2016年01月28日

銘酒「勲碧」の里を訪ねる

江南市布袋
銘酒「勲碧」(くんぺき)の里を訪ねる

2016年1月26日(火)午後1時〜4時半
名鉄犬山線布袋駅集合

愛高教退職者の会 1月月例会


 24名が参加した。久しぶりに会う人と話がはずむ。竹山さんに会った。「原さんどうした?」消息を尋ねあう。「ご主人はどうしている?」
「実家は無言館のほうですか?」、「いや、高遠の方」とか、信州に旅行に行ったことを話す。

今回の案内人は、一宮地域の高校に勤務した村瀬さんだ。村瀬先生の熱心な解説と膨大な資料の準備にはほれぼれとした。昔の先生の教室の姿を見る思いだ。


もらった資料は、1.江南市文化財マップ、2.当日用のマップ(A4)、3.当日用の詳しいマップ(B4)、4.信長・秀吉ゆかりの地 武功夜話のふるさと 史跡めぐり 江南市小折
(生駒屋敷、久昌寺、富士塚、常観寺)(30余頁・A4)5.清酒 勲碧 酒蔵 見学資料 (A4・12頁)

 布袋駅から、町の中を歩いて、富士塚を目指した。途中、尾北高校を左手にみながら、住宅地帯を歩く。途中、畑の土の色を見て、すばらしい土質だと気づいた。


富士塚の碑
 
富士塚は、小さな山で、高さ13mの古墳。小牧・長久手の戦いで家康が織田信雄と共に、富士塚に上り、敵状を視察した地である。はるかかなたに、小牧城が見える。頂上に、生駒家の由緒と武勲を刻んだ碑が立っている。


村瀬先生は、碑の原文と現代語訳と生駒家の家系図、生駒屋敷絵図をB4に印刷してくれた。大正時代の小折(こおり)の街並みも。現代語訳は面白い。



勲碧」の酒蔵を訪問


富士塚のあと、本日のメイン・銘酒「勲碧」の酒蔵を訪問。雑菌を嫌うということで、スリッパに履き替え、杜氏兼社長から、酒造りの工程を聞いた。中村高校の卒業生であり、懐かしい恩師の名前を発表。
 酒造りの工程表を村瀬先生は、丁寧に印刷してくれた。
酒造りの好適米の性質、特性。好適米の全国的に主なものの一覧表など資料を豊富に作成して頂いた。ゆっくり読んで勉強したい。

 村瀬先生有難う!!!


 皆が試飲をさせていただいた。甘口である。私の好みである。私はほとんど酒は飲まない。いつも、ほんの2,3杯である。
 甘酒もご馳走になった。酒かすと砂糖と塩でおいしく、甘酒が出来ると、当家のおばあちゃんから教えてもらった。自宅でおいしい甘酒を作ることが出来た。



この後、久昌寺、生駒屋敷、常観寺を回った。





「武功夜話」


織田信長と豊臣秀吉の家臣であった前野家の出来事を江戸時代初期から、前野家の当主が、長い年月をかけて「武功夜話」21巻にまとめた。

伊勢湾台風の時、この当主(吉田家)の土蔵から発見され、貴重な歴史資料として脚光を浴び、織豊期の江南市域の歴史が明らかになった。

 遠藤周作がこれをもとに、小説「男の一生」を著し、信長・秀吉の家臣前野や蜂須賀らの活躍を描いているという。



久昌寺 訪問


この布袋地方は、織豊政権と結びつきが深い。信長は、小折村の生駒氏の屋敷に遊行した。生駒家長の妹「吉乃」との間に、信忠、信雄、徳姫をもうけた。

 信忠は信長の長子、本能寺の変で死亡、信雄は徳川家康と結び、秀吉と対立、小牧長久手の戦いで争う。徳姫は、家康の嫡子・信康に嫁す。信康・築山殿の謀反を知らせる。


吉乃は、信長の側室となり、2男、1女をもうけるが、29才で死ぬ。1,566年(永禄9年)吉乃は、久昌寺に埋葬された。1384年再興された久昌寺は、生駒氏の菩提寺。子孫は名古屋に住む。檀家は数少ない。広い境内と立派なお寺の建物と由緒ある墓が並ぶ。今は史跡として掲示版が出ている。


 この地域に多い、「土田」(どたという)姓の檀家の老人が境内とお寺の管理と手入れをしていた。NHKの大河ドラマ「信長」が放送されたとき、役者たちが寺に来訪した。 


生駒屋敷 訪問


一方、生駒屋敷(小折城)(平城)は、生駒家は大和の生駒山出身で、尾張の国小折村に移居1469〜1501が初代。生駒氏は、灰(染物の原料)と油を商う馬借(運送業)で財を蓄え、大きな勢力を持つ。

