2016年04月29日

中日文化センター岩崎宗治先生の講義

アメリカの詩を読む

岩崎宗治先生  名古屋大学  名誉教授  文学博士

 2016年4月28日
岩崎宗次先生の講義の概要



The Snow-Storm
Ralph Waldo Emerson

吹雪 
ラルフ・ウォルド・エマソン


超絶主義。日本に早く入った。
現実世界を超絶したnature
プラトニズム。

以下は、ブリタニカより私の引用。
「Transcendentalism ニュウイングランドを中心に起こった理想主義運動。1836年にボストンに設立された超絶クラブ。代表者はエマソン→パーカー→ソローら。Transcendentalismの言葉は、カントに由来。ロマン主義、汎神論的傾向が強い。宗教的にはユニテリアン派、神秘的傾向。」


日本の英文学の基本図書に入れられていた。
資本主義の精神はない。アメリカのプラグマティズム、ピューリタニズムになじまなかった。Didacticではない。善い詩。雪、詩になっている。詩的。useless 雪景色。門、家の形をなくす。


車も屋根も。物の効用をなくす。アメリカはpragmatism 実用主義。
Useから物を開放すると、詩=芸術
シュールレアリズム。雪の効果。雪景色、統一されている。
統一された世界。


岩崎先生は、ハンドアウトにて、uselessの例として、写真「マルセルの自転車」とメレットの「羊毛で覆われたティーカップ、ソーサー、スプーン」(いずれも近代美術館)を紹介。

To Helen
   Edgar Allan Poe
ヘレンに 
エドガー・アラン・ポー



古くから日本へ入った。フランスでは詩人の神。評価高い。フランス象徴にとっては大きな存在。
ヘレンは美人。
Annabel Lee
    Edgar Allan Poe
     アネベル・リー 
     エドガー・アラン・ポー


ハンドアウトにて、大江健三郎の「掾iらふ)たしアナベルリイ 総毛立ちつみまかりつ」新潮社2009を紹介。アナベル・リーについて、ポーと大江健三郎の比較文学上の検討の示唆であろうか?先生は詳しくは述べない。

 先生は、ハンドアウトでギリシャ・ローマ神話のクプドとプシュケの2枚の油絵を紹介。ギリシャ神話の紹介のみで、この詩との関連は述べない。



ポー詩集・岩波文庫。ポーの「詩と詩論」創元推理文庫版の紹介。「詩と詩論」については、論文を書くとき随分読んだと述べる。

ポーの「詩と詩論」を本棚から探すのに2時間かかった、という。アメリカ文学関係の本は整理した。大学時代にアメリカ文学ばかりやったという
philosophy of composition。


女性の美しさを書いた。メランコリックと死んだ女性が詩の題材として最高という考え。こういう「美的感情」。時代的というより個人的なもの。アメリカの常識的なプラグマチズムから離れている。

「詩は音楽」
rhyme,rhythm,repletion
韻は、くどいほどふむ。きれいな詩。
大ガラスの詩。RAVENはNEVERから書いた。
難しい詩ではない。
テーマは音楽。

Israfel
         Edgar Allan Poe
          イズラフェル 
          エドガー・アラン・ポー



イズラフェルはイスラム教の天使。歌声の持ち主。天上の音楽にポーはあこがれた。
この詩集に収めるほどの詩ではない、と先生は言う。


美術館に時祷書が保存されている。彩色画が、世界一きれいな絵。
身分の高い人が持っていた。

 ポーはボルチモア生まれ。
 先生はボルチモアに行った時、ポーの生家、墓を訪れた。墓は大変大きかった。生家付近は、今は黒人の住宅地帯。

 以上講義の内容を紹介しました。

 先生は、アメリカ詩作品をアメリカ史、アメリカ文学史の文脈の中で、位置づけ、さらに、フランス文学との関係、ギリシャ・ローマ神話との関係、日本文学の中の、大江健三郎との関係などを指摘された。
英語の表現の指摘に関しての発言は、やはり、作品を多く読んでいないと指摘できないなあと、感心する。

   講義の後、久しぶりに、先生と友人たちの消息について情報の交換をしました。先生が元気でこうして、講義をして頂けるのが私にとって幸せです。現在86歳とのこと。ずっと岡崎の能見町在住である。奥さんが弱られたので、買い物に出かけられるとのこと。

いつもまでも元気でいてほしい。英米文学、ヨーロッパ文学などについて、国宝的存在だと思う。
 私は、久田君と先生のお宅に、ケーキを持てお邪魔したことを覚えておられた。

 成田君と知り合いの方が、「成田さんと友人ですか」「私、成田さんと知り合いです」と声をかけけてくれた。有難い。



posted by 花井英男 at 10:46| 文学・芸術

2016年04月24日

院展 鑑賞

第71回  春の院展

平成28年4月16日(土)→24日(日)

松坂屋美術館

松坂屋名古屋店南館7階



 院展の絵は、分かりやすい絵だと思う。抽象画は苦手だ。
「院展の絵は思想がない」とか、お金が動いているということも聞く。
 私にはそういうことは分からない。


 展覧会場ではめずらしい拍手が時々聞こえる。何だろうと思って見ると、作品の前で、それぞれの画家が30〜40秒くらいの時間で、作品の解説をしている。一人一人の説明が終わるごとに、拍手をしているのだ。


