車両のバスが観光客を乗せて、ゆっくりと目の前を通り過ぎた。
ゆっくりと一度、大阪城に来てみたい。





posted by 花井英男 at 19:39| 心理療法

2019年09月26日

展覧会  鑑賞

第58回―U 美術集団8月展

2019年月25日(水)〜29日(日)

名古屋市博物館 3階6・7室 入場無料

地下鉄 「桜山」駅

毎年楽しみにしている。今年も森君から案内をもらった。

一般展示

いいなあと思ったのは、

古希の祝い    油彩   青木章

古希の祝いに集まった家族の顔。

村まつり   油彩  田本典子


愛犬ロン  油彩   服部后子


滝に学ぶ   油彩  三崎冬男

マインドスケープ   油彩  服部証次

面白い抽象画。見て快い。


霊峰御嶽    パステル  森泰之助

霊峰白山    パステル  森泰之助

2つの山の絵は、見ていて癒される。


明知・安住寺の地蔵さん   油彩  山本修身


父の木の下で   油彩   横井裕子


企画展示

フクシマ   油彩   池内正之

棄民の郷 @版画   塩沢哲弥

棄民の郷 A版画   塩沢哲弥 


鹿野昇遺作展

絶筆  神岡鉱山    鹿野昇

ほのぼのとする神岡の風景


今年も沢山の絵を見せて頂いて有難うございました。

益々の発展を祈ります。






posted by 花井英男 at 17:59| 文学・芸術

2019年09月14日

英詩を読む

英詩を読む
William Blake, Songs of Innocence and of Experience
And Other Poems


イギリス・ロマン派詩人たちの先駆William Blake の神秘的ヴィジョンを
彼の詩と版画の中に探りたいと思います。

講師:名古屋大学名誉教授 文学博士 岩崎宗治
開講日:第2・第4木曜日 13:30〜15:00

テキスト:『対訳ブレイク詩集』 松島正一編(岩波文庫)

久屋 中日文化センター

地下鉄「栄」駅


2019年9月12日(木)



今日は4つの詩を読んだ。The Garden of Love, The Little Vagabond,
London, The Human Abstract.

少し暑さが和らいできた。参加者は、欠席がほとんどない。ブレイクの詩の講義、岩崎先生の毎回出されるハンドアウト、解説に魅了されていると思う。


ブレイク(1757-1827)の詩をこんなに堪能出来るのは幸せだ。
今日の授業は皆さん活発な発言があり、面白かった。


ロマン派の詩人として当時のエスタブリッシュメント(体制・既成の権力組織)に痛烈な批判を浴びせた。
今回の詩はその特色が良く出ている。
「愛の園」では、「この礼拝堂の門は閉ざされ、扉には『汝すべからず』と書かれてあった」


「小さな宿無し」では、「母さん、母さん、教会は寒いよ」(松島訳)

この部分の訳について、寿岳文章訳は「教会は冷たいよ」と訳した。
腐敗堕落した教会を表しているという立場に立つ。

寿岳の訳の方が正しいと感想を述べた人に同感だ。
フランス革命では、教会関係者が処刑された形跡が各地にあったと、フランス旅行をした人が指摘した。
イギリスでも権力側・エスタブリッシュメントに腐敗をブレイクは見ていた。

英語のcoldを「寒い」と訳すか、「冷たい」と訳すか。大きく違う。

ブレイクは、キリスト教信仰は否定していない。信仰は厚かったことは詩の中に出ている。
彼は、“dissenter” 「非国教徒」であった。両親も同じであった。
反体制派であった。フランス革命支持派であった。

1794年に「無垢と経験の歌」を出版した。彼の彫刻作品と詩の原本を毎回ハンドアウトとして配布される。


「無垢」と「経験」とは、人間の魂の相反する2つの状態と定義した。
「無垢」とは、汚れのない魂の状態である。人間は「無垢」なものとしてこの世に誕生するが、生きていく過程、つまり現実の中で汚れていく。

人間は本来の「無垢」を喪失していくが、ブレイクは人間の「無垢」を阻害する場を「経験」と名付けた。


この経験の場には、制度としての法律・戒律・慣習などが存在し、
正しき人間は「経験」と闘わなければいけないのに、


人間は生きていくために自分をそれらに合わせる(合わせられる)ことで、
人間本来の自由な精神を閉じたものにしてしまった。


Song of Innocence and of Experienceはこのような内容のものである。







posted by 花井英男 at 09:25| 文学・芸術