 村瀬先生によると、昔、木曽川の支流が網の目状に流れるこの地域は、交通の要所であり、豊かな生産力を持つ。信長は、川並衆(蜂須賀小六らのちの戦国武将)や有力な武士と結び、経済的、軍事的な力を身につけて行った。


 信長に仕えるようになり、豊富な財力、情報網などから信長の後ろ盾となっていく。


 小折城・生駒屋敷は小折郷中の大半を占め、小折の街は小さいながら、城下町であった。
 永禄の頃、小折城は、その戦力・財力は尾張平定のための拠点として役目を発揮したという。

 関ヶ原の合戦の時は、東軍の味方を決意。尾張藩が成立し、利豊が藩士となってからは、小折は、食邑の中心地となり、名古屋城下に屋敷を持った。
中略

 生駒屋敷の跡は、現在保育園となり、生駒屋敷扯碑が立っている。



常観寺 訪問


久昌寺の末寺で、鋳鉄の地蔵菩薩で知られる。鋳鉄の地蔵菩薩は尾張地方独特だという。地蔵菩薩は、継母の子どもへの虐待のエピソードを持つ。



最後の訪問地 菓子処 大口屋訪問


創業文政元年1818年。麩菓子で有名。布袋駅から500m。結構遠い。10個約1300円。
 家内からぜひ買ってくるように言われた。素朴な味だ。娘に食べてもらおうと、得意になって話したら、ずいぶん前に、江南の大口屋を知っていた。
  全部で1万3千歩歩いた。すばらしい1日であった。
posted by 花井英男 at 20:53| 旅行

2016年01月24日

美術展 鑑賞

堀尾一郎の世界
「津波のイコンとギリシャの旅」展

2016年1月19日(火)−1月24日(日)
電気文化会館 5階ギャラリー西

ギャラリートークとコンサート
(自然と歴史と芸術をテーマに)

1月23日(土)14時〜15時30分

馬場駿吉 名古屋ボストン美術館 館長
堀尾一郎 画家 二科会評議員

石田 薫 フルート・オカリナ



ギャラリートークとコンサートに参加した。始まる前に、作品を急いで見た。
油絵大作130〜300号、5作品。
油絵30号、11作品。
油絵6号〜10号、8作品。
ガラス絵、82作品。
水彩画、20作品。


相変わらず堀尾先生はエネルギッシュだ。
沢山の作品を展示された。会場に入ると先生と目が合い、挨拶した。
もう60〜70名の人が来ていた。

油絵大作は、東日本大震災をテーマにした、葬送とか、魂の叫び、黄泉の国への船出、死者たちの声である。
最近は、もう死者たちは、天国で楽しくしているだろう、と思うと、堀尾先生は言われた。
油絵30号は、「サントリーニの青春」は、色合いがいいなあと思った。
油絵6号では「クレタの夏」がいいなあと思った。
ガラス絵は、小さな作品が多い。
先生の独特の原色を使う絵は、安らぎがある。
小さな作品でも、20万位する。
あきらめて、どんどん、ピーンとくる作品を探してみていく。
水彩画では、「ミコノスの春」がいい。

ギャラリートークとコンサートの予告をしたので、前の方の席に着いた。

始めに、堀尾先生がざっくばらんに、即席の話をし、それをつないで、馬場先生が即席で話す。
その後、名古屋芸術大学出身の2人のフルート演奏・オカリナ演奏を聴く。

馬場駿吉さんは、名古屋ボストン美術館館長、前名古屋市美術館館長、耳鼻咽喉科の医師、前名古屋市立大学病院院長。俳人。白髪の紳士。


中3の時から、一宮市の北方町で大人の句会に参加。
ベネチアには10数回旅行をしている。美術に造詣が深い。
文系志望だったが、家が、医者だったので、医学部へ進学。

俳句は、銅版画に似ている、と述べる。
有名な銅版画製作者の銅版画つきの俳句の作品集を出している。

ヴェネチアには、10数回訪ねたという。イタリア人の俳句の作品と先生の作品集もあるという。
最近は海外の人の俳句熱は高いという。


現在、名古屋ボストン美術館では、ベネチアの美術展をしていると、案内をされた。美術、俳句を通して、人間とはなにかを考える。

演奏は次の3つ。トークの内容に合わせて演奏をされているようだ。
フルート演奏  
*「トルコマーチ」
*ヴィバルディの作品、
オカリナとフルート 
*春を歌った童謡


改めて、堀尾先生の略歴を見る。

 堀尾先生は、71歳。一宮市在住。二科会評議員。日本ペンクラブ会員。
 今回で38回目の展覧会のようだ。もっと多いかもしれない。
一言で言って、キリスト教美術、聖書の絵の画家、イコンの画家、旅の画家、水彩画、油絵、ガラス絵の画家、神話の画家。聖像と風景の画家、旅の画家、言い尽くせない。