 黒山の人だかりだ。みな熱心に聴いている。聞くつもりがなくても聞こえてくる。なるほどとうなづく。

 なるほどと聞きながら、私は予定があるので、急ぎ足で通り過ぎていく。

毎年、田淵俊夫の絵は、見る。「明日香心象」


 田淵俊夫の絵は、風景画が好きだ。遠景の大きな風景画が好きだ。

 奈良県明日香村栢森(かやもり)の光景。これも遠景だ。栢森は、飛鳥川の最上流にあり、飛鳥時代には、奈良から和歌山に抜ける交通の要所として栄えた所だという。

現在は時代に置き忘れられた静かな佇まいの中にあると、作者は言う。重厚な家並みは歴史の重さを感じさせると、作者は言う。

 何も知らない、私から見れば、僻地の山の中の住宅地帯。バックに、森林地帯がある。この風景には安らぎがある。


田淵俊夫の絵は好きだ。



 名前を知っている、馬場さんの絵もあるだろうかと探すがない。


帰りに、松坂屋のエスカレーターを降りてくる時に、東側の久屋公園を見ると、新緑が窓に映ってきれいだ。

帰りは、新緑の木陰の下を歩いて、栄のバス乗り場まで歩いた。



posted by 花井英男 at 19:24| 文学・芸術

ブレインスポッティング研修会参加

ブレインスポッティング 研修会
二重同調のマインドフルワーク


日時 2017年 4月17日(日) 9:30〜17:45
場所 東京 文京区民センター3階 3-D会議室

講師 鈴木孝信先生
講師 南 和行先生

内容
二重同調・不確定性原理  鈴木孝信先生
マインドフルネス  南 和行先生
BSPデモンストレーション  鈴木孝信先生


質疑応答
マインドフルワーク 南 和行先生  
BSP実習
質疑応答



国際BSPトレーナー 鈴木孝信先生と国際BSPトレーナー南 和行先生による、熱心な講義であった。
ワークショップの趣旨は、鈴木孝信先生は次のように述べている。


「WSの主旨としては、二重同調がBSPに効果がある理由であり、二重同調を実践するためには不確定性原理の態度を持っている、それを培っていく必要がある、という流れでマインドフルネスのワークが役立つので一緒にやってみよう、というものです。」


効果のあるBSP実践のために、スキルアップをする必要がある。


 
更に大切なことは、「何が起きているか分からないことが多いBSPセッションでは、不安がつきもので、その不安のために早まって介入をすると、同調の枠組みがある中でクライアントの脳が起こしている最適な処理を妨げます。なので「待つこと」を具体的にWSでは勉強しました。」と述べている。


 鈴木孝信先生は、さらに「デモンストレーションでは、僕自身のセッション中の「衝動」「不安」を明確に示し、それがあっても待って観察してみるというところをお見せできました。マインドフルワークでは、具体的に自分の体験を観察することを学び、また実習では二重同調、不確定性原理を意識したセッションを体験していただきました。


 参加された方からの評価は非常に高く(全員が「大変満足する」とお答えくださいました)さらにUPDATEを続けながら同テーマでのWSを実践していく意義を感じました。」


レベルの高い研修会であったと思います。
BSPの質的向上のために、ワークショップには、積極的に参加していきたいと私は思います。

 今回のワークショップの収穫は質的に向上したということです。

 実習では、南和行先生が相手になって頂くことが出来ました。いろいろ雑談も出来ました。



 南先生も鈴木先生もアメリカの大学院を修了されています。すごい語学力を持っておられます。南先生はSCとクリニック勤務、相談室をされている。

 鈴木先生は、アメリカの大学を卒業し、大学院を修了されています。やはり、クリニック勤務と心理クリニックを経営されています。
著書には次のようなものがあります。

著書


[ぐっすり眠れるドクターレッスン ]、[パーソナリティ障害の認知療法](共訳)、[TFT臨床ケースブック](共訳)、[認知行動療法ステップアップガイド](共著)
二人ともBSPの国際学会に参加されて熱心に勉強されています。


 国際学会での英語の特色は、アメリカ人の様に早口ではないということで分かりやすいとのことです。

 それにしても脳科学の用語を沢山勉強しておかないといけないだろうと思う。

 若い二人の心理士の活躍・健闘を願っています。




文京区民センターと文京シビックセンター
 

 私にとっては、二つの言葉は、同義語に思えた。同じものだと思った。シビックは区民の英語だと思った。ところが違っていた。

 今回の会場は、「文京区民センター」(3階建ビル)。向かい側に、「文京シビックセンター」(26階建て高層ビル)があり、地下鉄から直通で、「文京シビックセンター」があるので、これは便利だと思い込み、文京シビックセンターの3階の会議室で待っていても、誰も来ない。あわてて、近くの人に聞いたら、会場は別のビルだということで、親切に外まで案内しもらった。

 それにしても、区役所など役所の入った文京シビックセンターのビルは大きかった。そびえたっていた。


posted by 花井英男 at 18:01| ブレインスポッチング(BSP)