 キリスト教美術、聖書美術、ギリシャ正教、ロシア正教のイコン、イタリア、ローマカトリックの聖像に詳しい。クリスチャンかどうかは言われない。七福神にも詳しい。

 美術史の本を何冊か出版している。詩画集も出している。

 イコンの画家だが、先生の作品は、ロシア正教、ギリシャ正教のイコンではない。
ギリシャ正教に人から「これは拝めない」と言われた。
「主観が入っているから。」芸術作品だから。

イコン制作は厳しい戒律がある。

キリスト教画家としての聖像は親しみやすい。
世界各地の民話、神話にも詳しい。
人間としての生きざまを見る。
聖書をよく読んでいる。私にも読むように勧める。

見ていて楽しい。
暖かく包んでくれる人柄。

私は、彼の勤務校で、スクールカウンセラーとして、先生に出会った。
保健室には、彼の絵が、いくつか飾られていた。

彼から展覧会の案内をもらったことから交際が始まった。


 19歳で、二科展で受賞した。23歳で二科展外遊賞、35歳で二科会特選賞、中部読売美術手奨励賞等を受賞。
県立高校の美術教師であったので、毎年夏休みに、彼は海外旅行をして50か国以上回った。

 イコン研究のためのギリシャ、トルコ、ギリシャ聖山アトス巡礼、イスラエル、トルコ、エジプト、モーセの足跡の旅、パウロの足跡、シリア、ヨルダン、ペルー、ガラパゴス、イースター島、中国・シルクロード、スリランカ、フランス、スペイン、アラスカ・オーロラの旅、チュニジア、シチリア、ドイツ・ロマンティック街道、スエーデン・ゴットランド、東欧、スペイン・アンダルシア、オランダ、イタリア、ドイツ古城街道、オランダと地中海、紅海・地中海、オーストラリア、ロシア・イタリア・イコンの旅、福島・南相馬の津波の跡、韓国ソール、ザルツブルグ音楽祭の旅、聖書美術の研究のためイタリア、スペインのサンチャゴ・デ・ポンステーラ巡礼など。


 絵画の国際交流、NHKetv「心の時代」に出演、キリスト教美術国際芸術家会議、本多静雄、木村尚三郎、神近義雄、杉本健吉との対談。遠藤周作と交友。南知多町の鯛の祭りの陶壁制作、二科会ニューヨーク展、
北川民次との交流。

今回は、「津波のイコンとギリシャの旅」展である。祈りの画家である。


東北の犠牲者は、今頃は、天国で微笑んでいるだろうと語る。
今迄の作品は、哀悼、悲しみ、怒りなどの作品であったと。
海は、命の生まれた所であり、破壊の海であり、恵みの海であると。

今回のギャラリートークでは、人間とは何か?、日本の環境、日本について、馬場駿吉さんと語りたいと。
ざっくばらんの話だ。

posted by 花井英男 at 16:47| 文学・芸術

2016年01月22日

キャスター降板は何を意味するか

キャスター降板は何を意味するか


NHKや民放のキャスターらが次々と降板すると伝えられている。
安全保障関連法案に厳しい立場だった人もいるという。
古舘伊知郎さんも国谷裕子さんらの名前が挙がっている。
放送の世界で何が起きているのか。

権力側にとって都合の悪い発言をされると、政権維持が難しくなるだろう。
どう見ても、自分の主張に十分な根拠がなければ、そちらが悪いのだ。
政治家は反省してもらいたい。

悲惨な侵略戦争に深く関わった人物たちが、
自民党の創始者にいるということ事態が、
現在の安全省関連法案につながっているのだ。

キャスターが良いか悪いかは民衆の決めることである。
政治の良い、悪いを決めるのも民衆の決めることだ。

そもそもNHKの会長人事は、
「首相のお友達を揃えた」というのは、
誰でも知っていることだ。

報道統制をしようという明白な意図がある。
国会審議において、NHK会長の発言が取り上げられた。
人格識見が始めから疑われる人物だ。

昨年末の衆議院選の時に、自民党が、在京各局に、「公平中立、公正の確保」を求める文書を出したという。
もし自民党の意向や顔色を伺いながら
放送をしているならば、
自由はなくなる。
戦前へ戻ることになる。

放送の衰退である。
大政翼賛会社会だ。

放送による表現の自由を定めた放送法の理念を守るべきだ。
放送法第1条の「不偏不党」の言葉は、
自立、独立の意味である。

これを保障するのは、公権力の側である。
自民党の御用放送になったら、おしまいだ。

「テレビが政治的に元気でないと、
この国の民主主義も、
元気に育たない」
という中日新聞の社説には賛成だ。

posted by 花井英男 at 16:25| 政治